枯葉で埋めつくされた道を行きます。
ガサゴソ、ガサゴソ…。
初めは自分が枯葉を踏みしめる音がやたら耳につきます。
その音になれてくると、今度は、まだ残っている木々の葉が
風に揺れ、ざわめく音が間断なく飛び込んできます。
これは都市生活をしていると身近には聞こえない音ですので
ある種の緊迫感があります。
その他、もちろん鳥たちの鳴き声も聞こえてきます。
野鳥の鳴き声は必ずしもすべてが心地よいものとは限らず
ここでもまた都会の喧騒とは異質な緊張が走るのを感じます。
自然は、必ずしも静かというわけでもないわけで…。
かつては自然の中でたったひとり、
テント泊をしていたこともあるアオエですが、
今はもうそういうこととは無縁の日々を送っておりますので、
たまに、こういう場所に来ると、
余計、さまざまな音に気づくのだろうと思います。
昔は、ヒグマが出るかもしれないという場所でも泊まりましたから
音やにおいには敏感だったわけです。
きっと必要以上に体が反応してしまうのでしょう。
そんなことを思いながら写真を撮っておりました…。