art de vivre

ワインラヴァーであります。
日々を豊かにしてくれるワインと
お菓子作り、ちくちく手仕事、週末別荘のお話。

京の女子旅 ~三日目~

2014-11-24 14:26:59 | etc. ~いろいろと~
楽しみな朝ごはん。
こんなお櫃にごはんが入ってます。




女将さんの心尽くし、どれも美味しい。

こんな食事をしていたらいつまでも健康でいられそう。
姪は元々こんなあっさり味が好きみたいで嬉しそうだ。
昨日もそうだったけれど、「つれづれ帖」に想いを書き留める。
泊まったみなさん、まるで実家に帰ったみたい、女将さんのお人柄に魅せられたよう。
私たちもそう。京都に来るときはまたぜひ伺いたい宿です。

こちらは朝食付きで7000円。なんだか申し訳ないくらいだ。

女将さんの知り合いが作っておられるという、ティッシュペーパーカバーを下さった。
いくつかある中から選ばせてもらい、私はこの牡丹の柄にした。

こんな小さな心遣いも嬉しい。

宿を後にして、石塀小路を反対に抜ける。














そしてまた別の路地に。
この路地の向こうは、ねねの道に通じる。

ここで去年お茶をした「夢珈琲」へ。

おや、まだ開いてないね~、と言いながら中を覗き込んでいると、
ゆっくりと休憩されていたマダムが開けてくださった。
10時開店のところを私たちは9時過ぎに行っていたのに快く中に入れてくださったのだ。
薄紫の柄のお着物に、ところどころ金色に染めた御髪。
お年は70歳代かと思われます。
なんともモダンなマダム。
ちなみに去年は紫色のお着物に、御髪も薄紫に染めておられた。
旅では飲む機会のなかったコーヒーを美味しくいただく。


店を出て、隣りの手作り雑貨屋さんへ。
ここでもやっぱり70歳代かと思われるジャケット姿のマダムがいらっしゃる。
一点物の帽子やバッグ、どれも個性的で素敵。
ちょっとお値段が私たちには素敵でなかったので?!お礼を言って外へ。

この街はご高齢の女将さんやマダムが現役で生き生きと立ち働かれている。
凛として、でもはんなりと柔らかい物腰は、この街ならではの姿なのかな。
旅で出会った人生の先輩たちに、とても魅力を感じてしまったのでした。
妹は、「竹たに」さんの女将さん、大好きーーー! だって。
どうかいつまでもお元気で。

さあ、次に向けて出発だ。バスと電車を乗り継ぎ、花園へ。

ここはうちの菩提寺、妙心寺があるのだ。
父の法事の時、田舎のお寺は当時お坊さん不在。
そこで妙心寺から若いお坊さんが奥さまと愛媛まで車でいらしてくださったのだ。

とても大きく立派なお寺だけど、松の木が多くてもみじはほとんどなく観光客はまばら。
武骨で威厳のある禅寺だ。
ガイドがあり、天上の見事な雲竜図や明智の蒸し風呂、鐘の説明を聞く。
父の供養にもなったかな。
姉妹で来られてよかったね。

京都駅に戻り、お昼を食べてお土産を買う。
初めての姉妹旅行、余りに楽しかったから、次第に寂しさが募ってくる。
また来年、と言わず毎年、女子旅を計画しようね。
とうとう旅は終わり、それぞれの家族のもとへ帰って行ったのでした。

京の女子旅 ~二日目~

2014-11-24 14:09:37 | etc. ~いろいろと~
朝6時頃、どこからか小さく鐘の音が響く。
そう、去年も聞こえてきて高台寺の鐘の音かなぁと思ったのだ。

朝ごはんが楽しみです。
ここは昔料理屋さんだったということで、ミニ懐石料理だ。

それぞれ薄味に調理されていて品数は多くとも、するするとお腹の中に入っていった。
中でも聖護院かぶらを柔らかく煮た田楽や、山菜を湯葉で巻いたものが珍しくて美味しい。

