昨日は日帰りで国立競技場へ。いくら新幹線といっても12時間の旅はさすがに疲れました。ただ、試合の結果が「ガンバ勝利」だったことが、疲れを半減させてくれましたけどね。
とにかく、ガンバのみなさん、選手も、監督も、スタッフも、本当にありがとう。あの状況の中で戦う姿に、勇気や、希望や、夢を与えてくれた。そして、オメデトウ!心の底から、オメデトウ!
国立競技場に着いたのは13時過ぎだった。スタンドはさすがに柏のサポの方が多いようだ。でも、もちろんガンバだって負けてないけど。正直笑ったのは、柏のコールリーダーが「今日は俺たちのバカっぷりを見せてやろうじゃないか!」と言ってたこと。上半身裸の者もたくさんいる。寒いだろうなぁ。本当に、熱い「レイソル・バカ」なんですね。
さて試合内容であるが、レイソルがどうだったんかは知らない。ガンバは、あきらかにそのポテンシャルの半分くらいだったと思う。えらそうにいう気はないけど、ガンバのサッカーも誉められた内容ではなった。パスミスも多く、「最初の一歩」が出ないから、球際で負ける。だいいち、ボールがこないとこでは歩いてる選手が多かった。
結果論的に聞こえるかもしれないが、時計の針を48時間ほど逆転させると、私は嫁さんにこういっていた。
「ガンバがマリノス戦と同じような試合になって勝つよ」
根拠はレイソルの李選手のコメントにある。
「前半0-0で行けば勝てる」
正直、フランサ選手、李選手はレイソルの攻撃の要。その2選手が、故障とかで90分は持たない。準決勝では後半からしか出なかった。彼のコメントは同じような状況を想定したんだろう。(ちなみに、私的には李選手はオリンピック世代ではサイコーのFWだと思っている。レイソルではイチバン怖い選手。フランサには「守りよう」があるけど、李選手を捕まえるのは難しいと思ってる。)
でも、私は「しめた」と思った。逆に言えば、最初の時間帯をガンバが粘ってしまえばいいだけのこと。だいたい、疲労困憊のガンバが、試合が始まってすぐに動ける身体であるはずが無い。実際、前半の前半は圧倒的にレイソルペース。先に述べたように、ガンバ選手の身体が重く、反応が鈍いことは誰の目にも明らか。いや、試合する前からわかっていたこと。もし、もちろん、途方もないもしであるが、私がレイソルの監督ならこの2人の選手を先発で使う。「前半で勝負を決めてしまおう」と考える。だって、いくらへばっていても、20分も試合をすれば体が動くようになってくる。そうなったら、ひいきめでなく、ガンバの技術のほうが、レイソルのそれより上にいくのは明らか。これこそが、ACLやCWCで得た大きな財産。
で、後半、フランサ選手・李選手を予定通りに投入してきたけど、レイソルの、いやぁ、石崎監督のめざしたサッカーってああいうのだったんかな?カメみたいに自陣を固めて、カウンター。たしかに、ガンバが苦手にしているスタイルだけど、でも、それじゃ動くことのできないフランサを入れたのは、マイナスにしかならない。フランサをとめられたら、李選手だって「なすすべ無し」じゃないんか?上から目線じゃなくて、ガンバの方が実績は上。そこに挑むレイソルには、とことん「つっかかって」いってほしかったって思う。
一方、ガンバはこういう相手には苦戦する。とくに人数をさかれてサイドをケアされると(実際、安田選手の前には、ほとんどのケースで縦に2人が待ち構える形でいた)、すぐに「真ん中へ」とボールを集める。でも、パスにもうひとつ切れがないのと、相手DF陣の「数」で、あの狭いところを抜いていくのは難しかった。
互いにGKのファイン・セーブもあった。
そんな中、「播戸を出せ!西野監督、動かんなぁ!」と言っていた。相手の石崎監督が早い時間に3枚のカードを切ったのに比べて、西野監督は我慢した。そこにはF・マリノス戦の時の経験があったんだろうと思う。ガンバ選手ははじめから疲れている。レイソル選手は徐々に疲れていく。それなら、はじめから疲れた身体での戦い方を知っているほうが後になるほど有利になっていくに決まっている。それに、「いつ、誰が『交替』を申し出るかわからない」というチーム事情もあったんだろう。
播戸選手を出せと思ったのは(私が彼のファンであることも大きいんだけどね)、ゴール前を囲まれて美しく突破することは厳しいから、じゃ、ゴール前の「ゴチャゴチャ」したときには、播戸選手の泥臭いプレーのほうがゴールのにおいがすると思ったから。
とにかく、後半の後半以後は、圧倒的にガンバがボールをもつことになる。そんな中、最後の最後に播戸選手投入。相手ゴール前で、遠藤選手→倉田選手→播戸選手とボールがわたり、最後は「播ゴール」が決まった。もうガンバ側は総立ち。私ももちろんである。残り数分。守り勝て!!!
