

今回ご紹介しますのは、フリードリヒ・ヴィルヘルム・カルクブレンナー(1785年-1849年ドイツ)作曲のピアノ協奏曲第1番です。
このカルクブレンナーもマイナーな作曲家に入るのでは無いかと思います。私も、紹介されて知りましたのので。
このカルクブレンナーのピアノ協奏曲第1番は、ピアノの美しい音色を堪能する事が出来る曲だと思います。
なお、今回のご紹介に際しては、私の所有するCDはHyperionというレーベルから発売されている「ロマンティック ピアノ協奏曲」というシリーズの一つでして、そのタイトル通り、ロマンティックな曲だと言えます。
上品な曲ですので、暖かい部屋の中で是非ともお聴き下さいませ(コンサートで取り上げられるのであれば、生演奏を聴くのも宜しいかと存じます)。
なお、今回も「秘曲」とさせて頂きます。
それでは曲のご紹介と参りましょう。この協奏曲は3つの楽章から構成されており、演奏時間は約31分弱となります。
1.第1楽章

オーケストラのやや颯爽とした雰囲気の演奏で曲は始まります(少々暗い雰囲気です)。その後、やや、ゆっくりとした速さになり、明るい雰囲気で穏やかなメロディーが奏でられます。一旦、やや颯爽とした雰囲気になりますが、再び穏やかなメロディーが奏でられ、そして、ピアノが華麗な響きで登場します。最初は強い響きを奏でますが、やがて、親しみ易いメロディーを穏やかなに奏で、オーケストラもそれに続きます。
その後は、しばらくピアノが自由自在にメロディーを奏でますが、やがて、オーケストラが颯爽とした雰囲気で登場します。
その後は、ピアノが穏やかに美しい音色を奏でます。次第にピアノは激しさを増して行き、オーケストラの颯爽とした演奏の登場、そして、ピアノによる細やかな演奏から穏やかで親しみ易いメロディーへと続きます。
やがて、再びピアノの細やかな演奏、そして親しみ易いメロディー、今度は軽やかで細やかな演奏へと続きます。そして、高揚感が増して行き、オーケストラが登場し、華やかに終わります。
2.第2楽章

比較的穏やかなオーケストラの演奏で曲は始まり、やがて、ピアノのゆったりとした美しい響きが登場します。ピアノのロマンティックで美しい響きはしばらく続きます。オーケストラも演奏に加わりますが、あくまでもピアノ中心の演奏が続きます。ピアノの音色をじっくり楽しめる、そんな感じがする演奏です。メロディーは実に美しいと言えます。
そして、静かに曲は終わります。
3.第3楽章

颯爽と曲は始まります。冒頭すぐにピアノが登場し、颯爽としたメロディーを奏でます。そして、オーケストラも颯爽とした演奏を展開します。その後、ピアノの力強い響きの後に、ピアノの細やかな演奏とオーケストラの颯爽とした演奏が繰り広げられます。そして、ピアノが一旦はゆっくりとしたテンポでの演奏を行いますが、再び速度を上げオーケストラの颯爽とした演奏が登場し、ピアノが力強い響きを奏でます。煌くようなピアノ響きも登場します。
そして最後は高揚感が増して行き、突然幕を閉じます。
参考までに、私の所有するCDの中から1枚をご紹介します。
レーベルは、Hyperionで、ハワード・シェリー(指揮、ピアノ)、タスマニア・シンフォニー・オーケストラの演奏のものです

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