小選挙区制廃止をめざす連絡会の9.11リレートーク集会が昨日開催されました。以
下は同集会についての村岡氏の報告です。私も、同集会で「過去の小選挙区制反対運
動の教訓」につき発言させていただきました。添付した写真に1973年5月16日の毎日
新聞1面が写っています。
カクマンダーを粉砕した歴史的な新聞記事です。社共公の共闘、院外の統一した大規
模な大衆行動、マスコミの好意的紹介記事、これによって首相発言から約1ヶ月半で
カクマンダーが粉砕されたのです。この新聞記事は、上記集会でも大きな反響をよび
ました。もっと鮮明なコピーがほしい方は、名前とFAX番号を明記して、河内
(FAX03-5978-3706)まで申し込んでください。無料で送ります。
河内謙策(kenkawauchi@nifty.com)
―――――――――――――――――――――――――――――――
[村岡到氏の報告]
九月一一日、東京・文京区民センターで、小選挙区制廃止をめざす連絡会主催
(『週刊金曜日』協賛)の「小選挙区制と二大政党制に批判を」をかかげるリレー
トーク集会が開かれ、六三人が参加した。
初めに『週刊金曜日』の北村肇編集長が協賛団体としての挨拶、つづいて社民党党
首の福島みずほさんからのメッセージが紹介され、リレートークとなった。リレー
トークでは村岡到、矢崎栄司、日隅一雄、紅林進、田所智子、佐藤和之、江原栄昭、
朝倉幹晴、山崎康彦、原田伊三郎、河内謙策、林克明の一二人が発言、フロアからの
討論も活発に交わされた(八人が発言)。アンケートの回収が参加者の三分の一で、
集会参加者の真剣さを現していた。
この連絡会は二年前に結成され、今年六月には「声明 小選挙区制と二大政党制に
批判を」を発し、賛同署名を展開し、『週刊金曜日』に意見広告を掲載した(九月三
日号)。 集会では、「立候補権」という言葉がないこと(被選挙権と言われてい
る)が国会議員の供託金の法外な高額(比例区六〇〇万円、選挙区三〇〇万円)にも
つながっていること、小選挙区制は国会議員の質的劣化を加速させていること、外国
の選挙制度との比較、政党助成金が政党の内実を空洞化させていること、高校の教科
書で選挙制度はどのように教えられているのか、新社会党の経験、地方自治体議員と
しての闘い、現下の民主党代表選挙をめぐるマスコミの世論誘導、一九七三年の田中
角栄政権の時の選挙制度改悪反対闘争の大きな盛り上がり――社会党、共産党、公明
党の共闘の実現と全国各地で総計五〇万人の集会――による勝利など、さまざまな角
度からの意見が提起され、内容のあるものとなった。
福島党首が短いメッセージのなかで、一九九四年に小選挙区制導入時に賛成した誤
りとその時に党議拘束に反対して党から除名された国会議員らの名誉回復も行ってい
ることを表明したことは、率直で真剣な態度の表れだと感じた。
民主党の代表選挙でも菅直人首相も小沢一郎元幹事長も「衆院比例区の八〇議席削
減」を主張している。「国会議員が身を削る」などと説明しているが、経費削減が必
要なら、議員歳費を減らせばよいし、三二〇億円もの政党助成金を減らせばよい。比
例区を削減することは、小政党の排除・消滅を結果することは明らかであり、歪曲民
主主義をいっそう深めることになる。その狙いは、消費税増税や九条改憲にあるので
はないか。この危険な動向への反対と批判の声はなお小さいが、早急にさまざまな勢
力による共闘が実現するように努力しなくてはならない。 村岡到
下は同集会についての村岡氏の報告です。私も、同集会で「過去の小選挙区制反対運
動の教訓」につき発言させていただきました。添付した写真に1973年5月16日の毎日
新聞1面が写っています。
カクマンダーを粉砕した歴史的な新聞記事です。社共公の共闘、院外の統一した大規
模な大衆行動、マスコミの好意的紹介記事、これによって首相発言から約1ヶ月半で
カクマンダーが粉砕されたのです。この新聞記事は、上記集会でも大きな反響をよび
ました。もっと鮮明なコピーがほしい方は、名前とFAX番号を明記して、河内
(FAX03-5978-3706)まで申し込んでください。無料で送ります。
河内謙策(kenkawauchi@nifty.com)
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[村岡到氏の報告]
九月一一日、東京・文京区民センターで、小選挙区制廃止をめざす連絡会主催
(『週刊金曜日』協賛)の「小選挙区制と二大政党制に批判を」をかかげるリレー
トーク集会が開かれ、六三人が参加した。
初めに『週刊金曜日』の北村肇編集長が協賛団体としての挨拶、つづいて社民党党
首の福島みずほさんからのメッセージが紹介され、リレートークとなった。リレー
トークでは村岡到、矢崎栄司、日隅一雄、紅林進、田所智子、佐藤和之、江原栄昭、
朝倉幹晴、山崎康彦、原田伊三郎、河内謙策、林克明の一二人が発言、フロアからの
討論も活発に交わされた(八人が発言)。アンケートの回収が参加者の三分の一で、
集会参加者の真剣さを現していた。
この連絡会は二年前に結成され、今年六月には「声明 小選挙区制と二大政党制に
批判を」を発し、賛同署名を展開し、『週刊金曜日』に意見広告を掲載した(九月三
日号)。 集会では、「立候補権」という言葉がないこと(被選挙権と言われてい
る)が国会議員の供託金の法外な高額(比例区六〇〇万円、選挙区三〇〇万円)にも
つながっていること、小選挙区制は国会議員の質的劣化を加速させていること、外国
の選挙制度との比較、政党助成金が政党の内実を空洞化させていること、高校の教科
書で選挙制度はどのように教えられているのか、新社会党の経験、地方自治体議員と
しての闘い、現下の民主党代表選挙をめぐるマスコミの世論誘導、一九七三年の田中
角栄政権の時の選挙制度改悪反対闘争の大きな盛り上がり――社会党、共産党、公明
党の共闘の実現と全国各地で総計五〇万人の集会――による勝利など、さまざまな角
度からの意見が提起され、内容のあるものとなった。
福島党首が短いメッセージのなかで、一九九四年に小選挙区制導入時に賛成した誤
りとその時に党議拘束に反対して党から除名された国会議員らの名誉回復も行ってい
ることを表明したことは、率直で真剣な態度の表れだと感じた。
民主党の代表選挙でも菅直人首相も小沢一郎元幹事長も「衆院比例区の八〇議席削
減」を主張している。「国会議員が身を削る」などと説明しているが、経費削減が必
要なら、議員歳費を減らせばよいし、三二〇億円もの政党助成金を減らせばよい。比
例区を削減することは、小政党の排除・消滅を結果することは明らかであり、歪曲民
主主義をいっそう深めることになる。その狙いは、消費税増税や九条改憲にあるので
はないか。この危険な動向への反対と批判の声はなお小さいが、早急にさまざまな勢
力による共闘が実現するように努力しなくてはならない。 村岡到