黒岳・釈迦ヶ岳縦走 2013.6.1(sat)
【データ】 |
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標高: |
黒岳@1,793m、釈迦ヶ岳@1,641m |
ルート: |
すずらん群生地P~すずらん峠~黒岳~どんべえ峠~釈迦ヶ岳~群生地P |
標高差: |
累積@+約750m(P~黒岳@約460m+どんべえ峠~釈迦ヶ岳@約190m) |
歩行距離: |
約13km(歩数:約22,000歩/約785kcal消費) |
歩行時間: |
約5時間(7:26出発、8:40黒岳登頂、10:50釈迦ヶ岳登頂、 |
アクセス: |
東富士五湖道路・富士吉田ICから河口湖大橋を渡って「甲府・笛吹」方面へ。 |
【行程】
例年この時期はシロヤシオを見に檜洞丸に登るのですが、
残念すぎる花つきだった去年仕入れた情報によると、
花の見ごろは3年周期とのことで、今年はまだイマイチの様子。
母はそれでも行く気満々でしたが、私の気分が乗らず、
他に良い山がないか母にリサーチを託したところ、
見つけたのがこの黒岳&釈迦ヶ岳です。
一番のポイントはなんといってもすずらんの群生地
この日はちょうどすずらん祭り開催日ということで、早朝に出発し、
ゆっくり1時間ほどすずらんの撮影を楽しんでから登山開始、というプランにしました
2013年6月1日(土)
3:30起床、04:05出発。まずは東名厚木ICに向かいます。
【備忘:買い出しは秋葉台のセブンイレブンで】
厚木IC手前でちょうど富士山のモルゲンロートが始まりました
はっきり見えて、今日は好天が期待されます
東名高速大井松田IC付近から撮影した富士山
御殿場ICで下りて、東富士五湖道路へ。
富士吉田ICで下りて、まずは河口湖大橋を目指します。
渡ったら河口湖に沿って左手の甲府・笛吹方面に進み、
大石小学校を通過して分岐で右に折れてR719に入ります。
この分岐に小さな「若彦トンネル」の看板がありました。
あとは道なりに進んで若彦トンネルを通過して、
出口の先に「すずらん群生地」の看板があって(すずらん祭りのときだけ?)
そこで曲がり、あとは林道を道なりに進むと駐車場に到着します。
群生地に一番近い第一駐車場はまだ無人で、
ロープが張られていて駐車できないので、少し戻ったところにある駐車場に車を停めました。
身支度を済ませ、6:20に出発
ちなみにこの時間に既に駐車していた車は2~3台ほど。
気温は低めで、長袖Tシャツ+半袖シャツでは寒かったので、
朝早い時間帯はもう一枚防寒具を用意した方がよさそうです。
(まあ我慢できる程度で、動き出したらちょうど良くなりましたが。)
徒歩3分で第一駐車場奥の群生地入口に到着。
階段を下りて、売店ゾーンを右手に曲がってまずはトイレに向かいます。
すずらんと白樺のイラストがかわいいトイレ。ペーパーつきの水洗できれいでした
冬場は閉鎖されているようです。(4月から11月(確か)まで利用可能)
売店ゾーンに戻り、直進して橋を渡ると群生地に到着。
遊歩道が整備されて、とても気持ちの良い空間が広がります
(クリックで拡大表示)
こちらの説明の通り、日本すずらんが群生しています。
小さいとは聞いていましたが想像以上で、小指の先ほどの大きさでした。
お祭りは9:00からなので、人はまだまばらな状態。
ここで時間を気にせずゆっくり散策しながらすずらんの撮影タイムに突入します
私はミラーレス一眼、母がスーパーコンデジを使って撮りました。
まずは母の写真から。お気に入りの3枚がこちら。
No.1
No.2
No. 3
そのほかの写真はコラージュでまとめました。
それぞれ画像をクリックして拡大表示でお楽しみください。
やっぱりコンデジは背景を入れて撮ったり、
群生を写すには最適ですね
続いては私の作品。すべてマクロレンズで撮影しました。
まずはお気に入りから。
No. 1
No. 2
No. 3
この葉っぱの水滴がお気に入りです。ミクロキッズになった気分(笑)
No. 4
同じような写真ばかりですが拡大表示でお楽しみください。
すずらんのほかにもいろいろな花が咲いていました。
イカリソウ
シロバナノヘビイチゴ?
エゾタチツボスミレ
マイヅルソウ(右上は+スズラン)
?
ウマノアシガタかと思って撮影しましたが、花弁が細すぎるので違うようです
ササバギンラン?
たっぷり一時間近く撮影をしたら、7:26に群生地を抜けていよいよ登山開始です
左手のすずらん峠を目指します。
一部道がわかりづらく、踏み跡をたどったのにどうやら間違えていたらしく、
正規ルートより手前で林道に出てしまいました
こちらが正規ルート。右手の群生地から出て、左手のすずらん峠方面に進みます。
直進すると、富士山の展望スポットとして有名な新道峠になります。(7:48)
すずらん峠までは新緑の下の歩きやすい道が続きます。
足元にはヒトリシズカ、マイヅルソウ
ピンボケですがチゴユリ
???
ワチガイソウ?とシロバナノヘビイチゴ?
