熊本2－1大分＠KKウイング（試合のことと、エジのシャツと）

2011年8月13日（土）　熊本2－1大分＠KKウイング

これまで、0－0、1－1、2－2と引き分け続きだった両チームの記録にとうとう勝者と敗者の結果が刻まれました。

大分からは一番気合の入る熊本戦に大勢のサポーターがかけつけて、試合前から大賑わいのスタグル広場。
ロアッソくんはやっぱりニータンをいじってる（＾＾；


開門前の、青い服と赤い服がいりまじる雰囲気がとてもよかったです。


観客数は8900人台。トリサポは2000人？3000人？
ゴール裏は青い服でびっしりでした。

ビッグフラッグを二つもひろげ、選手入場時にはあの巨大なダイハツ九州ユニのビッグフラッグがサポを覆う。
まさにホームでした。


トリの選手たちは自分たちのサポーターをきっと誇りに思ったに違いないです。



選手紹介でエジの名前が呼ばれるとトリサポからわき起こった大拍手。
試合のあとでネットチェックしたら、この拍手に熊本の方々も「愛されてるなあ」って感動してくれたみたいで＾＾


試合前には、ファビオのオーバーヘッドが賞をもらったっていう式が。おめでとう＾＾


ここのとこ登り調子の大分と、三連敗中、無得点10失点中の熊本。
一見勢いの差がありそうな二つのクラブだからこそ・・（大分、やばいかもな）っていう予感は感じていました。
案のじょう、熊本の入りは激しくて、三連敗の間に、この元気がなんででなかったんだという。。それだけ「この大分戦に絶対勝つ！」っていう気合がすごかったです。
それでも時間がたつとだんだん・・・・どちらもチャンスはあっても決定力がない。どうころぶんだ？っていう状態を先に打破したのが大分。さんぺーのゴール。
大分側のスタンドからの大歓声。メイン席でみてたんだけど、アウェイの地であれだけの雰囲気がつくれるってやっぱすごい。
でもやっぱり守りきれないんですね・・
いや、「やっぱり守りきれない」と、そうインプットされてしまったことが、そしてその通りになっちゃったことが悲しい。

同点で終わるかと思われたロスタイムに、そう、、またしてもロスタイムに！！！
・・・・・・第4戦目にして、熊本2－1大分　という決着がつきました。

私は、メインスタンドの熊本寄りでみてました。
前俊や西のプレーは十分脅威を与えていたと思いました。
前回の熊本戦で、自らゴールを決めたにも関わらず同点におわってしまい、どうしても勝ちたかったとくやしがっていた西。
今大分で最も輝いている選手の一人だと思う。勝利はつかめなかったけど、強力なインパクトは与えたんじゃないかなあ。
そして前俊。神様みたいにうまった。

私は・・・正直に書くけど、最近のエジがつらそうだから、熊本に負けてほしくなかった。
そういう目でみると、前俊はほんとに嫌な選手で恐ろしかった。
だけど、大分にも負けてほしくなかった。
だって。これまで応援してきた歴史が違う。私の身体に叩き込まれてきた記憶が違う。

0－0の時、どっちつかずの気持ちだった。
大分が1点先制した時、思わずやった！と思った・・とたんに悲しくなった。
つい負けてる熊本も得点してくれ！！って思った。
1－1になった瞬間思わずやった！と思った・・とたんに悲しくなった。
なんとかゴールをこじあけようと熊本の選手をふりきる西の姿に感動と恐怖を覚え、
後半から投入された熊本の片山選手のドリブルにも頼もしさと恐怖を覚えた。
ロスタイムの熊本の得点。。2－1になった瞬間、うれしくて・・絶望感につつまれた。

だけど、目の前で泣かんばかりに喜ぶ熊本の選手たち。
あわや4連敗をしてしまうのかって状態から抜け出した選手たち、そしてスタッフたちの感激する様子に、しばしみとれてしまったんです。

敗者の絶望が大きければ大きいけど、勝者の感激も大きいものです。
このコントラストは残酷だけれども、それだけ両者の想いが必死だった証だと思います。

ただ、この試合の結果が、今度それぞれのクラブにどう作用していくかは別の話。
大分はこのまま「どうせ自分たちは・・」って自信をなくしてしまうか、それとも「あの日のくやしさがあったからこそ今日の成長がある」と言えるようになるか。

