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価格以上の価値があると思える椅子に、久しぶりに出会えた。
写真の椅子「AOYAMA」は、前後左右、どの角度から見ても美しく、デザイン上の邪魔なノイズがどこにもない。そして座りやすい。
先日、その製造現場を訪問した。完成した椅子の重量は4・2キロ・グラムしかない。軽量であることは、使い手の日々のストレスを軽減する。そもそも木工製品にとって、細さや軽さと同時に、強度や耐久性を高めることは極めて難しい。
そのため、「AOYAMA」の接合部には、数多くの見えない工夫と手間が掛けられている。工場では、機械による精密な加工と、熟練の職人の手仕事をバランスよく連携させ、軽くて工芸品のように美しいこの木製の椅子を、手が届く価格で作っていた。
座ってみた。厚さ8ミリという薄い木製のシートにもかかわらず、微妙に傾斜した座面。背中にフィットするように曲げられた背もたれ。驚くほど座り心地がいい。それは座った瞬間に実感できる。
「AOYAMA」は2月からアクタスに並ぶ。美しさにふと目が留まり、軽くて持ちやすいことに好感を持ち、座ってみると、まるで自分のために作られたような心地良さを感じるだろう。いいモノを選ぶときこそ、印象を大切にしたい。
(「アクタス」ブランド戦略室長 大重亨)

しかし、人の命には限りがあり、そのうち必ず祈りの空間が必要となる。家を買った時には思い至らなかった、という家庭もある。
このような背景もあってか、現在、東京で販売される仏壇の約半数は、洋室向けのシンプルな「家具調」タイプだという。インテリアとの相性もいい。仏壇だけでなく、仏具にも家具調が求められる。
「仏具のデザイン研究所」は、仏具専門メーカーの「本保」(富山県)が、現代のライフスタイルに合う仏具を考えるため発足させた。デザイナー、プロデューサー、アートディレクター、仏具販売を手掛ける人などが集まり、仏壇・仏具の歴史を学び、暮らしに溶け込むデザインの研究を行っている。今年6月にインテリアの展示会で新たな仏具=写真=を発表したところ、その美しさと使いやすさに注目が集まった。
本来、仏壇は仏教寺院で本尊をまつるためのもの。家庭に安置するのは、日本独特の風習だという。日本人が先祖を敬い、亡くした人をしのぶ気持ちを大切にしてきたことの表れかもしれない。
リビングに置いて違和感のない仏壇や仏具があれば、家族全員が故人を身近に感じられる空間を作り出せるのではないだろうか。(インテリアコーディネーター くろだあきこ)
傷、汚れに強い床材 消臭効果の壁紙
- <noscript></noscript>壁面収納の下段は、左からくつろぎスペース、水飲み場、トイレ。背板の一部はマグネットで着脱でき、コード類を隠くせる(埼玉県富士見市で)
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ペットを飼う人が増え、世話のしやすさやペットの暮らしやすさに配慮した住宅リフォームへの関心が高まっている。
建材メーカーもペット仕様をうたった製品を相次いで販売するなど力を入れる。
埼玉県富士見市で、夫と愛犬2匹と暮らす主婦、村田和美さん(46)は昨年、戸建て住宅の1階居間に、犬の居場所とテレビ台を兼ねたオリジナルの壁面収納を設置した。
以前は同じ場所に犬のケージとテレビボードを並べていたが、ケージの隙間から犬のおしっこが漏れたり、犬がテレビのコンセントを引っかきまわしたりしたことも。「掃除が煩わしく、見た目もにおいも気になっていた」
リフォーム会社と相談して作った壁面収納は、最下部を犬の居場所にし、トイレや水飲み場にもなるよう工夫した。部材には水に強く、拭き掃除が容易なメラミン化粧板を使った。テレビなどの配線も着脱式の背板の後ろに隠した。
費用は約30万円。村田さんは「雑然
としていた部屋の一角が見違えたようになった。犬も叱られる回数が少なくなって、ストレスが減ったようです」と話す。リクシル(東京)の昨春の調査によると、犬を飼う58~72歳の727人のうち、「犬のためにリフォームをした・したい」と答えた人は約4割。犬の足腰の負担を軽減する床の改修やにおい対策、敷地外への飛び出しを防ぐ柵の設置に関心が高かった。
犬と人が共生する住まい作りを提案するコンサルティング会社ワンオンワン(東京)社長の中嶋宏一さんは「ペットは家族の一員として扱われるようになった。一緒に快適に暮らすための改修を考える人は今後も増える」とみる。
「ペット仕様」をうたった建材も増えている。クッション性があったり傷や汚れに強かったりする床材、消臭効果のある壁紙や塗料、そしてペット用出入り口が付いた室内ドアなど、多種多様だ。リクシルや大建工業(大阪市)は、ペット飼育者向けのホームページを設けて、商品やリフォーム事例を紹介している。
- <noscript></noscript>日常の洗顔に加え、ペットも手軽に洗えるように開発された洗面台
