漢検道

あおむしのヨチヨチ漢字道。

画脂鏤氷

2009-04-19 01:41:41 | Weblog
  なんか最近は漢検協会大変な事になってるみたいですが、そんな事は放っておいて続きを。少し間が空きましたが…今後も空きそうですが。まぁ、以前みたいに半年一年空く事は避けたいので少しずつ遣っていくことにします。第一ブログも更新したいのだが。またそれは後日。

 今日は、画脂鏤氷(がしろうひょう) 苦労して効果のないたとえ。 力を無用なところに用いるたとえ。「脂(あぶら)に画(えが)き氷に鏤(ちりば)む」と訓む。出典は「塩鉄論」(殊路)

 出典の「塩鉄論」は前漢の始元6年(紀元前81年)に当時の朝廷で開かれた塩や鉄の専売制などを巡る討論会の記録を、後日に桓寛が60篇の書物に纒めたもの。

 一級配当は勿論「鏤」(ロウ・ル)(ちりば・める)漢検漢字辞典によると、意味はちりばめる。木や金属などにきざみつける。かざる。熟語は鏤刻(ルコク)、雕鏤(チョウロウ)、刻鏤(コクロウ)、属鏤(ショクル)、鏤骨(ルコツ)、鏤塵吹影(ロウジンスイエイ)=吹影鏤塵(スイエイロウジン)こちらも、無駄な努力・やりがいのないことのたとえ。「影に吹き塵に鏤む」と訓む。出典は「関尹子」。
 
 「鏤」で過去問の出題を簡単に見てみると、鏤塵吹影は7-1の四字熟語問題で出題がある。鏤めるが、13-1の訓み問題で、画脂鏤氷の読み下し文で出てます。また、

 瑠璃珊瑚をチリバめた腕輪だ。 17-2書き取り

での出題があります。

 今日はこれだけ。 といいたいけど、同じ「塩鉄論」からの出典で漢検四字熟語辞典には見出し語になってないもので膝癢搔背(しつようそうはい)というのがあります。これは、的外れなことをする。核心からはずれていること、という意味で、膝が癢いのに背中を掻くというところから。 膝癢いのに背中掻く?そんな奴おらんやろぉ。と思いますが、まぁ、そういうつっこみは無しでね。特に議論などが的外れな時に使います。うちの社内の議論などは将にそうです。「全くもっていつもいつも膝癢搔背の議論ですなぁ。」…と使ってみても誰も理解してくれないので、また、使ってみても一々意味を説明するのも面倒なので使いませんが。また、そんな議論をしている中で正鵠を射る意見をあおむしが言うわけでもないので。

 今回はここまで。一級配当四字熟語の訓読のあるものをここで紹介してみてもいいかなぁと思っていますが、それがいつになるか不明。書きたいことは沢山あるのですが・・・・・・・眠いので寝ます。