女将さんが、この小路は昔からの人々がやっているけれど、
二年坂三年坂はテナントになってしまい、入れ替わりも多く昔の良さがどんどん廃れて行くようなことをおっしゃっていた。
京都よ、おまえもか…、と何も知らない外の者は思ってしまう。
本当は古いものを守りつつ新しい風も取り入れて・・というのが理想かもしれないけど。

お宿の値段は、朝食付きで8000円。大満足です。

女将さんにお礼を言って外へ。玄関前にはこんなお花を入れた壺。


それから今夜の宿に荷物を持って行く。
石塀小路入り口の「竹たに」さん。

声を掛けると白髪色白の上品なおばあちゃん女将が迎えてくれた。
さぞかし昔は美人だったろう。
真っ赤なセーターがお似合いだ。
私はひとりだから、夕方に来はったときにおらんかもしれんから、勝手に右のお部屋に入っといて、
とおっしゃる。
えっ、そんなゆる~いんでええのんかいな。
楽しそうな女将さんだ。

今日は嵐山トロッコ列車に乗るのだ。
妹がチケットを手配してくれていた。
東山安井というバス停から206系統のバスで京都駅へ。
そこから嵯峨野線で嵯峨駅まで。

嵐山の竹林。


トロッコ列車はすごい人。
中国の人多し。京都には中国人観光客がとても多い。


まるで紅葉のトンネルをくぐるように列車は進む。

保津川を下ってくる舟に手を振る。

一番の紅葉のとき、右に左に紅葉を十分に眺めることができた。

亀岡に到着し、今度は保津川下り。
個人の予約はできないのだけど、行けば乗れるらしい。ということで連絡バスに乗り込む。
少し待って舟が出発。
船頭さんが3人いて、1時間半の行程を順番に漕いでゆく。
緩やかな流れ、急な流れを巧みに櫂や棹を操って進む。
でもそれ以上にお話が面白くて、長い行程も飽きさせない。
体力に話術に大変なお仕事だ。





猿がいたり↓、鴨やカワウなどの鳥もたくさんいる。


最後には足先から冷えてきた。

お腹も空いたし、ご飯にしよう。

天龍寺の「篩月」で懐石料理。

朝食でいただいたのがさらにグレードアップした感じ。
なんせ時刻は2時を回っていたから、体の隅々まで沁み渡るような美味しさでした。
とろっとろの熟した柿が絶品。


それから、近くの大河内山荘へ。
ここはかつての名優、名前だけ知っている大河内伝次郎の別荘。
庭にはたくさんの燃えるようなもみじ。観光客も多い。


こんな黄色~淡い緑へのグラデーション、目に焼き付ける

茶席でお抹茶おお菓子をいただいて、さあそろそろ宿に戻りましょう。

宿に着くと、中からくぐもったような女将さんの声がするけど、勝手に中に入る。
部屋では、すでに布団が延べられて、乾燥機でふかふかにしている途中。

おばあちゃんおひとりでは大変だろうなーと想像する。
隣の部屋には掘りごたつ。
入ったらぬくぬくでもう外には出られない。

季節のお軸と花。


しばらくすると女将さんがいらして、
お風呂掃除しとったらついつい自分が入ってしもうた、っておっしゃる。
マイペース振りがいいなぁ~。
お年はもうすぐ80才とのこと。1日ひと組だけのお客さん。
いつまでできるかわからんけど、このお仕事が元気のもとらしい。

さて、トイレ。
うーん、この木の扉はどうやって開けるのかなぁ?
押したり引いたり、しばし格闘。
そっかー、横に渡してある木をスライドさせるのだね。
えっと、電気は?どこ?あっ、ここの柱に黒いスイッチがあった。
トイレひとつで探検気分になったのでした。

小さな庭には、たぬきの置物。




軒下に、かわいい干し柿が3つ。
女将さんのおやつになるのかな。


明かりがほっこりと。


夕食まで時間があるから祇園散策と行きましょう。
花見小路を歩く。観光客でいっぱいだ。
巽橋はどこかなぁ?
私の案内が頼りなくよろよろとあちこちするもので、妹が笑う。
あっ、あったあった。


