No.19・ビセンテのコンサートはこちら♪
コルドバの朝。コンサートの余韻は心の中で熱く輝いているけれど、もう遠い昔のようだ。
祭りの後のような、なんとなく切ない気分がまつわりついてくる。
そして今日は今回の滞在最後の一日。午後にはもうマドリードにいるはずだ。
とりあえず朝食を摂って荷作りしたあとは寸暇を惜しんで街に出かけることにする。
昨日あれほど熱い空気が漂っていたグラン・テアトロの前は、まるで「夢の跡」といった感じで、静かで誰もいなかった。いたのは猫たちだけ。
昨夜ここにビセンテがいたんだなぁと思うと感無量だ。
ビセンテは今ごろゆっくり眠っているのかしら?
私たちは朝日があたる道を川の方に歩いていく。行き当たりばったりの気ままな散歩だ。
メスキータは昨日行ったので別な道を行く。
白い壁の家並みが続く、典型的なアンダルシアの街だ。
晩夏なのであまり花がなかったけれど、ブーゲンビリアが咲いているところがあった。
白壁に鮮やかなショッキングピンクの花がよく映えている。
反対側の小さなフエンテの水の音が心地よい。 ちょっぴり録音してみた。
こんな泉の水の音もアンダルシアらしくて好きだ。
列車の時間がなければずっとこのままここにいたいのに。
そして今日は最後の一日。明日の今ごろはもう空港にいるのだ。
時間の過ぎるのは本当に早い。
私たちはふたたびテンディージャス広場の方へ戻ることにした。
ここで10時の時報を録音しようと思いついたから。
そう、ここの時報の時に流れるメロディはギターの音で、ビセンテが弾いているらしい。
でも丁度広場に着いたときにトラックがいて悪い予感が・・・。
10時になってしまう。録音機を出して用意をした・・・のだけどなんだか焦ってしまった。
広場の時計が10時になりメロディが流れ始めた。録音機のスイッチを入れた。
幸いトラックも行ってしまったので大丈夫そう・・・。
・・と思ったのに、時報が終わって聴いてみたら録れていなかった・・。
何か操作を間違えちゃったかな?ガッカリ。
そのままホテルまで戻る。
荷物はほとんど出来ているのでチェックアウトしてタクシーで駅へ。
予約してある列車10:47発ALVIAのホームでセビージャからやって来る列車を待つ。
やがて列車が到着したけれど、始発ではないので荷物置きの棚がいっぱいだ。
スーツケースを置く場所がなくて困った。すると向かい側の席に偶然座った日本人の女性が
「通路に置くしかないですね。」とふたつのスーツケースのうちのひとつを自分の横に置いてくれた。私とmimiさんの席は通路を挟んだ隣だったのだ。
私たちはお礼を言って好意に甘えることに。
彼女はスペイン人の夫と一緒だった。
AVEではないので途中に幾つか停車駅があるが、降りた分だけまた乗ってくるので、列車内は混んでいるままだ。
ビセンテのCDを聴きながらしばし窓の外を流れていく景色に酔いしれる。
マドリードからAVEで南下することは多かったけれど、逆にマドリードに向かうのは初めてだったかもしれない。列車は次第に建物が多くなっていく街並みを抜けてプエルタ・デ・アトーチャ駅に入っていく。
マドリードは私にとってはマラガやセビージャのようになつかしい街だ。
首都ということもあるけれど、バルセロナより東京に近い気がして違和感がない。
12時半すぎ、列車は静かにプラットフォームに滑り込んでいった。
列車を降りてタクシー乗り場へ。
距離的には近いはず。ただちょっと説明しにくい。
なんとかホテルの場所を説明してタクシーは走り出した。
ホテルのあるアドゥアナ通りはアルカラ通りと平行に走る裏道。
結構お店も何もなくて殺風景な通りだった。でもホテルは4ツ星だけあってきれいだ。
ぼられることもなく無事に到着。
ロビーもエレガントで、今回泊まったホテルの中では一番いい感じだ。
部屋もダブルのシングルユーズなので広々。今まで泊まったホテルはみんなシングルの部屋だったからとっても狭かったけれど、今度は広すぎるほど。
ネットでみるとバスタブの付いていない部屋が多そうだったけれど、この部屋にはちゃんとあってミストシャワーも付いている。アメニティグッズも揃っていて申し分ない。
・・・とやっと満足なホテルに泊まれるのに、ここは眠るだけ・・・。マドリードに24時間いられないなんて残念だ。すでに午後になってしまったので、すぐにお昼を食べに出かけないと・・。
私たちは荷物を置いて休む暇もなく、街に出かけることにした。
~~続く~~
コルドバの朝。コンサートの余韻は心の中で熱く輝いているけれど、もう遠い昔のようだ。
祭りの後のような、なんとなく切ない気分がまつわりついてくる。
そして今日は今回の滞在最後の一日。午後にはもうマドリードにいるはずだ。
とりあえず朝食を摂って荷作りしたあとは寸暇を惜しんで街に出かけることにする。
昨日あれほど熱い空気が漂っていたグラン・テアトロの前は、まるで「夢の跡」といった感じで、静かで誰もいなかった。いたのは猫たちだけ。
昨夜ここにビセンテがいたんだなぁと思うと感無量だ。
ビセンテは今ごろゆっくり眠っているのかしら?
