夏木とShall we talk !? 

言葉は心の使い。1000回(2013年12月21日)を超えて。

すべて心の持ちよう一つ・・・ ~生きるって素晴らしい。。~

2012年01月31日 | Weblog
 「毎朝、鏡にうつる顔をみて、眉を書き、紅を塗って、女性に戻ります。女性はいくつになっても
身だしなみが大切で、寝間着のような恰好で一日を過ごすことはないですね」

・・・見透かされたようで赤面しました。明日からしっかり実行します。 
  
 「100歳を過ぎて狭心症の手術。それでも以前より声はでるようになり家で杖なしで歩きます。
白内障の手術、補聴器、入歯、文明の利器のおかげで生活に支障はありません」

・・・夏木は加齢による身体的衰えを厭わしく思っていたのですが、そうですね、それ等があれば
“見る”“聞く”“食べる”はそれまで通りを楽しめる!だから自然体で受け入れたらいいのですね。

 「“年寄りは淋しいでしょう”と言われますが、淋しいがどうかは心の持ちよう一つです」

・・・夏木には難しい課題ですが、心得たいと思います。

 明治40年1月1日生まれですから今年、105歳になられる嘉納愛子(声楽家)さんは今でも、
現役で歌のレッスンをされているという。

 幼い愛息を病で喪う、戦争、阪神大震災などの苦労も、振り返ってみれば苦労でなかったと。
どんな人生にも苦労なんて「ない」とおっしゃる。

・・・音楽が心の拠り所であったとおしゃっておられますが、常に感謝を 
 忘れない真摯な生き方の延長線上に今日があるのでしょうね。
 
 見習いたいと思います。

                                        ~~~夏木 友~~~
                                        火・木・土に更新しま~す

ローレンス・オリヴィエだから・・・ ~嵐ヶ丘~

2012年01月28日 | Weblog
 陰鬱ですべてが凍りついたような館。モノクロ画面いっぱいに広がる死の匂い
・・・唯一、生命を感じさせるものは、突然の来訪者に激しく吠えかける2頭の
大型犬だけ。

 夏木は小説を映画化されたものを観るのは好まないのですが、それでも
絶対見たい作品がいくつかあります。『嵐ヶ丘』はそのひとつ。

 使用人とそこの令嬢との恋。激しく惹かれあいながらも令嬢は彼を裏切るように
裕福な家の息子と結婚する。数年後、事業に成功した彼は彼女の前に姿を現す
・・・エミリー・ブロンテ至高の名作『嵐ヶ丘』

 端正な正統派マスクのマスク、ローレンス・オリヴィエ。翳りを漂わせた表情は
ほとんど動かず、深い瞳の奥から観る者の心にぞくっと沁みいるように語りかける。

 私生活は結婚と離婚を繰り返すなど、精神的にぶれる面があったようですが、
彼以上にシェイクスピアの『ハムレット』を演じられる俳優はいないと言われ、
Lord(男爵)を授与されています。
 
 夏木はどの作品の彼にも惹かれますが、特に『嵐ヶ丘』のヒースクリフ役は
彼でなくては考えられません。

 十数年ぶりの再会でしたが、やっぱりすてきなオリヴィエでした。

                                      ~~~夏木 友~~~
                                      火・木・土に更新しま~す

必殺仕分け人・・・ ~行く川のながれは絶えずして。。~

2012年01月26日 | Weblog
 年賀状の整理をしながらふと、思う。返信いただけなかった方は
来年から賀状を遠慮させていただくべきだろうか。

 メル友さんと交信が間遠になったとき、今まではそれなりの話題を
提供していたが返信だけで、それ以外の送信がない場合は間隔が
あいてもメ~ルは遠慮したほうがいいのだろうか。

 SNSのお付き合いで、日記にコメントさせていただいているけれど、
こちらの日記には関心をしめしてくれない人への書き込みはやめたほうが
いいのだろうか。

 言葉の加減で気まずくなった人や、それらしい理由もなく途絶えて
しまっている人たちはどうしよう。習慣でHello Mailを送りつづけて
いるのだけれど有難迷惑ではあるまいか。

