日本を発つ前に

エジの思い出を少し。

熊本のすべての試合が終了して、
子供たちも学校が終わって、
エジに休暇が訪れたある日、突然大分に行くと言い出したエジ。

「オオイタ、サブリーナノ　マチネ」

一瞬なんのことかわからなかったんだけど、
大分はサブリーナが生まれた街だからと。そういう意味でした。
大分を出る時は3歳だった彼女はもう大分を覚えていない。
生まれた街を見せるんだとうきうきしていました。

思えば、二年前、大分を発って以来、帰って来たのは今年の大銀ドームでの試合だけらしい。
家族総出での旅行は初めて。
日本を発つ前に、どうしても大分に家族できたかったみたいなのです。

はるばる運転して大分に到着するや、真っ先にむかったのはスポパ。
選手は一人もいなかったけれど、彼の親友が待っていました。
クラブハウスをバックに、立ったまま長々とお話をする彼ら。
記念写真を撮影してあげれてよかったなあ。


再びスポパでエジを見ることになるなんて。
ああなぜ私はこの一枚しか写さなかったんだろう。
なにをしていたんだろう。
もっともっともっともっと
昔みたいに写真をとればよかったのに。
ちなみに、上の写真には、バックにしっかりクラブハウスがうつっています。


それからパークプレイスで食事して


ぶらぶらウィンドウショッピングをするエジに、何人もの人がびっくりしてふりかえったり、握手を求めたり。
そのたびににこにこ笑ってぺこぺこ頭さげて握手するエジ＾＾

このまま大分にいればいいのに。このままトリニータに帰ってくればいいのに。



パークプレイスではクリスマスの素敵な飾り付け。
子供たちは大はしゃぎで、


冷たい風にも興奮して


パパとママは子供たちの写真を夢中で撮影＾＾


横から撮影しながら、（こんな可愛い被写体とお別れするんだ）と思うと悲しかった。


撮影意欲がわく、シャッターをおしたくてたまらなくなる存在でした。



私にワンショットをお願いしてきたサブリーナ。


彼女のミドルネームは「アユミ」です。
大分で生まれたから、エジが日本語の名前をつけたそうです。
「アユミ」の意味がとてもいいと思ったからつけたと、以前大分にいるとき言っていたのを思い出しました。

アユミちゃん、あなたの生まれた街は気にいった？
忘れないでね。あなたの名前とともに、大すきでいてね。


それからもう一人の親友にエジ一家が再会をはたすのを見届けてから、私は先に帰りました。
思いがけないことがおきて、結局宿泊できずに熊本にその夜とんぼ返りになったみたいだけど、
エジが大分を見ないまま帰国の途についたりしたらと残念でたまらなかったので、
たった一日でも大分の街を再び歩けたことにほっとしています。

最後に大分にきてくれてありがとうエジ。


エジは、ちゃんと、
大分を見てから帰国したんだよってことを、大分の方々にお知らせしたかったので。