個人旅行のススメ!

女子大生バックパッカーが送る、旅記録。今までの旅の思い出を振り返っていきます♪

風の谷、フンザ

2005年10月23日 14時52分24秒 | パキスタン
二年前、初めて一人旅をした時から、ずっとずっと一番に夢見ていた地、フンザは期待を裏切らぬ、いや、期待以上の場所だった。

フンザは、映画風の谷のナウシカの舞台になったという噂もある。
その噂が真実かは別として、フンザは確かに『風の谷』だった。

スストという国境の町からフンザへ向かう乗り合いタクシーでのこと。
もう夜11時を過ぎていた。山道を下っていくタクシー。
途中で急にタクシーが止まった。どうやら運転手が用を足したくなったらしい。
すると、隣の韓国人の男の子が、外を見るやいなや歓声をあげた。そして外へと飛び出て行った。
どうしたんだろう?あたしも外に出てみる。

外に出ると、空が異様に明るかった。
手が届きそうなほど近くに、満天の星空が広がっていたのだ。
広い空をびっしりと埋め尽くす星たち。怖いくらいにぎらぎらと輝いている。
星もひとつひとつが大きくて、そして自分からとても近くにあった。
標高が高いせいだろうか。こんなに星との距離が近く感じたのは初めてだった。
星空というより「小宇宙」を見ている感覚がした。

足がすくんで動けなかった。
自分の存在って、広い宇宙の中でこんなにもちっぽけなんだ、と思い知らされた。同時に、自分が宇宙の一部でもあることをはっきりと確信した。

旅をする意味って、自分でもよく分からない。
実際根性の無いあたしにとって、貧乏な一人旅なんて辛いことの方が多い。
でも、こういう一瞬のために旅してきたのかな、とその時ふと思った。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