

今回はグスターヴ・ホルスト(1874年-1934年イギリス)作曲のベニ・モラ(東洋的組曲) をお届けします。
この曲の標題には「東洋的」と付けられておりますが、標題ほど東洋的な雰囲気は感じられないかもしれません(第1曲目で登場するメロディーには、アラビアの雰囲気を感じます)。西洋的な雰囲気とは一線を画したとメロディーと個人的には受け取りました。
ホルストの惑星以外の曲を聴いてみたいという方にはお勧めです。
なお、この曲を取り上げたCDは、ほとんど無いと思いますので、現時点では貴重な録音と言えるかも知れません。
なお、今回も「秘曲」とさせて頂きます。
それでは曲のご紹介と参りましょう。この組曲は3つの曲から構成されており演奏時間は約17分少々となります。
1.第1の踊り

比較的静かに、異国情緒を感じさせるようなメロディーで曲は始まり、その後オーケストラが力強く異国情緒の雰囲気を醸し出すメロディーを舞曲風に奏でます。続いて、異国情緒+美しさを感じるメロディーが奏でられます。時折り高揚感ある演奏が登場しますが、後半は穏やかで美しいメロディーが奏でられ、最後は静かに終わります。
2.第2の踊り

遠くから太鼓のリズムが鳴り響き、それに合わせて静かに曲が始まります。メロディーは比較的親しみ易く、東洋的と言えなくもありませんが、それほど東洋的な雰囲気を感じられないかもしれません。曲は穏やかに演奏され、最後は静かに終わります。
3.終曲

静かに曲は始まります。やがて、フルート?が同じメロディーを繰り返し演奏しつつ、オーケストラが穏やかな雰囲気の演奏を行います。そして、やがて高揚感あるリズミカルな演奏へと続きます。時折りフルート?の繰り返し奏で続けるメロディーをオーケストラも奏でます。そして、オーケストラ自身がそのメロディーを繰り返し演奏し、高揚感ある演奏から静かな演奏へと移行します。その後、再びフルート?が同じメロディーを繰り返し奏で、次第に演奏は静まり返っていき、最後はフルート?の音色も消え去り、曲は密やかに幕を閉じます。
参考までに、私の所有するCDの中から1枚をご紹介します。
レーベルは、 Naxosで、デーヴィッド・ロイド=ジョーンズ指揮、ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団の演奏のものです

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