 昨年、多発した災害の無常を見たせいか、例年になくあれこれ
思いながら年賀状を片付けた。

 夏木自身も大変な1年であったけれど、振り返るとたくさんの方と
新しくお会いする機会を得た年でもあった。
 その方々とのご縁はこれからも続くことを希いながら、一歩前進できればと・・・・。

                             ~~~夏木 友~~~
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切られた鎖は・・・ ~命の鎖。。~

2012年01月24日 | Weblog
 愛犬マリーの白血球値が下がらない。2000前後が普通だというのに
3000を超える日が続く。獣医は首を振るばかり・・・。

 思い切って他の医院に変えようかと思い悩んでいたとき、
仲間のひとりが「友人がいつも連れていっている病院を聞いて、
メールしてあげる」と言ってくれた。

 一日千秋の思いで待っていたがメールがこない。1週間後の
講座当日、本人は会っても知らん顔。

 忘れたのかと、講義中、何度かそれとなく彼女に視線をむけると、
気づいているようだが夏木と目を合わさない、むしろ避けている
ように思えた。
 終了後、訊ねてみようかと思案していると挨拶もそこそこに
帰っていった。

 なぜ?なぜなの!!夏木から頼んだのではないわよ。
それなのに何故、貴女はそんな態度をとるの!?


 コミュで歌う曲の楽譜をお願いすると、「持ってきます」と
約束してくれたが、毎回、「忘れた」で1ヶ月が過ぎた。

 来週には、と言ったがもう遅い。断わろうと思ったが
角が立つのではと、黙って会釈を返した。

 できないなら、嫌なら、なぜ、そういってくれないの。
4年を超える付き合いの日々だと思ったけれど貴女にとっては
4日だった!?

 たかが犬、それも雑種。でも夏木の大切な命。

 素人の学芸会の楽譜。でも夏木の大切な交流の場。

                          ~~~夏木 友~~~
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想い出のスコットランド・・・ ~アメイジング・グレイスに寄せて~

2012年01月21日 | Weblog
 なぜイギリスが好きなの?と聞かれても夏木にはっきりした
答えはない。強いて言えば小さい頃からの愛読書の舞台の多くが
英国だったからかもしれない。

 では、なぜスコットランドなのか。これは明確に答えられる。
キルトと呼ばれる民族衣装と聴いたこともないバグパイプの
音色(は想像に過ぎないのだが)に憧れの騎士を見たのだ。

 United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland・・・
などは何も分かっていなかった。

 後年、エディンバラに滞在できたときは本当に嬉しかった。
毎朝、眼が覚めると寒くても窓を開ける。
 
 古い鉄製の窓枠は錆びて引き上げようとする度にギシギシと
音をたてた。するとそれを待っていたかのようにリスが一匹、
たった一匹が飛び出してきて噴水に近寄る、と、それまで
止まっていた水がピューと噴き出した。
 
 リスにもテリトリーがあるのかしら!?などと考えながら
見ていると歴史上のヒロインの一人になったような気がした。

 年が明けて、唐突に「毎月1回、9月までアメイジング・
グレイスを練習しませんか」とお誘いを受けた。迷った。

 ここ2年くらい喉の具合がよくない。医師は声帯に異常所見は
ないと言っているが、治療効果がでないのだから歌いにくいことに
変わりはない。
 
 アメイジング・グレイスはスコットランドの歌。遠く離れた故郷を
偲んでスコットランド人たちが歌う哀切のメロディは、奴隷狩で
連れてこられた黒人たちの故郷を思う心を捉え、黒人霊歌として
普及したといわれている。

 もう一度訪れたいと切望しながら封印してきたスコットランド。
歌ってみようか。申し込みのタイムリミットはまだ。
どうしよう。迷ったままである。

                            ~~~夏木 友~~~
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ホンネが言えなくて・・・ ~言ってもらえなくて。。~

2012年01月19日 | Weblog
 簡単な英会話のロールプレイをすることになり相手から
原稿が送られてきたのだけれど、これでは会話にならないのでは、
とメールを読みながら困っている。