そこの意思統一ができていた。ボールをキープして時計の針を進めるガンバ。そして歓喜の一瞬。
ガンバ大阪!天皇杯制覇!!!!
涙が出てきた。よくぞ、よくぞ61試合と殺人的なスケジュールの中で、頂点に上り詰めてくれた。「精神力」それも確かな「技術」に裏打ちされた精神力。それと、「アジア・チャンプ」の意地がこの勝利を生んだんだろう。そして出場時間はどうであれ、最後まで播戸選手を「ジョーカー」として信じていた西野監督の勝利だとおもう。
帰宅後、録画してあった試合の様子を見て、インタビューを見て、西野監督も、播戸選手も、遠藤選手も、みな「なみだ目」だった。「勝ってうれしい」という涙でもあるだろうけど、どうじに「よくぞここまで頑張りぬいた」という涙と思った。
どんなにへばっていても、疲れていても、精神力でカバーできる。そして、そうできるように日ごろから準備をしておくことの大切さ。その先にはすばらしいものが待っている。そんなものを力いっぱい見せてくれたガンバの選手に、心から感謝したい。
今年度の移籍情報もかなり固まってきた。今年はJ1リーグ制覇が至上命題だろう。そのうえで、ACL連覇というとてつもない夢を見させて欲しい。わらわれより選手のほうが、あの「夢舞台」に再度立ちたいと思っているだろうけど。
今の日本でイチバン美しく、楽しい試合ができるのが「ガンバ大阪」。2009年の初めにサイコーのプレゼントをくれた。
ありがとう!!本当に、ありがとう!!
追記:今年のガンバのMVP(というかイチバン成長した選手)は、中澤聡太選手を推したい。今シーズンはまた「ポジション争い」からスタートだろうけど、この1年での成長は特筆できる。
「天皇杯がイチバン権威のある大会」と公言している某氏は、ガンバのサッカーや選手を見てどう思ったんだろう。レイソルだって「中2日」での試合である。こんな状況でサイコーのパフォーマンスを出せというのはムチャクチャな話だろう。「最も権威ある大会」なんだったら、選手にコンディションをきちんと整えられるだけの「時間(試合間隔)」を保障すべきだろう。「なに考えてるねん!!!」が感想。
さ、今年はいい年になりそうだ!!!また万博へ行こう!!!3月が待ち遠しい。
とにかく、ガンバのみなさん、選手も、監督も、スタッフも、本当にありがとう。あの状況の中で戦う姿に、勇気や、希望や、夢を与えてくれた。そして、オメデトウ!心の底から、オメデトウ!
国立競技場に着いたのは13時過ぎだった。スタンドはさすがに柏のサポの方が多いようだ。でも、もちろんガンバだって負けてないけど。正直笑ったのは、柏のコールリーダーが「今日は俺たちのバカっぷりを見せてやろうじゃないか!」と言ってたこと。上半身裸の者もたくさんいる。寒いだろうなぁ。本当に、熱い「レイソル・バカ」なんですね。
さて試合内容であるが、レイソルがどうだったんかは知らない。ガンバは、あきらかにそのポテンシャルの半分くらいだったと思う。えらそうにいう気はないけど、ガンバのサッカーも誉められた内容ではなった。パスミスも多く、「最初の一歩」が出ないから、球際で負ける。だいいち、ボールがこないとこでは歩いてる選手が多かった。
結果論的に聞こえるかもしれないが、時計の針を48時間ほど逆転させると、私は嫁さんにこういっていた。
「ガンバがマリノス戦と同じような試合になって勝つよ」
根拠はレイソルの李選手のコメントにある。
「前半0-0で行けば勝てる」
正直、フランサ選手、李選手はレイソルの攻撃の要。その2選手が、故障とかで90分は持たない。準決勝では後半からしか出なかった。彼のコメントは同じような状況を想定したんだろう。(ちなみに、私的には李選手はオリンピック世代ではサイコーのFWだと思っている。レイソルではイチバン怖い選手。フランサには「守りよう」があるけど、李選手を捕まえるのは難しいと思ってる。)
でも、私は「しめた」と思った。逆に言えば、最初の時間帯をガンバが粘ってしまえばいいだけのこと。だいたい、疲労困憊のガンバが、試合が始まってすぐに動ける身体であるはずが無い。実際、前半の前半は圧倒的にレイソルペース。先に述べたように、ガンバ選手の身体が重く、反応が鈍いことは誰の目にも明らか。いや、試合する前からわかっていたこと。もし、もちろん、途方もないもしであるが、私がレイソルの監督ならこの2人の選手を先発で使う。「前半で勝負を決めてしまおう」と考える。だって、いくらへばっていても、20分も試合をすれば体が動くようになってくる。そうなったら、ひいきめでなく、ガンバの技術のほうが、レイソルのそれより上にいくのは明らか。これこそが、ACLやCWCで得た大きな財産。
