あきれた事件

あきれた事件


報道によると、
富山県警は、母親の伊林美喜子（２９）とその姉の無職佐知子（２９）、
２人の母親の長野文子（５５）の３容疑者を窃盗容疑で逮捕した。

３歳の長男に、貸しビデオ店内で販売用ＤＶＤ９２００円相当）を盗ませた容疑。

美喜子容疑者は「小さい子供なら見つからないと思った」と供述。
同容疑者ら親子は１月ごろから、同様の手口で盗みを繰り返し、
盗品は売却して、生活費やパチンコ代にあてていた。



日本人のモラルの低下や規範意識の希薄化が取りざたされているが、
ここまで至ったかという残念な気持である。

その動機が、パチンコ代である。


一部生活費にも当てていたらしいが、
いくら生活に困っても、
わずか3歳の我が子に盗みを指図する親の心が分からない。

それに輪をかけて、姉妹や母親がそれを諌(いさ)め、止めるどころか、
一緒になって、盗みを働いたという。

もはや家族一体となっての崩壊である。

子どもの心には、大きな傷が残るであろう。


子どものために、親が悪事を働く事例はある。
そこには、同情すべき部分も無くはないことも。

そして、「魔が差して」が悪事・犯罪につながるケースはよく聞く。

しかし、このように家族全員が身勝手に、
幼い子どもに盗みをさせる例は、あまり聞かない。


以前、「おねだり万引き」という事件があった。

それは、娘が「お母さん、これが欲しいから盗んで」とのおねだりに、
母親が万引きを繰り返して、娘の要求を満たした事件。

虐待して子どもの命を奪ったり、
子どもを何ヶ月も放置していた母親のニュースも報道されている。

このような事件、昔からないわけではなかろうが、
わずかでも、同情すべき部分が垣間見られないのは、
今の社会風潮のせいであろうか。

まったく、分からない。


３歳にＤＶＤ盗ませた疑い、母・伯母・祖母を逮捕　富山2007年5月12日（土）03:03
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/K2007051103150.html?fr=rk