瑪瑙之竜

　面白い！　面白いったら面白い！！

　長澤真先生の描く、『瑪瑙之竜』が面白い！！

　王道的な作品である。四人のエキスパートが悪を狩る、王道的な漫画である。

　それでも面白い。それだからこそ面白い。

　ストーリーは王道ゆえに安定しているから、破綻することなく、安心して読んでいられる。

　画力も新人とは思えないくらいしっかりしているし、構図やコマ割りにもセンスを感じる。

　そのセンスは会話シーンや、キャラの立て方にも観られ、物語世界に入り込むことを邪魔しない。物語世界に入り込むことがもの凄く楽しい。

　とにかくお薦め！！　カバーデザインと、帯についている人物紹介に興味を覚えたら、買って大丈夫。中身はあなたの期待を裏切らない。それどころかきっと上回ってくれるでしょう。

　四人の個性的なエキスパート達と、彼等のやり取りに胸踊る、長澤真先生の描く『瑪瑙之竜』が大好き。

　それにしても、ここ数年で中身を見ずに表紙買いした漫画はたった三冊。そのどれもがエンターブレインから出ている隔月刊誌『fellows!』に連載されているもの。
　この雑誌、本屋に並んでいるところを観たことないけど、実は凄い雑誌かも。案外定期購読しても良いような……。
　いや、だってさ、この長澤先生って長編描くの初らしいけど、もの凄く上手だよ。大手週刊少年漫画４誌でも、このレベルの新人ってそうそういないよ。こんな新人を見つけてきて、大事に育てる雑誌ってのは偉大だと思うな。僕は漫画描かないけど、デビューするならこの雑誌がいい。そう思わせるような雑誌だね。
　たいしたことはしないけど、個人的に全力で応援していきたい雑誌です。