で、後半、フランサ選手・李選手を予定通りに投入してきたけど、レイソルの、いやぁ、石崎監督のめざしたサッカーってああいうのだったんかな?カメみたいに自陣を固めて、カウンター。たしかに、ガンバが苦手にしているスタイルだけど、でも、それじゃ動くことのできないフランサを入れたのは、マイナスにしかならない。フランサをとめられたら、李選手だって「なすすべ無し」じゃないんか?上から目線じゃなくて、ガンバの方が実績は上。そこに挑むレイソルには、とことん「つっかかって」いってほしかったって思う。
一方、ガンバはこういう相手には苦戦する。とくに人数をさかれてサイドをケアされると(実際、安田選手の前には、ほとんどのケースで縦に2人が待ち構える形でいた)、すぐに「真ん中へ」とボールを集める。でも、パスにもうひとつ切れがないのと、相手DF陣の「数」で、あの狭いところを抜いていくのは難しかった。
互いにGKのファイン・セーブもあった。
そんな中、「播戸を出せ!西野監督、動かんなぁ!」と言っていた。相手の石崎監督が早い時間に3枚のカードを切ったのに比べて、西野監督は我慢した。そこにはF・マリノス戦の時の経験があったんだろうと思う。ガンバ選手ははじめから疲れている。レイソル選手は徐々に疲れていく。それなら、はじめから疲れた身体での戦い方を知っているほうが後になるほど有利になっていくに決まっている。それに、「いつ、誰が『交替』を申し出るかわからない」というチーム事情もあったんだろう。
播戸選手を出せと思ったのは(私が彼のファンであることも大きいんだけどね)、ゴール前を囲まれて美しく突破することは厳しいから、じゃ、ゴール前の「ゴチャゴチャ」したときには、播戸選手の泥臭いプレーのほうがゴールのにおいがすると思ったから。
とにかく、後半の後半以後は、圧倒的にガンバがボールをもつことになる。そんな中、最後の最後に播戸選手投入。相手ゴール前で、遠藤選手→倉田選手→播戸選手とボールがわたり、最後は「播ゴール」が決まった。もうガンバ側は総立ち。私ももちろんである。残り数分。守り勝て!!!
そこの意思統一ができていた。ボールをキープして時計の針を進めるガンバ。そして歓喜の一瞬。
ガンバ大阪!天皇杯制覇!!!!
涙が出てきた。よくぞ、よくぞ61試合と殺人的なスケジュールの中で、頂点に上り詰めてくれた。「精神力」それも確かな「技術」に裏打ちされた精神力。それと、「アジア・チャンプ」の意地がこの勝利を生んだんだろう。そして出場時間はどうであれ、最後まで播戸選手を「ジョーカー」として信じていた西野監督の勝利だとおもう。
帰宅後、録画してあった試合の様子を見て、インタビューを見て、西野監督も、播戸選手も、遠藤選手も、みな「なみだ目」だった。「勝ってうれしい」という涙でもあるだろうけど、どうじに「よくぞここまで頑張りぬいた」という涙と思った。
どんなにへばっていても、疲れていても、精神力でカバーできる。そして、そうできるように日ごろから準備をしておくことの大切さ。その先にはすばらしいものが待っている。そんなものを力いっぱい見せてくれたガンバの選手に、心から感謝したい。
今年度の移籍情報もかなり固まってきた。今年はJ1リーグ制覇が至上命題だろう。そのうえで、ACL連覇というとてつもない夢を見させて欲しい。わらわれより選手のほうが、あの「夢舞台」に再度立ちたいと思っているだろうけど。
今の日本でイチバン美しく、楽しい試合ができるのが「ガンバ大阪」。2009年の初めにサイコーのプレゼントをくれた。
ありがとう!!本当に、ありがとう!!
追記:今年のガンバのMVP(というかイチバン成長した選手)は、中澤聡太選手を推したい。今シーズンはまた「ポジション争い」からスタートだろうけど、この1年での成長は特筆できる。
「天皇杯がイチバン権威のある大会」と公言している某氏は、ガンバのサッカーや選手を見てどう思ったんだろう。レイソルだって「中2日」での試合である。こんな状況でサイコーのパフォーマンスを出せというのはムチャクチャな話だろう。「最も権威ある大会」なんだったら、選手にコンディションをきちんと整えられるだけの「時間(試合間隔)」を保障すべきだろう。「なに考えてるねん!!!」が感想。
さ、今年はいい年になりそうだ!!!また万博へ行こう!!!3月が待ち遠しい。