熊本戦＠大銀ドーム （ありがとうエジ）

2011年6月19日（日）　大分2－2熊本　＠大銀ドーム

エジが大分のピッチに帰ってきました。


ニータンやロアッソくんやQooとか・・楽しい画像はいっぱいあるけど

スポンサー様の画像もあるけど

今夜はエジだけで。


いつも観戦しているのはゴール裏。
だけど、試合前だけでも近場で撮影しなくちゃってことで、友達と離れて一人でメインに行きました。
そう。私の今年のシーズンパスの席。
本当の席はSS席なんです。
毎年購入はS席だったんだけど、今年は寄付のつもりでがんばってしまいました。
6月19日、はじめて自分の席をみましたよ（＾＾；
そこは、まるでこの日がくることがわかっていたかのような、エジを見るのにぴったりの席。
バスが到着してすぐ、エジはピッチに現れました。
エジソン通訳と、ファビオと三人で。


そうね、大分にいる時もいつも、遠征の時は水を運ぶのを手伝ったり、なんとかクイーンのお姉さんたちがダンスするのを堪能したりしていたものね。でてくるの早いよね。

同じくベンチに座っていたデカのとこに近寄ってしばらく楽しそうにおしゃべり。


デカはこのあとの試合で、エジ相手に果敢に身体をはって、二人の素晴らしいマッチアップが堪能できることになるとは、このときは想像だにしなかったけど。


そのあとベンチにすわっている他の選手にも挨拶してひきあげるエジ。
スタンドをみあげてにこやかに答えていました。


気付くと私のいる席には、あきらかにこの日のために高い席を買った人たち、つまりエジを大好きな人たちがあちこちに。
背番号5の人もちらほらみかけました。
そうそう、イクメン＆ターフキッズに参加して芝生のお手入れしてた方々の中にも背番号5をお二人ほどみかけましたよ＾＾
待ちに待ったスペシャルな日ですものね！

大分のゴール裏には・・「熊本なんかに負けられない」のダンマク・・・なんか、て（＾＾；

びっくりしたけど、でもね、どうかロアッソサポの皆さま、気を悪くしないでね。
トリサポは、ロアッソサポにとても親しみを覚えているのです。
あの幕は、「あおりあいをして、サッカーを楽しみたい。一緒にもりあがろうぜえ」ってそんな気持ちなんです、きっと。

試合前の練習がはじまる。
日曜日の夜、それもあの大雨の中、バス6台？でかけつけてくれたロアッソサポさんたち！！

コールも太鼓も素晴らしかったです！

彼らの大歓声に迎えられて、答えるエジ。


うわーー・・・ほんとにエジが、大分のスタジアムで、相手側の選手としてそこにいるんだ・・


なんか、悲しいとかいうよりも、ぽかん。。と状況がつかめないような不思議な感じでした。



エジの名前が呼ばれたとき、ゴール裏の中心部がブーイング、その他は大きな拍手って予想どおりだったんだけど、
予想どおりじゃなかったのは、ゴール裏以外にいるサポはとても少なくて、ほんとだったらブーイングをかき消すくらいの拍手がおきるはずが、それだけの人間の絶対数がいなかったのです。。
とても少なかったんだもの。6600人て・・



選手入場でびっくり。
エジがキャプテンマークまいてる！！！


ああそう、熊本のキャプテンはGKの南選手だけど、熊本はゲームキャプテンを別にたてるのですよ。
そういえば大分戦はエジがキャプテンかな？ってみかけていたのを忘れてた！


大分でも時折みたエジのキャプテン姿。
まさかこの日、赤いユニのエジのキャプテン姿が見れるとは。

エジはすごく気持ちの入った顔をしていました。

花束もらっちゃって・・なんだか晴れがましい。


試合開始と同時にゴール裏に戻るつもりが、せっかくのエジキャプテンの姿、いっぱい撮影しなくちゃ！！って予定変更。
ハーフタイムまで自分の席で観戦することに。

がんばれ！エジーーー！！！って・・

ちょっと待ってー！エジにはがんばってほしいけど、大分が勝たなきゃあああ！！！

コイントス。エジが宮沢さんの頭をぽんぽんって軽く叩いて笑っていましたよ＾＾



試合前、選手たちがお互いを励ましあう姿を見るのが好き。


ファビオと・・


しっかり抱き合っていました。


そして、赤いエジのお祈りタイム。。。


トリサポさんたち、ごめんなさい。
私はほんとにエジの活躍を祈りながら見ていました。


エジがんばれ・・エジがんばれ・・・

だけど、大分がピンチむかえるとひやっとして、なんだか試合に集中できない。
試合内容は、それはもう・・・・・大分の惨状が。。。
このあとお友達から聞いたんですけどね、
彼女も大分があんまりすぎて、目がキラキラのエジばかり追ってしまったって。。


確かに熊本が強いのはわかっていた。
だけど、強い相手の時こそ、もっとやれたじゃないか、大分は。

そんな時、なんと！ショータがゴール！！！！！


ショータのゴールがきまって、ピッチ上の熊本の選手たちがいっせいに大分側のゴール前にいるショータの元にかけよっていく！エジもすぐにダッシュ！
ショータをとりかこんで喜びの輪が・・嬉しそうにダッシュしたエジがかけよると思ったその時！
突然エジの足がピタッととまり、くるっと背中をむけてセンターへもどってきた・・うつむいて。
「え？まさか・・」
喜んでもどってくるショータたち。
エジは大分側に背中をむけたまま、後ろからかえってくるショータをむかえ、頭を抱えて祝福しました。






