アシスタント、募集だそうです。

　雑誌――この場合はどんなものでもいいのですが――を全ページすべて読む人っていますか？
　表紙から裏表紙まで、広告なども含めずずずいっと読む人は？

　もちろん僕は読みませんよ。目当てのページを読んだら後はまぁ、暇なときに読んだり読まなかったり。
　ですから、今週号のスピリッツに載っていたそれに気づけたのは、間違いなく愛の為せる業だと思うのです。

　上條淳士先生　アシスタント募集中。

　なんてことのないアシスタント募集の告知です。絵が下手で、漫画化志望でない僕にとっては、本来であればどうでもいい告知です。
　ですが、これが上條先生となると話は別です。
　読みましたよ、詳しく。
　すると、なんとも嬉しいことが書かれているじゃありませんか。

　現在スピリッツでの連載準備中の上條先生が、アシスタントを募集しております。

　ひゃっほ～う♪
　上條先生の連載が始まるのです！！
　いつかなんて知りませんよ。本当かどうかだってわかりません。
　それでも嬉しいのです。全身を歓喜が駆け巡り、夜の街を奔り回っては、月に向けて吼えたいぐらいなのです。

　前回の『エイト』が始まるときにはこんな煽り文句が載っていました。
『十代の主人公を描くのはこれが最後』
　本当でしょうか？　もし本当なら、次の主人公は『大人』ですよ。
　上條先生の描く『大人』。
　ワクワクしますね。ワクワクするでしょ？　ワクワクするよね！？
　いや、でもいいのですよ。もう一度十代の主人公を描いても。
『エイト』で満足していない点があるのなら、もう一度十代だって僕はちっとも構わないのです。
　ああ、でも、待って下さい。『大人』の主人公――なんとも魅力的ですよね。すごい読みたいな。
　いやいや、十代が悪いわけではないのですが。
　う～ん、困ったな。どっちがいいんだろ？
　ああ、でも、ホント、どっちでもいいんで早く読みたい。
　いつぐらいに始まるんだろ？
　夏前は無理かな。
　秋頃はどうだろ。
　確か『エイト』は九月ぐらいに始まった気がするんだけど。
　冬から。
　それでも悪くないか。
　今年中にはなんとかなるのかな。
　もちろん僕はいつまでだって待ちますよ。
　上條淳士先生のファンでいるということは、つまり永劫の刻にだって堪えられる、ってことですからね。

　というわけで、絵に自信のある方。やる気のある方。アシスタントを募集中だそうです。未経験者でも大丈夫だそうですよ。
　詳しくは今週発売のスピリッツの最後のほうの告知を見て下さい。
　そして、頑張って下さいね。

　あなたの頑張りが、僕の幸せに続いています。