8:18にすずらん峠に到着。右手に進むと、懐かしの節刀ヶ岳。
少し進むと富士山が顔を出しました
最後に一登りして、8:40に黒岳@1,793m山頂に到着。
樹林帯で展望が効かないので、200m先の展望台に向かいます。
なだらかな道で、3分もあれば到着するのでぜひ寄り道しましょう。
(上)うの島周辺は干上がっていました。
(下)ミニチュアモードで撮影した富士山。
南アルプスも見えました
10分ほど撮影を堪能したら、黒岳山頂に戻り、右手に進みます。
3分ほどで、釈迦ヶ岳方面への分岐に到着。ここを左手に曲がります。
が、お腹が空いたのでおにぎりタイム
足元にはエンレイソウ。花が白いのは初めて見ました
名前もそのままシロバナエンレイソウというそうです。
おにぎりチャージが完了したら釈迦ヶ岳方面へ。ここからは一気に下ります。
・・・結構えげつない下り方です(笑)
下りきったらまた登り返します。9:32に写真一番左側の分岐を通過しました。
(この分岐がすずらんノ頭?)
振り返ると黒岳のシルエットが浮かび上がっています。
・・・やっぱり相当下ってますね
ウコンウツギ?
ヤマツツジはいろんなところに咲いていました。まだつぼみもたくさんありました。
9:51に日向坂峠、通称どんべえ峠を通過。ここからまた登りです。
なんだかよくわからなかった花たち。
左下(と右真ん中)はタニウツギかと思いましたがちょっと違う?
右下はトウゴクミツバツツジ。
10:00に分岐を通過。帰りはここから群生地に下山します。
途中府駒山に差し掛かると、ちょうど団体さんが写真撮影中だったので、
写真を撮らずにそのまま通過しました。
最後の一登り。岩場が続きます。
10:50に釈迦ヶ岳@1,641m山頂に到着
(画像クリックで拡大表示)
山頂からは360度のパノラマが広がります。
かなり曇っていましたが、展望は効きました
富士山と南アルプスを眺めながら昼食休憩。
少しして、団体さんが山頂に到着し、リーダーらしき男性が
「こんなに南アルプスが全部見えてるのは珍しい」と、
山頂にいる人全員に聞こえるように大きな声で山座同定をしてくれました。
母が先ほど自分でチェックしていたので答え合わせをしてみると、
見事正解でしたが、マイナーな山まで説明してくれて勉強になりました
レンズにひびが入ったのか、ズームすると右端に
亀裂のような影が入ってしまうようになり、
通常の写真はトリミングで逃げますが、こちらの南アルプス集は
トリミングで対応しきれないのでそのまま載せます
上:仙丈~鳳凰三山~甲斐駒、下:間ノ岳~北岳
上:白峰南嶺~農鳥、下:蝙蝠(こうもり)~塩見
上:荒川三山(中~悪沢~千枚)、下:赤石
笊(ざる)~聖~赤石
先ほど登った黒岳と、その右手は中藤山(節刀はもっと右)?
黒岳のすぐ左奥が三ツ垰山。一番左が本社ガ丸。
山頂は狭く、団体さんもいて満員状態なので食後はすぐに下山開始(11:24)。
上:???、下:(コ?)ミヤマハンショウヅル
山頂直下の岩場。下りは思ったより簡単でした。
11:55に府駒山を通過。
12:10に分岐を通過。群生地に戻ります。
ここからは若干急ですが、歩きやすい道が続きます。
12:10に写真上の分岐に到着。林道を右手方向に歩いて、
12:27にすずらん祭り会場の第一駐車場に到着しました。
写真右下はトイレの前に咲いていたヒオウギアヤメです。
ちょうど5時間の縦走路は、距離は短いもののアップダウンが続くので、
結構良い運動になって、予想通り軽く筋肉痛になりました
自宅から3時間と近い距離にもかかわらず、
かわいらしいすずらんをはじめ、いろんな花が咲き、
富士山、南アルプスをはじめ360度のパノラマが広がって、
距離の割に運動量もあって、とても良い山でした
特にこの時期は新緑が美しく、とても癒されました
この辺はほかにもよさそうな山がたくさんあるので(御坂山塊)
また季節を変えて、今度は紅葉目当てにでも訪れたいと思います
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私は秋に日向坂峠に停めて、黒岳と釈迦ヶ岳を往復しました。
ヒュッテさんからコメントをいただいてました。
上から見ると、河口湖は確かに水が少ないです。
すずらん群生地は白樺林もきれいですね。
葉が大きくて小さい花は、バックをすっきりさせて、
花の輪郭をわかりやすくするために、
葉の手前に持ってくるのはいいですね。
お母さまの1、3コマがうまく生かしています。
ヒュッテさんの2コマ目は黒バックに白を抜いてより際立たせてますね。
バックに玉ボケを作って、花の形とかけあわせているかのようなのと、
花の配置の良さや、葉も含めた全体の構図で、№1がナンバーワンでしょうか(笑)
花の名前にあまり詳しくない私が言うのもなんですが、
(右上は+スズラン)の ヒトリシズカ → マイヅルソウ でしょうか。
釈迦ヶ岳の??? → ミヤマハンショウヅル か コミヤマハンショウヅル と思います。
この2つは葉の出方にちがいがあるらしいです。
花の名前が分かるのと、ほかの山も楽しみにしています。
マイヅルソウは、アップした後によく見たら全然違うことに気付いたのですが、
そのまま修正するのを忘れて公開してしまっていました(^^;)
ハンショウヅルの情報もありがとうございます!
今回は念願のゆっくり花の撮影会を開催できましたが、
まだまだ勉強不足でなかなか思うような写真が撮れず、
特にピンボケを量産してしまったのでもっと勉強したいと思います。