私の勝手な思い込みなんだけど、
エジはトリサポの目の前ではしゃげなかったのかな・・・？なんて。。
想像ですけどね。。
そんな自分に都合のいいこと考えついたら、いきなりこみあげてきて、
カメラの中の画像が、霧で白いせいなのか、涙でかすんでしまったのか、
ピントがあってるかどうかすらわからない状態になってしまったです。。

ハーフタイム。
私は席をたちました。
エジを近くで見れるのはいいのだけれど、
心が苦しすぎる。エジを必死で目でおっていて、
だけど、大分のふがいなさに心が乱れて、耐えられなくなっていつものゴール裏にもどりました。
それに、試合後挨拶にくるエジをゴール裏で撮影したかったし。

戻ってよかった。
立ち上がって、思いっきり大声で声だししたら、ふっきれた。
後半からエジの守備位置が私の目の前！
エジのプレーにきゃあっと喜びながら、でもそれはそれで楽しんで、試合は大分を思いっきり応援する。
後半、とても試合を楽しめたんです。

ハーフタイム後、何がおきたのか、息を吹き返して猛攻をかける大分。
トッキーと西の素晴らしいゴール！！！
「止まらねえ！おれーたちおおいーた！！」を叫び、ヒートアップするエジを心配し・・
こんな応援もあるのだと。こんな楽しみ方もあるのだと。初めて知る感覚だったです。

久々の勝ち点3は、終了間際に消えました。



両チームの皆さん、おつかれさまでした。
楽しい時間をありがとうございました。



またもや、苦しそうな表情でひきあげてくる大分の選手たち。


手前の選手でよくみえないけど、
前俊がにっこり笑って西くんの頭をくちゃくちゃにしていました。

カンくんがそんな西くんの肩を抱いていました。



魂のプレーをみせてくれたデカ。
彼をはげますサポの声をあびながら、ずっと顔をかくしていました。。


通り過ぎると思ったとき、くるっとふりむいて、深々とお辞儀を。
見上げた瞳は涙でぬれていました。

この日のデカは、とてもかっこよかったです。


その時、エジがやってきた！！！！

さっと赤いユニを脱ぎ、一直線に大分のゴール裏にかけよってくる！


「エジだ！エジがきた！！！」「エジーーーーーーッ！！！！」
騒然とするゴール裏にむかってくるエジは、笑っていなかったです。


こみあげてくるものをこらえるようなエジの顔。




深々とじっとお辞儀をしていましいた。


エジがみあげたゴール裏には、ポルトガル語のメッセージ。


エジの心をゆさぶった言葉は「離れていても君は僕の友達」そんな意味だったそうです。








ゴール裏からプレゼントされた二つの「5」


青い5と赤い5。。なんてステキな贈り物。

赤い5には「GANBARE」って。青い5にはなんて書いていたのかな？

そして贈られた青いシャツ。






泣き虫のエジの姿に、エジチャントを歌う私たちも涙で声がふるえてくる。。


通訳さんが後ろで写真とってくれてましたね。


そして、あろうことかエジは、青いシャツを着てしまった！

「エジー？いいの？着ていいの？？」
とてもうれしいんだけど＾＾

大きな大きなエジチャントと、トリサポの愛情を頭の上からぐっしょりあびて、エジはひきあげていきました。


なんでだか、目の前通ってくれたとき、シャッターがおりなくなった！
なんで？暗いから？これって、2009年の最終戦、大事な時にやっぱりシャッターおりなくなったあの時と同じじゃん。。
こっち向いてるのに・・ああ。

「エジーーーー！！！エジーーーーー！！大分に帰ってきてえええええ！！！」近くでそんな声が聞こえました。
エジの背中に叫び続けるトリサポたち。

あのエジを呼ぶたくさんの声にぞくっとした。きっと、エジも私たちも一生忘れないよね。

対岸のスタンドでは、大勢のロアッソサポたちが眺めていました。
許してね。このひと時だけ、許してね。


エジは、青い服をぬぎ・・


青と赤の二つのユニをさげ・・・・

エジの目線の先には大勢のロアッソサポ。今だれよりもエジを必要としてくれているサポーターたち。


ちゃんと青い服をぬぎ、エジは熊本のエジに戻って帰っていきました。そんなエジが大好きです。


大分とブラジルをいったりきたり。
でも自分から大分を去りたいと思ったことなんかなかったエジ。
残りたいのに、残れない。もう二度と会えない、エジの姿を見るのはこれが最後。何度もそう思ったなあ。
だけど、エジは必ず大分に帰ってきてくれた。
今度は別のチームの選手としてだけど、
それでも、ね。35歳になった外国人選手が、対戦相手の主力としてまた大銀ドームに帰ってくる・・こんなすごいこと、そうあるもんじゃない。
帰ってくるっていったら、本当に帰ってくるんだ、エジは。
ありがとう。きてくれて、ありがとう。


またいつか、エジを迎えられることができますように。
「6月19日、あれが最後と思ったのにね。おかえり、エジ！」
またきっと、そういう日がやってくる。