ラジオからふとこの言葉が聞こえてきて懐かしく思い出した。
小学生の教材のひとつ、学習と科学。
科学のほうが面白い実験の付録なんかがあって楽しそうだった。
どちらかだけ購入してる子もいたし、金持ちの子は両方買っていたりした。
私はというと貧乏だったのでどちらも買ってもらえなかった。
でも最初はみんなにもらえるものだと思い(子供だからお金がいるとかわからない)
昼休みにみんなが取りに行ってた教室についていき、
学習か科学かは忘れたが、どちらかを頼んだ。
それを教室で楽しく見ていると、先生がみんなに
「○○くんのがないみたいだけど誰か間違えていませんか?」
と確認していった。
教室内がざわめく。
この教材はあらかじめ保護者が申し込んでいて支払いは別納になっていたのだ。
そんなことは知らない私はみんなにもらえるものと勘違いしていたのだ。
もちろん犯人は私。
子供ながらにとても恥をかいた。
帰宅して母に催促したが全く聞き入れてもらえなかった。
それ以来、私はこの教材の配布日が大嫌いになった。
みんなの話にはついていけず、話しかけてもどの子も新しい本や付録に夢中。
学習と科学なんて嫌いだ!
母ちゃんなんて嫌いだ!
貧乏なんて嫌いだ!
幼いながらに心で叫んでいたことを懐かしく思い出した。