日々雑感  ~ 青亀恵一

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小泉発言の波紋(3)

2009-02-23 09:27:17 | 政治
小泉発言の波紋(3)



小泉発言の波紋が尾を引いている。
発言のポイントは、2つ。

郵政民営化にいまさら賛成でなかったなどとは
言わせないということ。

そして、定額給付金の案件を
衆議院再可決までして、すべきではないということであろう。

いまや、国会はメンツの応戦であり、
国民不在であることは間違いない。

特に、定額給付金の件については、
造反の拡大が懸念されている。


まず、この発言によって何が起こったか。

いろいろあった党内の麻生批判の矛先が
小泉批判へ向きをかえた。

これは、一面、党内の結束を高めた面もある。

小泉流の「敵を作っての目くらまし作戦」という人もいる。

確かにそういう面も見えなくもない。
国民の多くが反対している定額給付金に言及している。


しかし、自治体は配布準備を進めている。


俗に言う「できちゃった結婚」として
既成事実化しようとしているとも見受けられる。


反対の背景を作っておきながらの造反意思の発言である。

小泉氏は、反対を表明しているが、
その理由を明確にしていない。

ここにも、何か作為を感じてしまう。


衆議院再可決の意義をどう見るかで、
このあり方と、判断は変わる。

そのことがあまり、議論されていないようである。


2月22日のテレビで、与謝野大臣は、
衆議院と参議院で勢力図が違うので、
衆議院再可決は特別のものではなく、
通常の議決の方式であるとの趣旨の発言をした。


それは、本当だろうか。

衆議院も参議院で国民の意思で選ばれた議決機関である。

その優劣は、特別な場合は、一方に優越権を与えても、
通常の場合は、その優劣を問うべきではないのではないか。


特に、
直近の民意である参議院の意思を
無視してよいということは、
権力の乱用であるのだろう。

参議院の無用論まで飛び出した。

衆議院に反対する参議院はいらないというのである。


衆議院に追随する参議院は必要だが、
衆議院に追随しない参議院は不必要という
恐ろしい、いびつな論理である。


確かに、参議院の改革は必要である。

個人的には、
参議院に政党制を持ち込むべきではないと思っているが、
この件は、後日、またの機会で・・・



小泉氏の衆院再議決への欠席発言には、
腫れ物に触るおもいの自民である。


いろいろな警戒発言がある。

山崎拓元幹事長は
「欠席が小泉氏だけなら、処分しないほうがいい」
「あらかじめ(不問にすると)言うと追随者が出るので、今の対応でいい」
「小泉氏は何をするかわからない。」
「万が一離党すると、自民党は壊滅的打撃を受ける」

保身の視点しかない。
多分このような対応になるのかも知れないが・・・


いまや、党の存続の視点のみで動いている。

党の都合のよいときに総選挙。
党のためになる判断をと、
なりふりかまわず、党本位である。


それをいち早く察知した国民は、
すでに見切ったが、
次の行動までは進んでいない。


この一連の発言・行動に、
以前にあったような作為があるように勘ぐってしまうのは、
私の思い過ごしであろうか。


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