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野辺地の葉つきこかぶ

2011-08-22 09:03:20 | 食べ物

【行在所(あんざいしょ)】
天皇のご旅行の時の仮の御殿。行宮(あんぐう)。
 


あまり大きな声では言えないのですが、以前、青い森鉄道主催のツアーに参加した時、初めてこの【行在所】という言葉を耳にしました・・・(-_-;
この行在所は全国各地にあるのだそうですが、青森県では、野辺地町にあります。

 

野辺地町役場のすぐ裏手にある行在所。
正式には「旧野村家住宅離れ」といって、国の有形登録文化財に指定されています。


家主である野村治三郎家は、江戸時代から廻船問屋を営んでおり、弁財船5、6艘を所有する大規模な北前船主だったそうな。
1876(明治9)年に明治天皇の行幸があることを知った6代野村治三郎は、自宅に離れを新築し、これが天皇の宿泊所の行在所に指定されたのだそうです。


また、5年後の天皇行幸でも行在所となったのですが、1890(明治23)年の大火で消失してしまいました。
それからほどなくして、同形式で再建したと伝えられているようです。

 

 

 

行在所の中から庭園を望みます。 ※通常は、事前に連絡しないと入ることができません。


明治天皇も、このようにして庭園を眺めたのでしょうか?

 

 

 

 
今度は反対に、庭園から行在所を望みます。


涼しげな佇まいですね
春にはつつじが咲くそうで、色鮮やかな庭園を見ることができそうです♪

 

 

 

さて、今回はこの行在所で、野辺地町の名産である“葉つきこかぶ”を堪能させていただきました


なんと!上写真の8皿中6皿は、葉つきこかぶを使った料理なんです!!
ちなみに、料理研究家の先生のレシピだそうです♪

 

 

 

かぶの食べ方の定番といえば浅漬け。
葉つきこかぶの浅漬けは、通常のかぶより甘さが際立っています。

 
葉つきこかぶをチーズと生ハムで包んだオシャレなこちらの料理も、甘い葉つきこかぶとの相性抜群!

 

 

 

ちょっぴり胡椒がきいた葉つきこかぶのひき肉詰めは、もう絶品です
葉つきこかぶのみそ汁もそうでしたが、かぶと胡椒の相性がとってもいいんです。

 
しめは、カワラケツメイ茶のアイスとカワラケツメイ茶で。
この“カワラケツメイ茶”は、文化文政の頃に北前船で上方から伝えられたとされ、薬草茶として野辺地では昔から愛飲されてきたのだそうです。


料理の印象は、お世辞抜きに全てが美味しかったのですが、生に近い、いや生で食べると葉つきこかぶの甘さをフルに感じることができると思いました。
実際に、皮が薄くて実が白く柔らかいことがウリのようなので、サラダ感覚で食べるのがベストなのかもしれませんね
個人的には、葉つきこかぶのひき肉詰めがNO.1かな?

 

 


ところで、この“葉つきこかぶ”は5~10月頃にかけて出荷されるとのことですが、この時期ちょうど関東周辺の産地が品薄になるので、ほとんどが県外に出ていってしまうのだそうです。
それでも、JAゆうき青森野辺地支所の野菜直売所『あぐりハウスすずな』や野辺地町内のスーパーなどでは、比較的簡単に購入できるようです


さて、青森県内の太平洋側では、春から秋にかけて【ヤマセ】という冷涼な偏東風が吹き、稲作に大きなダメージを与えます。
いわゆる冷害というやつです。

ここ野辺地町も例外ではなく、稲作農家はヤマセに悩まされていたようです。
ですが、生産者たちはこのヤマセを逆手にとり、80年代前半、寒さに強く15~20℃くらいの涼しい気候を好むこかぶの生産・出荷を開始したのだそうです。
現在では、南の地域で作ることができないような時期に涼しい気候を利用して生産・出荷し、市場からも高い評価を受けるまでに成長しました

 

 

当時、農家の方たちが試行錯誤した結果生まれた『野辺地葉つきこかぶ』


(※画像クリック

思いを込めて種をまき、収穫は鮮度を保つために早朝から。
収穫した葉つきこかぶは真心をこめて洗い、丁寧に箱詰めします。

そんな生産者の思いが詰まった葉つきこかぶ、一度召し上がってみて下さい

 

☆関連記事☆彡
ハッチョウトンボの里 -野辺地町-

 

§旧野村家住宅離れ(行在所)§
■住所 青森県上北郡野辺地町野辺地123-1
■問合せ 野辺地町立歴史民俗資料館 TEL・FAX 0175-64-9494
■開館時間 外観、庭園見学自由 ※建物内の見学は、事前に上記へご連絡ください。
■最寄駅 野辺地駅(青い森鉄道)/ 駅から徒歩約20分、駅から下北交通バス[むつバスターミナル行き]で約5分、「野辺地中央」下車徒歩約2分
■野辺地町HP http://www.town.noheji.aomori.jp/index.html (史跡/文化財 ⇒ 国登録文化財)
 

§あぐりハウスすずな§
■住所 青森県上北郡野辺地町字野辺地1-5
■TEL 0175-64-5178
■営業時間 7:30~17:00 (但し日・祝祭日は、7:30~15:00)
■定休日 12~4月は日・祝祭日、5~11月は無休
■最寄駅 野辺地駅(青い森鉄道)/ 駅から徒歩約20分、駅から下北交通バス[むつバスターミナル行き]で約5分、「野辺地中央」下車徒歩約2分
■JAゆうき青森HP http://www.ja-yuukiaomori.or.jp/
※月・金曜日は、葉つきこかぶは販売していません。
※野菜類は早い時間帯に売り切れてしまう場合があるので、事前に連絡を入れておくことをオススメします。



by ヴァ♪


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