Del Amanecer

スペインとフラメンコ、ビセンテ・アミーゴと映画とフィギュアスケートについて

スペインの旅2009・晩夏~16 ・セビージャ散策

2010-01-10 17:35:04 | VIAJE~スペインの旅
昼食のあと、ふたたび散歩を再開。なにしろセビージャを歩いているだけで幸せな2人だ。
特に観光スポットに行くでもなく、適当に歩いていくとZARAがあったので、
寄ってみることにした。あまり大きな店舗ではないね。
日本で買うより安いはずだし、何か買おうかなと思ってみていたら、来る前に東京で買ったのと同じブラウスを発見!東京の値段は7990円だったけれど、なんと現地の値段は29.9ユーロだ。
1ユーロ=135円で換算しても約半額だね。
それを知ったらなおさら何か買いたいと思ってしまう!
で、ブラウスを試着して1枚購入。(こちらも29.9ユーロで、帰国してから銀座でみたらやっぱり7990円だった。)mimiさんもお買い物。


飾り格子の向こうに見えるパティオがアンダルシアらしい。

お店を出てまたそぞろ歩きに戻る。
セビージャはマドリやバルセロナほど都会でもなく、マラガよりは大きな街で歩きやすいし、
雰囲気も好きだ。(あ、もちろんマドリもバルセロナもマラガも大好きだけど・・。)
明るくて華やかな空気が満ちていて、とても魅惑的だ。
スペインに来てセビージャに寄らないで帰るのは悲しいから最近は必ず行く街になった。
初めてビセンテのスペインでの公演をみたのもここだし、一人旅の時に出会ったアメリカ人の
友人との思い出もある。



                
                こんな扉もアラブっぽくて素敵。

私たちは一度カテドラルの方へ戻る。
ここには完成した路面電車・トランビア・メトロセントロが開通している。
3年前、ここは工事中で春に訪れた時はホコリっぽく穴だらけで、秋に訪れた時は大雨で泥んこになりそうなひどい有様だったのだ。
何世紀もこの街を見続けてきたヒラルダの塔や大聖堂の建物と、トランビアにスタバ。
セビージャにも古さと新しさが混在するようになっていた。



                  
                  セビージャの新しい足・トランビーア

サンタクルス街の中にあるお土産物のお店。ここで以前2人でフラメンコ衣装を着て写真を撮ったっけ。今は「変身写真館(?)」はやっていない模様。
でもこの店でいつもピアスとか小物を買う。今回は、前回買ってお気に入りのアラブのコップを、
買い足しとお土産用にも幾つか買う。あとはブレスレットやフラメンコのペイネタ(かんざし)など
お土産を買った。


フラメンコ屋さんのエスカパラテ(ショウウィンドウ)

                 
                モダンで情熱的なデザインの扇子。買えばよかったなぁ。                

mimiさんが私の知らない広場に案内してくれる。カビルド広場という名前だ。
何度も前を通ったことがあるのに奥がこんな広場になっているなんて気づかなかった。
アンダルシアはこうした「隠しパティオ」みたいなところが多くて楽しい。
パティオの文化はアラブのものだけど、このようなイスラムの文化との奇跡的な融合が、たくさんの美しい化学反応を起して、幾重にもなった奥深さや複雑さを生み出しているのだろう。そんなアンダルシアの文化には本当にencantar(魔法にかかったように魅了)されている。



                

マエストランサ闘牛場から、トリアーナ橋の方へ歩いていく途中に老舗らしき帽子屋さんが
あった。
スペイン人は実に格好良く帽子をかぶっている。
伊達男とか、粋とか、そんな言葉が似合う男達がアンダルシアにはたくさんいる。
そんな男達御用達の帽子屋なのだろう。
以前アメリカに行った時に、アンティークの帽子箱を買ってきたことがある。
土曜日にお手伝いをしているブティックのディスプレイ使っているのだけど、帽子箱って形も素敵だし、とっても浪漫が感じられるアイテムだと思う。



暮れなずんでゆくグァダルキビール川。アラビア語起源の名がついたこの「大きな川」は夕日が落ちる時が美しい。アメリカ人の友人と散歩をしたのを思い出す。
もう少し明るい時間だったけれど川べりにこんなふうに腰をおろして空を見上げていた。そうして夕暮れが近づいてくるのを感じながら、ビセンテのギターを聴いていたんだよね。
2001年のビセンテのコンサートの翌日だったなぁ。



その時、2月のセビージャは冬にしては暖かく、あたりは平和な光で満ちていた。
あれからずいぶん年月がたってしまったけれど、またこうしてここにいられるは素敵だ。

     

イサベルⅡ世橋~通称トリアーナ橋の上を通る人々が影絵のようにシルエットになっていて
面白い。川べりもどんどん色がなくなり、昼と夜の間の青い時間が流れていく。
今ここに立っているのは永遠のように思えるのに、気が付くともうそこにはいなくて、記憶だけが残っていくんだね。

     

マエストランサ闘牛場の写真を撮り、夜が始まったばかりの街の中へ戻っていく。
夕食はカテドラルのそばにあるmimiさんのお奨めのバルへ行った。
そのあとはサンタクルスに戻ってホテルのそばのバルで冷たいものを飲む。
でもここのカマレロのおじさんが、内部事情で(?)対応がよくなかったので怒ってみたら、
たちまちウィンクで応戦された・・・。こんなのがスペインらしい!(笑)
あっという間に時間がたってセビージャの夜も更けていく。
明日はいよいよコルドバへ。ビセンテに会えるね!


                
                






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