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日本歴史紀行

歴史めぐり 街物語 4 ‐ 8 北海道 小樽市 8


カトリック小樽教会 富岡聖堂
北海道 小樽市富岡1丁目


ひと際美しい聖堂のカトリック教会が小樽にあります。

小樽の街にキリスト系の教会が布教を本格的に開始されたのは、1880年、明治13年頃のことで、これは江戸時代末期にアメリカとの日米和親条約締結による下田、箱館(函館)の開港以来、北海道では函館に次ぐものと言われてます。

カトリック系の教会は明治15年に数度、東の住ノ江地区に教会を献堂した後に現在の富岡聖堂が1929年、(昭和4年)に献堂されました。





赤いトンガリ屋根に白の八角堂の鐘楼を備える
独特な建物は、10世紀から12世紀にヨーロッパで広まった石材を利用した重厚なロマネスク様式(ローマ式)と、富岡聖堂を象徴するステンドグラスと高さを追求したゴシック様式が混在するとても美しい設計がなされました。

なお、富岡聖堂は小樽市指定歴史的建造物にも指定されています。


ルルドの洞窟




聖堂の修繕維持費の呼びかけを目にしたので、少額ではありますが、財布の中の小銭を寄付させていただきました。










小樽聖光会
北海道 小樽市東雲町



小樽聖光会教会のある東雲町地区は小樽港からも近く、江戸時代には入植が始まり、小樽の歴史でも古くから栄えたところでもあります。

聖光会はカンタベリー大主教を精神的指導者として布教するイングランド国教会を母体とした教会で、今から約144年前の1880(明治13)年、イギリスから宣教団体が小樽で宣教を開始しました。

1895年(明治28年)年には小樽聖公会講義所が設けられ、1908年(明治41年)年に、今の聖堂が献堂されました。

鐘楼の鐘は、1934(昭和9)年より礼拝開始の時を小樽の街に現在も響かせています。

ここの取材のあと、水天宮を参拝していましたが、とてもよく鐘の音が響いていました。

現在の聖堂は、約110年前の1908(明治41)年に建築されたもので、1991年に小樽市の歴史的建造物(第28号)にも指定されています。

聖堂は日本の教会に見られる木造ゴシック様式で建てられていて、木造下見板張り、切妻屋根に鐘楼(鐘撞堂)をのせ、軒にはレース飾り、星形模様のバラ窓が目立っていて、やや幅広の尖頭アーチ窓などが特徴です。

また内部では、長椅子、正面祭壇の窓枠をはじめ、多くの調度品が献堂当時の面影を留めています。



ニッカウヰスキー創業者
竹鶴政孝と竹鶴リタ夫妻(この写真は余市駅前で撮影したものです)


竹鶴リタと小樽聖公会の関わり
小樽聖公会は余市でニッカウヰスキーを創業した竹鶴政孝の妻、リタが通っていた教会です。

竹鶴リタは、2014年放送のNHK朝の連続テレビドラマ「マッサン」に登場した亀山エリーのモデルになった人物です。


スコットランド出身の竹鶴リタは、小樽聖光会の英国人宣教師ミス・ステイブリーと気が合い、よく余市から小樽まで足を運んでいました。このくだりは朝ドラでも描かれていました。







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