青空ヒュッテ

登山歴15年目・筋金入りの雨女が青空の下の稜線歩きを求めて今日も山に登ります。

黒部五郎岳(2日目・後編)

2015-09-05 11:26:49 | 北アルプス

※1日目はコチラ、2日目・前編はコチラ


10:32に念願の黒部五郎岳の登頂を果たし、すぐに下山開始。
ノンストップで肩まで下りて、ザックを回収して10:43に肩を出発。



(画像クリックで拡大表示)
山頂だけガスに包まれていましたが、この辺は視界良好
カールの底に向かって下ります。



九十九折のザレた道をぐんぐん下ります。



山頂(左下)のガスも晴れてきました。



黒部五郎と共に



ひたすら下ります。もう既に足の裏が痛いです



まだまだ下ります。
因みに山頂と次の目的地黒部五郎小舎までの標高差は約500mです。



ウサギギクにパワーをもらいつつ。



雲の流れが速いです。



ようやくたどり着いたカールの底で記念撮影
ここからは緩やかな下りになります。



青空も戻ってきました。



巨岩がゴロゴロ転がっています。



こんな巨大なものまで



歩きやすい道です。



ズームで雲ノ平山荘。



一つ目の樹林帯を抜けて小屋を目指します。
大分暑くなったので、全員半袖一枚になりました。



足元にはミヤマリンドウ、背後には薬師岳。



奥黒部の山々。



ようやく小屋が見えてきました。
でもまだまだ樹林帯が続きます。



あと一息



素晴らしいロケーションですね



12:28に黒部五郎小舎に到着
予定では11:20に着いて、小屋食でお昼のつもりでした。
前夜のおかずがたくさん残っているので小屋食はパス。
お昼を食べて12:00出発の予定でしたが、既に30分押し
トイレを借りて、なんとなく小腹が減ったので湧水で冷やしてあるリンゴを購入。
座って食べる余裕がないので食べながら出発です(笑)
かなり酸味が強かったですが、疲れた体に効果覿面
三俣蓮華に続く急傾斜の道もしっかりとした足取りで登れました
山行中のリンゴチャージ、お勧めです



急斜面を登りあげて、振り返ると薬師&黒部五郎。



完全に青空が広がっています。午後から晴れるってかなり珍しいパターンですね。
今朝の出発点は矢印部分(またはもう一つ左手の峠かな?)。
かなり歩いてきましたが、本日の目的地はまだまだ先です。。。



小屋を見下ろします。



13:33にようやく稜線に出ました。



足元には辛うじて花弁を残したハクサンイチゲが。



右手に見えるあのピークが双六だよね。まさか三俣蓮華じゃないよね。
まさかそんなことはないだろうと信じ込んで進みますが。。。
・・・三俣蓮華でさえないという残酷な事実を知ったのはもう少し後です



13:42に乗越に到着。ここが巻道合流地点?
じゃあいつの間にかコースタイムピッタリに巻き返したことになります(13:40着予定)。
・・・冷静に考えれば、あんなきつい斜面をコースタイムより30分も早いペースで
登ってきたわけがないのですが、このときはそう信じ込んでしまい、
ザックを下ろしておやつ休憩を取りました。



(画像クリックで拡大表示)
雲ノ平と薬師岳。



鷲羽も見えています。休憩を取ったら出発。
まずは手前のピークを登ります。



登った先が三俣蓮華ではないかと期待していたら・・・まだまだ先でした
鷲羽、ワリモ、ちょっぴり左端に見えているのは水晶の先端?



まだまだ元気な母は花の撮影をしながらはるか前方へ。
右下はミヤマホツツジ。



なんとなくそうではないかと思っていたところへ・・・
ここで厳しい現実が目の前に突き付けられました。
先ほどおやつ休憩をした乗越ではなく、ここが本当の巻道分岐点でした
13:40到着の予定が、現在14:20。40分押しになってしまいました
朝からずっと前後していた(といっても殆ど私たちが後でしたが)
パーティーが三俣山荘方面に進んだので、
私たちも三俣までにしておこうか少し悩みましたが、
三俣山荘までもまだ相当遠そうなので、明日の行程を考えて
当初の予定通り双六まで目指します。
天気は崩れる様子がないし、一度歩いたことのある道なので、
最悪日が暮れるのも覚悟します。
出来れば17:00頃までには到着したいところですが・・・(予定では16:30着)