 夏木は英語も会話も専門に習ったことがなく、旅行も
添乗員付きで行く英語アレルギーだが、それにしてもこの英作では
外人に通じないように思う。

 「grandmother」が呼びかけに使われているのだが、これは日本人が
「ちょっと、そこのおばあちゃん」などと使う感覚なのであろう。
 
 別れ際の挨拶として「Be careful」とあるがこれは日本語の
「気をつけてネ」には該当しないのではあるまいか。

 語学はその国の文化を知らないと習得できないと夏木は思う。
幼少時からの外国語学習など愚の骨頂だとも・・・。

 もうひとつ。声楽レッスンを受けていたのだが、辞めたくなり
仲間に相談すると「嘘も方便」やめたくなった本当の理由を
言ってはいけない、という。

 誰にでもどんな時にでも本心、本音は伝えた方がいいのだけれど、
場合によってできないことがある。

 その思いは夏木だけではないだろう。夏木に本当のことが
言えなくて苦慮された友人知人はたくさん在たことだろう。
それはこれからもある……。

                             ~~~夏木 友~~~
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30年後の再会・・・ ~年賀状から~

2012年01月17日 | Weblog
 突然の「もしもし。・・・」という声の主が誰なのかは
聞き返すまでもなく、小・中学校を通しての親友であると
夏木はすぐに分かりました。

 高校から進路が別れたので入学後初めての文化祭には、
お互いの高校を訪問しましたが、それ以降は次第に遠のき
年賀状の交換だけになりました。

 社会人になってから数回、会いましたが、そのうちまた、
年賀状の交換だけに…。

 インターネットや携帯がなかった時代ですから毎年、
年賀状の1/3くらいまで近況を書いて送りあっていました。

 ある日、彼女が何の連絡もなくご主人と我が家を訪ねて
きました。結婚を知らされていなかったので驚きましたが
そこは竹馬の友、散らかった部屋に恐縮しながらも大いに
盛り上がりました。

 ところが2年ほどして旧姓の賀状が届き、「ハッピー離婚をしました」
とだけ添え書き。

 しばらくはそれまで通りの年賀状交換が続きましたが、或る年、
「再婚しました」と書かれた年賀状が届き、新婚の夫と共に
訪ねて来きてくれました。

 私が彼女の家を訪れたのは同居の舅さんが旅立たれた後のことで、
2人目の子が彼女のお腹にいました。2歳になったばかりの女の子は
将来が楽しみな大きな瞳が愛くるしい可愛い子でした。

 その女の子が退院のめどが立たない難病であるという添え書きを
読んで以来、夏木は賀状に自分の近況を書かけなくなりました。
彼女も書いてこなくなりました。

 時間が流れ、気がつけば彼女の家を訪問して以来、30年近く
年賀状の交換だけの月日が過ぎていました。

 尽きない話の続きはランチでもしながらしましょうね!と
約束して電話が切れました。

 今、夏木は首を長くして彼女からの連絡を待っています。

                            ~~~夏木 友~~~
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文学から聞える音、それは・・・ ~日本の音の神秘性。。~

2012年01月14日 | Weblog
 芸術や文化は言葉から発展してきたものだけれど、
その根源にあるのは「音」にあります。
 日本にはその音を読み込んだ作品が多くあります。

例えば、
 俳聖松尾芭蕉の句、『閑けさや岩にしみいる蝉の声』
『古池や蛙飛び込む水の音』等々は目で読むだけで音が
耳に響きます。
 
 古典の世界で描かれる密やかな「衣擦れ」の音に忍ぶ恋を
連想し、龍笛の文字や言葉に若干14歳で討ち取られた平敦盛が
奏でる音色が胸に哀しく迫り涙ぐみます。

 日本人の音に対する感性はそういった一部の人たちにだけ
あったのではありません。
 戦後しばらくまでの日本には「物売り」の声が往来に
満ちていました。
 
 未明から豆腐売り、納豆売り、シジミ売り、お昼頃からは金魚売り、
石焼芋、わらび餅、紙芝居屋の拍子木の音etc.etc.は聴く者に
形を思い起こさせる、言ってみれば音の芸術であったと思います。

