夏木とShall we talk !? 

言葉は心の使い。1000回(2013年12月21日)を超えて。

悲しい思い出がそこにありました。

2010年11月11日 | Weblog
 しばらくの間ですが住んでいた所を何十年ぶりかで
電車で通りました。

 車窓に広がる景色に当時を思いだすものは何もなかったですが、
突如としてある会社の看板が目に飛び込んできました。
 思わず、シロ!と声が漏れました。

 一匹の秋田犬がある会社の倉庫の番犬としてもらわれてきました。
シロと名付けられたその犬は半年ほどで立派な面構えの犬に育ち、
倉庫番の人と一緒に広い工場内を自由に走り回り防犯に活躍して
いました。

 当時は、警備会社は一般的でなかったように思います。
動物大好き夏木は大きくなってからのシロも怖くはなく、
賢いシロも夏木によく懐いてくれ、大の仲よしになりました。

 3年か4年くらい経ったとき、その会社は倉庫を人手に
渡すことになり、シロの行き場がなくなりました。

 何も知らない夏木はシロが入り口に出てこないことを不思議
に思いながら前を歩いていたら、守衛さんに呼び止められ
シロの最期を知りました。

 直感的に危険を悟った賢いシロは牙をむいて威嚇しながら走り回り
誰の手にも負えず難渋したそうです。

 ですが、はあはあと苦しそうに喘ぎながら逃げ回っていたシロは
とうとう観念したのか自分から檻に入ったそうです。

 倉庫番のおじさんはその日以来、会社にでてこなくなったそうです。
夏木に話してくれた守衛さんも苦しそうでした。

 成犬の秋田犬を途中から飼うのは広い敷地でもなければ
殆ど不可能です。
 それは分かります、が、だからといって・・・。

 年間30万とも40万ともいわれるペットが処分されています。

 犬の命より人間の、と言われますが、犬にも天命をまっとうする権利が
あると思います。

 関わりあった命は最後まで守ってあげて!と願う夏木です。

                              ~~~夏木 友~~~
                              火・木・土に更新しま~す


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