(画像クリックで拡大表示)
絶景を力に代えて、



鷲羽~水晶も一度は歩いてみたいルートです。
(なんてことを考える余裕は、歩いている間は皆無でしたが



当初は三俣蓮華の山頂経由で双六を目指す予定でしたが、
山頂を巻いて進めるのでここは全員一致で三俣を巻いて双六へ向かうことに。
既に一度登頂してるし、今はとにかく先を急ぎます。
ここで、まだまだ体力が有り余っている母が一人先行し、
私と妹は後からゆっくり向かうことに。



奥にちょっぴり見える北鎌尾根。



母が一足先に15:49に中道分岐にたどり着き、



ハクサンフウロやら双六やら撮影して進んで行きます。



一方私たち姉妹は既にクタクタでかなりゆっくりペースに。
中道を見下ろせるポイントに着いて、母はどのへんかと目を凝らすと・・・



スーパーズームでようやく見えるところに。
「60過ぎてあんなに元気なんて超人だね」と、実の母のことながら二人で脱帽



母から遅れること約20分の16:08に中道分岐にたどり着きました。



母撮影。
下の写真のどこかに私たち姉妹がいます。



まだまだ小屋は見えません。。。



お花の多い中道ルート。ハクサンフウロとウメバチソウをゲット



ここへ来て今日一番の上天気です。



母は中道分岐に16:23、巻道分岐に16:25に到着し、
さらに何組か登山者を追い越して、



16:37に双六山荘に到着
最後の最後にコースタイムをまくって、当初の予定より7分押しでの到着です。



この頃は双六池の向こうに笠ヶ岳も見えていたようです。



一方もう体力限界スレスレの私たち姉妹。写真を撮りあう元気は辛うじて残っています(笑)



雲の中の槍ヶ岳も、もう少しすれば穂先が見えそう



槍を気にしつつ進んで行くと、だんだん穂先が見えてきて・・・



ほぼ完全に穂先をとらえることができました



小屋まではっきり見えています



引いて撮るとこんな感じ。



母が通った頃はまだ槍は雲の中だったらしく、
「人にテント張らせて自分たちだけ見てズルイ」とご立腹でした



中道分岐を母に遅れること30分の16:53に通過。



(画像クリックで拡大表示)
今度は槍が隠れた代わりに穂高が姿を現しました



ヨレヨレになりながら、17:11に山荘に到着し、17:14にテン場にたどり着きました
約30分前に到着していた母が既にテントを張り終えていてくれました

薬師峠を出発したのが04:25で、あまり休憩もとっていないので、
12時間以上歩き続けたことになります
おまけにテン泊装備。過去最高にキツイ山歩きとなりました。。。
やっぱりテン泊縦走でコースタイム通りのプランを組むのは無謀ですね。
もうちょっと余裕をもって、1日の行動時間は7時間程度に抑えておかなければ。。。
因みに次回山行の計画用に花の百名山のガイドブックを眺めていたら、
今回歩いたルートは3泊4日で紹介されていました
もう二度とこんな無謀なプランを立ててはいけないと猛省です


結果的に、2人用のテントで荷物が軽量化されたのはプラスに働きました。
3人で泊まるとザックは中に入らないので、
写真のとおり、グランドシートの上に、ごみ袋に入れたザックを置いて、
さらにザックカバーをかぶせて、グランドシートを折りかぶせるという作戦に出ましたが、
これは今後も使えそうなアイディアでした


因みにこのテン場、ものすごく虫が多くて、
母は一人でテント設営中に耳をブヨに刺されてしまったらしいです。。。
ハッカ油では埒が明かない大群だったので、
別の虫除け対策が必要ですね。
こんなところでご飯は食べられない、と小屋前のベンチに移動します。



17:49にディナータイム
すき焼き丼(私のお皿は胃に負担をかけないために肉を減らされました)に、
定番のパスタ、そして昨日食べる予定だったセブンのお惣菜サラダ2種類。
満腹です


テントに戻ったら明日に備えてケミカルチャージ。
足裏やふくらはぎなどボルタレンを念入りに塗り込んで、
体力UPのために毎晩飲んでいるセサミンも、
昨日は具合が悪くて飲めなかったので今日はしっかり飲んで。
19:00頃就寝

 
3日目に続く

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