漢検道

あおむしのヨチヨチ漢字道。

サブタイトル

2009-02-11 01:40:55 | Weblog
 漢検道がメインではあるが、サブタイトルは漢字道だ。 あおむしの漢字学習の軌跡を認めていく。 それも気儘に・・・。 だから何を書いてもいいのだ。

 というわけで、最近四字熟語の出典に興味がある。 

それを茲にぼちぼち纏めていき、自身の漢字学習の一助としようというわけである。 直接漢検には関係ないかもしれないが、漢検とも絡めながら遣ってみようかなぁ。  

 その出典が簡潔に纏められてる「新明解 四字熟語辞典」 三省堂の解説を茲に列挙して、適当にあおむしワールドを展開してみよう。

 「晏子春秋」 八巻(内篇6篇、外篇2篇)

 春秋時代の斉の晏嬰(生没年不詳)の言行録。 著者・成立年代ともに不明。 晏嬰は斉の霊公・荘公・景公の三君に仕え、よく主君を諫め民を治めたが、その言行を後人が記録し、漢初までには成立していたとされる。 大半は宰相として仕えた景公を諫める政治問答で、勤労・節約が強調され、儒家の説く礼楽をしりぞける墨家的な内容を含む。 一方、君臣の秩序を正すことにより民衆の生活も安定するという儒家的な色彩も強い。 内篇の説話がほぼ年代順に並んでいることから、「春秋」(歴史の意)の名がある。 「晏子」ともいう。

 何が想起されるか? 四字熟語では、晏子高節(あんしのこうせつ)中国春秋時代、斉の晏嬰が臣下としての節をまっとうしたこと。 斉の崔杼が斉藤の君主荘公を殺して晏嬰を「ともに斉の国に尽くそう」と脅迫したが、晏子は「無道の者は必ず天罰を蒙るであろう」と断固として受けなかった故事から (漢検四字熟語辞典 一級配当) 出典「晏子春秋」 (雑・上)や、晏嬰狐裘(あんえいこきゅう)上に立つものが倹約につとめ、職務に励むこと。 晏嬰は節倹力行を旨とし、たった一枚の狐裘を三十年もの間着続けて・・・って汚いなぁ。 国を治めることに励んだ名宰相といわれた故事から。 出典 「礼記」(檀弓・下) (漢検四字熟語辞典 一級配当)や、 晏子之御(あんしのぎょ)他人の権力に凭り掛かって威張り、その地位に満足してしまっているつまらない人のこと。 晏嬰の御者が、主人の晏嬰を馬車に乗せて得意がっていたのでその御者の妻が、夫に離縁を迫って窘めたという故事から。 「史記」(晏嬰伝) くらいが晏嬰の名前を見て想起出来ればいいなぁということです。

 茲では晏が一級配当なので、ついでに晏を見ておくと語彙力が増強出来るのではないか? 晏、音読みはアン、晏い(おそい)と訓読みする、 漢検漢字辞典の見出し語には音熟語として晏駕(アンガ)、晏起(アンキ)、晏如(アンジョ)、晏い(おそ)い、があります。 これくらい最低漢検一級受験者は押さえておきたいなぁ。 他には晏朝(アンチョウ)、晏寧=安寧、晏眠=晏起など。 

 晏嬰狐裘からは狐裘の裘が一級配当なので序でにこちらも確認しておくと、裘(キュウ)、訓読みは(かわごろも)。 漢検漢字辞典の見出し語には、裘葛(キュウカツ)・・・久闊が同音である。 裘代(キュウタイ)があります。 下つきでは葛裘(カッキュウ)、軽裘(ケイキュウ)、狐裘、羊裘(ヨウキュウ)など。 軽裘と言えば、軽裘肥馬くらいは想起したいですね。   

・・・と限がないですな。 夜も晏い。 こりゃ今宵は晏眠ですな。


では、また。

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
晏子 (mie)
2009-02-21 17:19:47
初めまして。漢字コミュでお目にかかっているモノです。
私は 宮城谷昌光さんの小説が好きで「この人の作品すらすら読みたい」と思ったのも 漢字の勉強の動機のひとつでした。熟語を単独で覚えようとしてもなかなかですが・・・このように エピソードや関連熟語も一緒に読むと 記憶に残るように思います。鈴なり学習法とか言ってましたっけ。
返信する
遅くなりましたが… (あおむし)
2009-03-01 00:04:47
訪問、コメント有難うございます。何か関連性を持たせた方が記憶に残りやすいでしょうね。最近、記憶力が低下して熟字訓が全然覚えられなくなりました。


更新頻度は低いですが、更新していきますのでまたお越し下さい。
返信する