秋津コミュニティ

ビールで乾杯 ! !
毎週、土日になると、どこからともなく集まって、酒盛りが始まる。
それは、地域のお父さんだ。
その場所は?　

子どもの数が減り、学校の空き教室を地域に開放した。
ええっー、学校でビールを・・・・・。

その名は、「秋津コミュニティ」

週末になると、お父さんたちがやって来て、思い思いの活動をする。
畑つくりや、木工細工など。

この中には、29ものサークルがある。
そのうちの木工クラブは、学校の飼育小屋つくりやら、地域から依頼され、公民館へ出かけて、「お化け屋敷」づくりもおこなう。

勿論、お母さんのサークルもある。

土日になれば、ここにくれば誰かいるということで、顔出しする人がだんだん多くなってきた。
家族ごと来て、晩御飯を済ませて帰るちゃっかり家族もあるという。

活動範囲は、学校内のみならず、地域にまで及ぶ。

そして、夕方になると酒盛りが始まるという具合だ。
自宅から、おかずを持ち寄る人もいる。

教育委員会公認で、当然、自主管理。
(粋な教育委員会ですなぁ。)
運営委員により鍵も管理されている。

今夜も、しっかり片付けて、ご帰還である。

中には、単身赴任してしまった人も、土日には、せっせと帰ってきて、まずここへ。

ある日、またお父さんが、何か持ち込んだ。
「しゃも」である。
しかも、丸ごと。未処理。毛のついたまま。

試行錯誤でさばいて、焼き鳥に。

すると、匂いをかぎつけた子どもたちが、やってくる。
屋外バーベキュー大会の始まりだ。

今までは、うちでゴロゴロしていたお父さんが、土日には活き活きしているという。
また、今日も、肩書きのないつき合いでの活動が始まる。

県内の大学生が、地域と学校のつながりについて勉強するということでやって来た。

お父さんたちは、さっそく、得意の豚汁うどんで接待。
ここでは、主役はお父さん。
当然、料理も、お父さんがする。
そして、大学生を巻き込んで、即、コミュニケーションの実践である。

今日もまたひとり、新しいお父さんがやってきた。


この秋津は、20数年前に埋め立てされた、新興の町であり、
私たちの町とは、その背景が違うが、参考になる面もある。

地域の人たちが、自然に子どもたちの中に入る、地域と学校のかかわりのあり方。
地域コミュニティの人の関わり方 等。

まず、交流を楽しめるフィールドが、そこにはある。

秋津コミュニティHP
http://www.akitsu.info/aki_comm/comm.html