私たちは朝日があたる道を川の方に歩いていく。行き当たりばったりの気ままな散歩だ。
メスキータは昨日行ったので別な道を行く。
白い壁の家並みが続く、典型的なアンダルシアの街だ。
晩夏なのであまり花がなかったけれど、ブーゲンビリアが咲いているところがあった。
白壁に鮮やかなショッキングピンクの花がよく映えている。
反対側の小さなフエンテの水の音が心地よい。 ちょっぴり録音してみた。
こんな泉の水の音もアンダルシアらしくて好きだ。
列車の時間がなければずっとこのままここにいたいのに。
そして今日は最後の一日。明日の今ごろはもう空港にいるのだ。
時間の過ぎるのは本当に早い。
私たちはふたたびテンディージャス広場の方へ戻ることにした。
ここで10時の時報を録音しようと思いついたから。
そう、ここの時報の時に流れるメロディはギターの音で、ビセンテが弾いているらしい。
でも丁度広場に着いたときにトラックがいて悪い予感が・・・。
10時になってしまう。録音機を出して用意をした・・・のだけどなんだか焦ってしまった。
広場の時計が10時になりメロディが流れ始めた。録音機のスイッチを入れた。
幸いトラックも行ってしまったので大丈夫そう・・・。
・・と思ったのに、時報が終わって聴いてみたら録れていなかった・・。
何か操作を間違えちゃったかな?ガッカリ。
そのままホテルまで戻る。
荷物はほとんど出来ているのでチェックアウトしてタクシーで駅へ。
予約してある列車10:47発ALVIAのホームでセビージャからやって来る列車を待つ。
やがて列車が到着したけれど、始発ではないので荷物置きの棚がいっぱいだ。
スーツケースを置く場所がなくて困った。すると向かい側の席に偶然座った日本人の女性が
「通路に置くしかないですね。」とふたつのスーツケースのうちのひとつを自分の横に置いてくれた。私とmimiさんの席は通路を挟んだ隣だったのだ。
私たちはお礼を言って好意に甘えることに。
彼女はスペイン人の夫と一緒だった。
AVEではないので途中に幾つか停車駅があるが、降りた分だけまた乗ってくるので、列車内は混んでいるままだ。
ビセンテのCDを聴きながらしばし窓の外を流れていく景色に酔いしれる。
マドリードからAVEで南下することは多かったけれど、逆にマドリードに向かうのは初めてだったかもしれない。列車は次第に建物が多くなっていく街並みを抜けてプエルタ・デ・アトーチャ駅に入っていく。
マドリードは私にとってはマラガやセビージャのようになつかしい街だ。
首都ということもあるけれど、バルセロナより東京に近い気がして違和感がない。
12時半すぎ、列車は静かにプラットフォームに滑り込んでいった。
列車を降りてタクシー乗り場へ。
距離的には近いはず。ただちょっと説明しにくい。
なんとかホテルの場所を説明してタクシーは走り出した。
ホテルのあるアドゥアナ通りはアルカラ通りと平行に走る裏道。
結構お店も何もなくて殺風景な通りだった。でもホテルは4ツ星だけあってきれいだ。
ぼられることもなく無事に到着。
ロビーもエレガントで、今回泊まったホテルの中では一番いい感じだ。
部屋もダブルのシングルユーズなので広々。今まで泊まったホテルはみんなシングルの部屋だったからとっても狭かったけれど、今度は広すぎるほど。
ネットでみるとバスタブの付いていない部屋が多そうだったけれど、この部屋にはちゃんとあってミストシャワーも付いている。アメニティグッズも揃っていて申し分ない。
・・・とやっと満足なホテルに泊まれるのに、ここは眠るだけ・・・。マドリードに24時間いられないなんて残念だ。すでに午後になってしまったので、すぐにお昼を食べに出かけないと・・。
私たちは荷物を置いて休む暇もなく、街に出かけることにした。
~~続く~~