橋の架かる白川には桜の葉が紅葉。


テレビで祇園が紹介されるときは必ずここが映るものね。
ここに来ないとやっぱり祇園に来た気がしません。
橋を越えて、賑やかな方へ。

すると舞子さん(芸子さん?)も信号待ち。
艶やかな着物姿が美しくみんなが見とれる。


他にも舞子さんに遭遇。

京都ならでは、祇園ならではの光景だ。

夕食は、宿の近くの「ひさご」で妹たちはおうどん、私は親子丼、と簡単に済ませた。


宿に戻り、お風呂に浸かりお休みなさい。
おばあちゃん女将も遅くまで起きていらしたみたい。えらいなあ。

どちらの宿も古さは超一流だけど、掃除が行き届いてこざっぱりと清潔。
女将さんのお仕事が偲ばれる。

京の都 紅葉を愛でる女子旅 ~一日目~

2014-11-24 13:56:45 | etc. ~いろいろと~
妹と姪と3人で秋の京都を旅しました。

出発は19日。

新幹線の中から富士山がきれいに見える
幸先よろしいなぁ。


京都駅で大阪に住む妹たちと落ち合い、
キャリーサービスを利用して宿まで荷物を運んでもらい身軽に出発。
まずはバスで、修復の終わった鳥獣人物戯画で話題の京都国立博物館へ。

連日にぎわっているようだけど、展示はもう数日ということでさすがにすごい人。
90分待ちだって…。
ここまできたからには頑張って並ぼう。

妹と会うのはほぼ1年振り。
積もる話もありしゃべっているうちに時間も経つ。
元々、鳥獣人物戯画は高山寺のものなので、高山寺所蔵の様々なものの展示。
一昨年高山寺に行ったけれども、なんともひなびた侘びさびの境地に浸れるお寺に、
こんなに多くのものが所蔵されていたとは想像もしていなくて驚く。
そしていよいよ鳥獣人物戯画。
大変な技術と時間を費やしたであろう修復作業。
そのおかげで生き生きとよみがえった画に惹かれ微笑ましく眺めたのでした。

少々グッズを購入し、タクシーで祇園は石塀小路の町家の宿「寿栄屋」さんへ。

石塀小路入口には…。風情がありますね~


去年はやはりこの小路の別の宿に泊まったので、この宿は初めて。
石塀小路は細くてごく短い路地だけど、京の都の情緒たっぷりでとても好きな界隈。
旅館、料理屋などが、小さなのれんや灯りを掲げひっそりとそこにある。
昔にタイムスリップした感覚になる。
またこうして来られたこと、嬉しいなぁ。
宿の元気で気さくな女将さん。
聞けば銚子のご出身ということで、
「調子っぱずれの銚子出身どす~。」って。
千葉から来た私は親しみを覚える。
京都弁ですっかり地元の方と思っていたけれど、50年前にお嫁に来たらしい。
すぐ近くの夕食処を教えてもらったけれど、残念ながらいっぱいだったから、
いつかまた来たときにしましょう

お部屋には季節のお軸が掛けられ、ナンテンが活けてある。


昔懐かしい鏡台。


雪見障子を開けると…
お隣りの圓徳院が見える。


ちなみにこの雪見障子は次のお宿にもありました。

その石庭。
美しく管理され、まるで海のよう


この圓徳院というのは、ねねさまが晩年の19年間を過ごされた場所らしい。
…と帰ってから検索してわかったこと。
じっくりと拝観すればよかったなぁ。

女将さんによると、この界隈は昔は高台寺の敷地内だったらしい。
それをいつの頃か、それなりの人々に譲ったとのことだ。
なるほど、古の風情漂うこの界隈はそんなことで誕生したのね。

宿の小さなお庭には石灯籠。


お茶請けの梅干しがとても美味しくて、妹が作り方を尋ねる。
すると、ひとつひとつ塩抜きしてから甘みを付ける手作りとのこと。
とても美味しかった、ごちそうさまでした。

