新・HAMA一等兵のペケ戦記

昨夜はソ連兵と戦い、今夜はエイリアンと戦う、ニッポン男児HAMA一等兵のゲーム戦記(プレイ日誌)!

辰巳ヨシヒロ傑作選

2014-12-11 23:07:06 | 本と雑誌
劇画と言えば「ゴルゴ13」のさいとうたかおを思い浮かべるが、この「劇画」という言葉を初めて用いたのは、辰巳ヨシヒロなのだが、僕は彼の劇画を読んだ記憶がない。

ちょうど今、シンガポールのエリック・クーが監督の、『劇画漂流』と他の短編作品5話を原作とした長編アニメーション映画『TATSUMI』が公開されており、関連書籍が何冊も刊行されている。この短編集もその一つ。収録作品は以下の通りで、映画の5話とはだぶってない。

1:なまけもの  
2:おれのヒットラー  
3:黒猫のタンゴ  
4:あな  
5:わかれみち  
6:鳥葬  
7:大砲  
8:ふとんの中  
9:花いじめ  
10:みちくさ女  
11:コップの中の太陽





「劇画」の定義は人により様々のようだが、共通して言えるのは「大人向けの漫画」であるということだと思う。辰巳ヨシヒロの絵は、リアルな画調ではなく、昔懐かしいレトロな風情だが、それが逆に新しく感じる。

複雑なつくりよりも単純なもののほうが創作は難しいような気がするが、彼の劇画も単純ながら他にはない創意があり、独特の読後感が後を引く。


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