 ラフカデォ・ハーンは、下駄の音、汽車の汽笛の音、床几に腰かけ
打つ碁石の音にまで日本の音の神秘性感じ、それを愛した外国人だと
言われています。

 松の梢に吹く風の音を「松籟」と言う。沸騰し始めた茶釜から
聞える湯の音に耳をすませる。それが日本人の本来の姿でした。

 肌にふれる風、甘い花の香り、鳥や虫たちの声。。それを体感しない、
できない環境は人の心を荒ませるのではないでしょうか。

 ウォークマンなどでそれらを拒否しながら歩く人たちを見ることが
多い昨今、心寂しさを感じる夏木です。

                             ~~~夏木 友~~~
                             火・木・土に更新しま~す

迷惑なんだけど・・・ ~嫌遠の法則。。~

2012年01月12日 | Weblog
酔うほどに  長電話好きの  友がいて 
            掛るとこまり   来ないとさみし 
                           by 山本徳子

 日経歌壇で見つけたのですが夏木も同じような経験を、
過去にふたり、現在ひとり。

 過去のふたりは飲まない人たちでしたが夏木も懇意にしている
人とのもめ事なので、応えないと八つ当たりされそうなのと、
そうそう居留守も使えず、長いときは4時間におよび、
それも頻繁だったので、ほとほと困りました。

 受話器を持つ腕がだるくなり気分が悪くなること数回。
それでも我慢をしていたのですが、そのうち相手の気持ちも
治まってきたのと微妙な夏木の声の変化にしだいに電話が
掛らなくなりました。

 ほっとしたのは言うまでもありませんが、人は嫌いなものが
目前に現れると、それを遠ざけようとします(嫌遠の法則)。

 もっともなことだと夏木は思います。ですが、遠ざけてしまうと、
思考は停止状態になり、嫌いなものの本質を見失ってしまうのだ
そうです。

 その法則通りなのか、夏木はあれだけ時間を費やして相談に
乗ったと思った相手方とは疎遠になり今では年賀状さえきません。

 現在の長電話の彼女も飲む人ではないのですが、あまり共通点のない
ことを一方的に延々としゃべります。
 相槌を打っていればいいのですが、時間を選ばず掛けてくるので、
以前ほどではないですが、やはり困っています。

 夏木自身もどこかで誰かに迷惑をかける存在であるかもしれない
と振り返りながら聞いていますが…ホンネ、・・・です。

ですが、なんとか「嫌遠の法則」を使わないで乗り越えたいと
思っています。

                            ~~~夏木 友~~~
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マリーの哀しみ・・・ ~言葉のない世界を生きて。。~

2012年01月10日 | Weblog
 マリーの闘病生活が3ヶ月を越えました。昨年、10月頃、
におい袋が化膿するという病気で動物病院に通ったのを皮切りに、
平衡感覚を失う、原因不明の高熱に襲われる等々が続き、
今年も、6日早々に動物病院に連れていきました。

 2月で満11歳になる愛犬マリーは人間でいえば65歳前後。
におい袋化膿の治療は根治が難しいらしく、ここ3年くらいは
毎年患っています。

 今回は快復が例年より長く、毎回、獣医に絞り出される
激痛と注射、その後の投薬治療などにかなりストレスが
あったと思います。

 そんなある日におい袋の治療が終わっていないのに、
マリーがまっすぐ歩けなくなりました。
 斜めによろよろ転がりそうになりながら外出しかけた
夏木を追ってきたのです。あわてて駆け寄ると目が
潤んでいました。

 何が起こったのか理解できないまま診察してもらうと
三半規管に支障があるらしい、との事で注入薬をもらい帰宅。
 それがようやく治まり始めたら元気がなくなり夜頃には
ご飯も水も飲まなくなり、体が異常熱くなってきたので
夜明けを待ってまた、動物病院に。

 けれどレントゲンはなにも写らず、血液検査も異常なしで
獣医は原因が特定できず首を振るばかり。。。

 それでも点滴や注射の痛い治療。自宅では嫌がって
暴れるマリーを押さえつけての投薬。

 「我慢したら楽になるのよ、また、元気になれるよ」と
声をかけるのですが、その声はマリーには届きません。
 それでもどこまでも忠実で夏木にむける瞳は澄みきって信頼にあふれる。
「ごめんね、マリー、もう少しの辛抱よ」と祈るしかできない夏木です。

                             ~~~夏木 友~~~
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