さてさて、近くの高台寺にライトアップ見学に行きましょう。
一昨年も来て感激したのだ。

赤から淡い緑へのグラデーションが美しいです。


今年のテーマは和傘のようで、広い方丈のところどころに傘が積まれ、とりどりの色が傘を照らす。
みんなから歓声が上がる。




静かで真っ平らな池には紅葉したもみじが鏡のように映る。
これが息をのむほどの美しさ。




青い竹林にも傘。幻想的な演出。


素晴らしいライトアップに感激もひとしおだ。

さて、夕飯にしましょうか。
石塀小路にもどり、「豆ちゃ」さんへ。
宿の女将によると、ここはチェーン店どすえ…、ということだけど、
京風居酒屋という感じで気楽にくつろいで食事ができた。
ライトアップで堪能した後はこのくらいの軽さでちょうどいいかもね。
最後にはこんなお抹茶とプチお菓子もいただきました。


宿に戻って、お風呂に浸かり、お休みなさ~い。

またもや 大人な秋の休日

2014-11-16 21:27:59 | maison de campagne ~べっそう~
またまたお義兄さん夫婦と向かった勝浦セカンドハウス。
なかなか外で体を動かす機会のない生活だから、お義兄さんたちも喜んで来てくれる。

着くや否や、今回も阿吽の呼吸で箒や熊手を手に落ち葉掻き。
庭のいたるところに落ちている枯葉。
ここは千葉…千枚の葉っぱ どころか
一体どのくらいあるのか見当もつかないけれど
とにかく掃きまくる、集めまくる、そして焼きまくる。


毎年この季節のルーチン…
パンジービオラの苗の植え付け。




たったひと株から殖えたすみれ。
そのひとつに花が付いていた。
ちょっと季節がずれてるかな?


そして菜の花まで咲いていた。


お~~い、まだ秋の終わりだよ~~
春にはまだまだ遠いよ~~

とは思っても、こんなかわいい花を見るとうれしくなる。

初夏に植えた八重のベゴニアはまだ満開。


マリーゴールドは満開。
ここは日当たりよく、花は咲きこぼれる。


白いマリゴールドはちょっと控え目。


丸っこいカラスウリの実。


トンボも寄ってくる。


ユズはそろそろ黄色く色づき。
その香りは他の柑橘類にはない独特の和の香りだ。




来月には収穫してユズのマーマレードを作ろう。

秋の日の休日

2014-11-04 07:59:49 | maison de campagne ~べっそう~
3連休、予報ではお天気がどうも~~
日曜日にお義兄さん夫婦と一緒に、勝浦セカンドハウスに4人で向かった。

お天気はまずまず。
お昼前には着いたのだけど、
お義兄さんたちも勝手知ったる勝浦でのお仕事。
阿吽の呼吸でお義兄さんたち早速お仕事。

この時期はなんといっても落ち葉掻き。
桑に栗やクヌギ、コナラ、落ちるわ落ちるわ~~
箒や大きな熊手で集める集める~~
庭のあちらこちらに落ち葉の山ができた。

そーすると次は焚き火。
少し湿っていて、燃え加減はいまひとつ。
でも燃やせるだけ燃やす。

庭では少し収穫も。
前回最後だと思っていたピーマンはまだ実が付き
結構たくさん採れました。


「もってのほか」(もってのほかに美味しい…だって)という名前の食用菊。
これだけだと、茹でるとほんの少しなんだけど有難くいただきます。


しばらく気づかないでいたパセリは大株主に。


そしてこんなものも。

玉虫がお亡くなりになって庭に転がっていた。
まだ小さいので子供かな。
美しい玉虫色に光っております。
この辺りは、空を見上げると時々玉虫が高いところを飛んでいるのです。

からすうりはこの時期ならではのかわいい小さなオブジェ。
緑色のウリボウから真っ赤になるまでのグラデーション。
自然の妙。




家に戻って、
紫色の花のシナモンバジル、先端がクリーム色のロータス、
そしてフェンネルのさわさわの葉っぱを活けました。


お義兄さんも定年となりのんびりゆうゆうとした生活。
我が家も数年後には後に続く。
四季の移ろいを肌で感じながらの田舎暮らし。
こうして4人で自然の中で過ごすのもこれからいいなぁ~~