熊本はこの日の勝利で最近見失ってた自信をぜひ取り戻してほしい。だけど、最近新しい選手が入ってきたばかりでこれからどう動くか先が見えない部分もある。どうかしっかり立て直してほしいです。


長い前置きになったけど、エジについて書かないとね。

試合後のネットチェックでみた、トリサポたちの「エジが怖い」「エジがうざい」という言葉の数々。エジへのほめ言葉ね＾＾
ロアッソの選手として、エジはこの日もとっても頼もしかった！
ただ、イエローもらっちゃったから、次の試合はお休みです（＾＾；
試合中、エジがかなり気合入っているのがよくわかりました。
めずらしく審判に制止される場面も。
それだけがんばったから、試合後のほっとした顔、最高だった。選手やスタッフさんたちと次々と抱き合う姿みて思わずにこにこしてしまった。
にこにこして・・トリのゴール裏みて・・胸が苦しくなった・・

挨拶にいったスタンドから、「バモーラ！エジ！！」のチャントが沸き起こっていました。



汗だくね。エジ。




スタメン復帰よかったね。次こそはゴールを！！って、本人が一番切望してるだろうなあ。


エジが何かいってる感じがしたんですけどね。

「アナタ、トリサポジャナイノ」とかいってんのかな（＾＾；


あとで知ったんですが、試合後、エジは大分のサポーターのところに挨拶にいってくれたのね。
きっとそうするんじゃないかと思っていたらやっぱり＾＾

胸になにか書いてるシャツをスタンドに投げ込んだって。
「なんて書いていたんだろう」って書き込みを見つけました。
もしかしたらスカパーにうつってるのかなあ？

知りたいな・・というわけで、今日、リカバリートレーニングを見に行きました。
激しい雨がやむのをまってでかけたから、ついたらすぐランニングがおわってしまった。
ほとんど見れなかったけど、
エジがでてきた時は雨がやんでて少し声をかけることができました。

エジとファビオのカード、ロアッソサポさんからいただいたから（ありがとうございました！！！）、サインもらうはずだったのに、あわてて忘れたｗ

お得意のポーズ。


ファビオも写真ありがとう＾＾



でね、聞いたんです。試合の最後に投げたシャツのこと。
なんて書いていたんですか？って。

そしたら、通訳のエジソンさんが写真をくださいました。本当にお世話になりました！！



TRINITA
一生忘れません！
心から感謝します！
エジミウソン
EDMILSON


エジが通訳さんに「こういう内容で日本語で書いてほしい」ってお願いしたそうです。
そして試合後、ユニを脱いで、白いアンダーシャツの上にこのシャツを着て、トリサポのとこにいってスタンドに投げたそうです。
この時の画像、だれかアップしてくれるかしら。。（詳細にレポとかみたいなあ・・）

エジに「トリサポたちが、『なんて書いてるんだろう』ってネットに書き込みしてたよ」って言ったら、
エジはサポーターたちがシャツの言葉が見えなかったのかとショックをうけたみたいでした。
「違う違う。読めなかった人が書いてただけだから」と伝えたけれど。

やっぱり、トリサポみんなに知ってほしいのよね。
これは、6月の大銀ドームで、ゴール裏のサポーターたちがポルトガル語でメッセージ幕をつくってエジに送ったことへのお礼だったと思うのです。
あの時涙ながして感動してたから、エジ。

試合では勝者があって敗者があるけど、
友情はそういうのと違う次元のものだから。
でも彼がこういうことできるのも、今ロアッソのためにがんばっていればこそだと思います。
活躍してればこそ、ロアッソにしっかり居場所があるからこそ、できることだと思うのです。
トリサポも、彼が今も熊本で重要なプレーヤーだと認めているからこそ、最大のブーイングも拍手も送ることができる。
こうやって、スタジアムで堂々と愛情を確かめ合うことができるのもエジのおかげだなあ・・って。

エジの気持ちも伝わってきたので、許可をいただいて写真をこちらにアップすることにしました。エジ、エジソンさん、ありがとうございました。



熊本と大分の今年の対決は終わってしまったけれど、これからもずっと、将来エジがいなくなってもずっと、こんなことできる関係でいたいな。
お互いに刺激しあって、煽りあって、そしてまたこんな選手がでてきたら、お互い「ああ。。いいな。」って言える関係でいたいなあって思います。