しみ・汚れのはなし アルカリ

しみの種類に「たんぱく系」の汚れがあります。
「たんぱく系」の汚れとは動物や人間に由来する汚れのことをいいます。
おもに、血液・牛乳・玉子・魚汁・肉汁などが当てはまります。

これらの「たんぱく系」のしみがついたときに、熱をかけてはいけません。
どうしてかというと、
玉子に熱をくわえると固まりますよね。
ということは、しみが固まってしまうということなんです。

日光や乾燥機に「たんぱく系」のしみがついた衣類があたっていると
しみのところが固まってしまうことがあるので注意です。


で！　タンパクのしみ・汚れとりには、アルカリ系の洗剤・薬品が効果あります。

アルカリは、組織のタンパク質と結合し、溶かしてしまう力をもっているため、なかなか落ちないお風呂場のカビを簡単に落とすことができます。そして、頑固な油汚れなどにも効力を発揮します。

アルカリ洗剤は、取り扱いを誤ると人体にも影響を及ぼす可能性があることです。例えば、アルカリ性洗剤に手でさわるとぬるぬるするように感じるのは、アルカリが皮膚の蛋白質を溶かしているからです。

せっけんをはじめとする、洗濯洗剤は（弱）アルカリ性が多いですよね。


そもそも、石鹸って「油」（脂肪酸）と苛性ソーダ（アルカリ）を中和して固めたものなんです。

なので、汚れ落としではクリーニング屋さんも石鹸を使っているんですよ！