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仕事が忙しくなってきましたAndyです夏休みが待ち遠しいです。
今回ご紹介するシンセは、KORGが1990年に発売したWAVESTATION(ウェーブステーション)です。
当時の価格は220,000円でした。外観は、のちに発売される01/Wと似ていましたね。
この子も実際何度か触ったことがあるのですが、一般的な評価通り、
音作りが非常に難しい
ですね。
とりあえず音を出すことはできるので、いきなり弾くこともできるのですが、
そこは従来のワークステーション型シンセにはない特殊な作りになっているので、
いざ入手することになったら徹底的に使い込みたいところです。
コルグのHPから謳い文句を抜粋してみました。
基本波形をリンク(連結)できるウェーブ・シーケンス機能で、
全く新しい原音波形を創造するavシンセシス・システム搭載。
シンセサイズの新たな可能性を引き出し、画期的な音の世界を創造した。
アドバンスト・ベクトル・シンセシス機能により365基本波形と
32ウェーブ・シーケンス波形を合わせた397種の音素材から、最大4波形をセレクトし、
ジョイスティックでミックスできたり、波形ミックス比の変化を
そのままシーケンスすることもでき、より立体的な音作りが可能。
うーーーん、初心者には何のことやらさっぱりですよねー(笑)。
多数の波形データのほとんどは極端に短く、それを最大32ステップつなぎ合わせることで
新たな波形を創造できるのが、本機の売りである「ウェーブシーケンス機能」と呼ばれるものです。
やっぱり分かりにくいですか。。
本シンセ初心者にとっては、とにかくWAVESTATIONの構造や階層を
しっかりと覚えることを一番最初にやらなきゃですね。
で、何となく操作を覚えてくると、ジョイスティックを使ったリアルタイムの
ベクトルシンセシスというのが結構楽しいです。
4つのウェーブをあらかじめスティックに割り当てておく仕込みは必要なのだけど、
演奏中に音色を変化させたりできるのはやっぱり面白いです。
とにかくジョイスティックを使いこなして初めてこのシンセの面白さが
おぼろげながら見えてくるような気がします。
ストリングス系の音を白玉で鳴らしておいて、ウェーブシーケンスの音を
バックに仕込んでおくと、ただの白玉も音に変化がついて、不思議な効果が
リアルタイム操作で得られます。
何というか、“立体的な”音作りといった感じです。
ウェーブをリンクして新しい音源波形を作り出すという手法は、
シンセサイザーの歴史の中では割と基本的なメソッドなのだけど、
それを実際に一つの箱にまとめ、一般向けに売り出してしまったのがすごいです。
そんなわけで、シンセマニアへの挑戦状みたいな一台ですね。
実際、その音作りの複雑さから初心者には敬遠され、マニアや専門誌からは絶賛を受けたそうです。
なお、1991年には2Uサイズ音源モジュール・「WAVESTATION A/D」が、
1992年には1Uサイズ音源モジュール・「WAVESTATION SR」が発売されています。
今でもこのシリーズをライブセットで組み込んでいる人が居たとしたら、
僕だったら迷わず声掛けますね(笑)。
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