ジョンゲン再登場!
今回ご紹介しますのは、
ジョゼフ・ジョンゲン(1873年–1953年ベルギー)作曲の
協奏的交響曲です。
と言いましても、恐らく
ジョンゲンて誰?という方もいらっしゃるかと存じます。
以前にも、ご紹介した事がございますので、宜しければ左側の作曲家のメニューで「サ行」にてご覧頂けましたら嬉しく思います。
さて、この
ジョンゲンの協奏的交響曲は、全体的に豪華な雰囲気を味わうことのできる曲です。
オルガン協奏曲と申し上げた方が分かり易いかもしれませんが、とにかくパイプオルガンの豪華な響きとオーケストラの高揚感ある演奏を楽しむ事の出来る作品だと思います。
久しぶりに、大音量でお聴き頂きたいと申し上げたい曲です。
なお、今回も「
秘曲」とさせて頂きます。
それでは曲のご紹介と参りましょう。この交響曲は4つの楽章から構成されており、演奏時間は約36分弱となります。
1.第1楽章
不穏なメロディーから曲は始まりますが、やがて、オルガンの力強く勢いのある雰囲気になります。オルガンは勢いのある演奏です。
しばらくすると、穏やかな雰囲気となり、オルガンもやや荘厳的な雰囲気で柔らかい音色を奏でます。
その後、オルガンがやや親しみ易いメロディーを奏で、徐々に高揚感を増した演奏へと続きます。そして、オルガンが豪華な響きを奏でます。オルガンとオーケストラの掛け合いの演奏のあと、オルガンとオーケストラが一体となって、やや親しみ易いメロディーを奏でます。そして、オルガンが控え目で細やかな響きを奏で、オーケストラとともに徐々に高揚感を増して行き、再び豪華な響きを奏でます。
その後、穏やかな雰囲気となり、最後は静かに終わります。
2.第2楽章
オルガンの軽やかな演奏で曲は始まります。個人的には、どこかで聴いたようなメロディー(ゲームのBGM)ですが、すぐにオーケストラが高揚感のある演奏で登場します。その後、オルガンが穏やかな響きを奏で、続いて、やや荘厳的な響きを奏でます。そして、どこか東洋的な雰囲気のメロディーが一瞬登場し、オルガンが控え目、かつ流れるような演奏を繰り広げ、やがて、冒頭のメロディーが登場します。そして、オルガンが力強い響きを轟かせ、再び冒頭のメロディーが登場し、穏やかな雰囲気へと移ります。
その後は、比較的情感のあるメロディーが大らかな奏でられます。そして、オルガンが冒頭のメロディーを明るい雰囲気で奏で、穏やかな雰囲気で終わります。
3.第3楽章
フルート?の静かな音色で曲は始まり、やがて暗闇の中に柔らかい光が現れるかのようにしなやかで美しいメロディーが登場します。この情感のある演奏はしばらく続きます。
やがて、徐々にオルガンとともに高揚感のある演奏へと続きます。輝けるようなメロディーです。その後は、密やかな演奏となり、続いて、オルガンが穏やかな響きやや速いテンポで奏でます。一瞬高揚感が増しますが、再び密やかな演奏へと戻ります。そして、穏やかで情感のある演奏が続き、静かに終わります。
4.第4楽章
オルガンの明るく力強い響きで豪華に曲は始まります。オルガンの強い響きとオーケストラの高揚感ある演奏が続きます。その後も、オルガンの力強い響きは続き、オーケストラも折々に高揚感のある演奏を繰り広げます。この演奏からは雄大な雰囲気が感じられます。終始豪華さに溢れた曲で、最後も豪華な雰囲気で幕を閉じます。
参考までに、私の所有するCDの中から1枚をご紹介します。
レーベルは、Capitolで、
ジョルジュ・プレートル(指揮)、ヴァージル・フォックス(オルガン)、パリ・オペラ・オーケストラの演奏のものです
このCDの情報は、こちらの下の画像をクリックして頂ければご覧になれます
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