心の山を歩いていこう!

単に山頂を目指すより、山歩きそのものを楽しみたい。
そんな思いを備忘録として綴ります。

Hello again 、前穂高。(後編)

2017-09-20 16:26:03 | 登山
ボンヤリとした眠気の中、雨の音が聞こえる。また、天気に見放されたか、と思うが、テントを叩く雨粒の音がしない。何の音だったのだろう、沢には水が流れていないはずだったし。

何はともあれ、暗い中、空は曇ってはいるが、稜線は見える。
さあ、予定通り前穂高へ行こう。

草原の中を登る。今は秋の花がチラホラ咲いているが、盛夏の頃は一面の花畑だろうな。



急登はまだ始まったばかり。
尾根に出るまで先ずはここを越えないと。



カモシカ立場からは見晴らしが良くなるが、足元への注意は一層厳しくなる。
そして前穂高の頂上が小さく見える。


雷鳥広場からはドーンと山塊が迫ってくる。ちっぽけな人間が近づくのをあざ笑うかの様。



ハシゴ場を下った先に、再び岩場の登りが迫ってくる。



クサリ場を越えればその先は紀美子平が待っている。



紀美子平から見た明神稜線。




奥穂高方面。
あぁこのまま吊り尾根を歩いていきたい。



上高地方面と焼岳。



そしてこれから向かう山頂方面。
取り付きに少し迷うところ。


風景としたら味気ない岩場だが、こんな場所にいることに心の底から悦びを感じてしまう。
正真正銘の山バカだな。



後もうすぐで山頂なんてなんだか残念だが、一歩一歩噛み締めて行こう。



そして山頂。
薄日差す天気だが、風は俄然強い。



奥穂高に日が差す。
この後天気は曇りとなり、上高地から見た時は曇がかかっていたので、丁度良い時間帯だった。



槍ヶ岳方面。
この秋訪れる予定だが、どんな山旅になるのか、考えるとワクワクが止まらない。



これで四度目の登頂となった。久しぶりにカモシカの様に登り、雷鳥の様に下る山歩きが出来た。
まだまだ自分の山人生は続くだろうが、またアドレナリンを出しに穂高に行きたい。

(終わり)


Hello again、前穂高。(前編)

2017-09-20 15:30:36 | 登山
昨年の12月、蝶ヶ岳に登った際、横尾
から見た前穂高。


圧倒的な迫力、そして気高いほどの美しさ。積雪期は無理だが、また前穂に行きたい、と強く思った。

穂高に登ると山が一層好きになる。いやいや穂高にとりつかれる。そう感じるのは、自分だけだろうか。
奥穂高も良いけど、前穂高はもっと魅惑的だ。


晴天下の上高地。
今シーズン、こんなにも青い空は見ていなかった気がする。とにもかくにも心が弾む。



観光客の賑わいが消える登山道。
ひんやりとした森の中、着実なペースで岳沢に向かう。



木々の間から明神方面が見える。



風穴を過ぎた辺りで、奥穂が見える。
上高地からでは奥まっているので、判りづらいがこの辺りからは堂々たる姿から一目でわかる。



森を抜けると視界が開け、振り返れば上高地方面が見える。



対岸の彼方には西穂高から奥穂高への稜線が。



そしてその先は奥穂高へと続く。
今日は最高の登山日和だな。



また、樹林に入り、中々な登りとなる。今日は晴れていてもさらっとした空気だが、夏の盛りはイヤだろうな。



そしていよいよ沢の向こうに岳沢小屋が見え、その上を見上げれば、奥穂高が聳える。



上高地から約2時間で小屋に到着。



テントを張り終え、暗くなるまで稜線を見上げていた。
何とも贅沢な山の時間。


 
明日の天気は曇りの予報。
なんとか無事に登山が出来ますように。

(続く)