散歩後などに愛犬の体を手軽に洗いたいと、横浜市の男性(71)は昨夏、洗面台を一新。愛犬家向けに開発されたシャワー付きのものを取り入れた。ボウルの深さは小型犬がすっぽり入る22センチ。水はね防止用のパネル、足で操作できる水栓付き。「風呂場でかがんで衣服がぬれないように気をつけながら洗っていた時のことを考えれば、比較にならないぐらいに楽になった」と喜ぶ。
男性宅の改修を手がけた小川工務店(横浜市)社長の小川伸司さんは「ペットと飼い主双方のストレスが減るように考えるといい」と話す。
〈1〉汚れやすい床や壁は拭き掃除などの手入れがしやすい建材を使う〈2〉触れさせたくないものに近寄れない収納を作る〈3〉無駄ぼえなどの問題行動を減らすために、安心できる居場所や逃げ道を設ける――などを留意点として挙げる。
東京ガスリモデリング(東京)で、ペット関連の改修を手がける1級建築士の城所(きどころ)志保理さんは、「ペットの性格や暮らし方は千差万別で、問題解決の方法も様々。業者に依頼する際は、ペットの日頃の行動パターンや悩みをできるだけ具体的に伝えてください」と話している。
- <noscript></noscript>日常の洗顔に加え、ペットも手軽に洗えるように開発された洗面台
デザイナーズ住宅の新しいつくり方を提案、ミサワホームから「インテグリティ」新発売
ミサワホーム株式会社(本社:東京都新宿区)は、デザイナーズ住宅の新しいつくり方を提案する新手法として「ミサワデザイナーズコード」を開発。4月25日、このコンセプトを採用した木質系戸建住宅「インテグリティ」を全国(沖縄県を除く)で発売した。
新商品は「スクエア イン スクエア」がデザインテーマで、シンプルな四角形の外観(スクエア)に、家族のコミュニケーションを生む広場(スクエア)を融合している。
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施主の要望を反映し、建築家と二人三脚でオリジナルな住まいを作り上げるデザイナーズ住宅。実際の建築に際しては、使用するアイテムの素材、質感、色合いなどに無数の選択肢があり、家全体として調和の取れたデザインを実現するための設計・施工が必要になる。その分、時間、労力、コストなどが増加するケースがみられる。
このような状況を踏まえ、ミサワホームは、デザイナーズ住宅の新しいつくり方を提案する新手法「ミサワデザイナーズコード」を設定。これまで同社が培ってきたノウハウや設計思想をベースとして、<1>デザインテーマごとにあらかじめ外観デザインの基本を提示する「作法のコード」、<2>質感や色合いなどを決める「素材のコード」、<3>ディティールにこだわる「造りのコード」といった3要素を、「デザインコード・パッケージ」としてまとめ、施主が思い描いたデザインを再現する。このコンセプトを採用した木質系戸建住宅の新商品が「インテグリティ」である。
「インテグリティ」のデザインテーマは、「スクエア イン スクエア(SQUARE in SQUARE)」である。外観は四角形(スクエア)の組み合わせをベースに、全体のボリューム感、明暗のバランスなどを考慮。2階南面の開口部を極力抑え、バルコニー・腰壁・袖壁などを付けない設計を行うなど、構成要素をできるだけ減らすことで、壁を面として美しく見せる。さらに、フラットルーフや連続庇(下写真)によって水平ラインを強調したファサードを形成。長く愛され、街並みになじむデザインとなるよう、外壁には風情豊かな白色の吹付塗装仕上げや飽きのこない自然な素材感のタイルを採用している。
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プランニングでは、「コミュニティガーデン」や「プライベートガーデン(下写真)」といった中庭、そして上下階をつなぐ吹き抜け空間を中心に、光や風を上手に取り込みながらコミュニケーションを深める広場(スクエア)を提案。家族が程よい距離感でつながり、プライバシーを確保しながらの家族団らんを可能にする。また、各居室や水廻りが、二つの中庭と吹き抜けにつながることで、視線の“抜け”を作り出し、より広がりの感じられる空間を実現する。
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「インテグリティ」専用サイトはこちら
http://www.misawa.co.jp/integrity/なお、ミサワホームでは「GOOD! 住まいフェア」を5月10日(土)・11日(日)・17日(土)・18日(日)に、全国(沖縄県を除く)の会場で開催する。最寄りの会場は下記のホームページで確認できる。
「GOOD! 住まいフェア」専用サイトはこちら http://www.misawa.co.jp/event/good/商品データ 商品名 INTEGRITY(インテグリティ)構造・工法 木質パネル接着工法推奨プラン数 24 プラン(東西反転プランを含む)販売エリア 全国(沖縄県を除く)発売 2014 年4 月25 日※この原稿の内容は、2014 年(平成26年)5月9日現在の商品情報に基づく。
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30分かけて全身をマッサージする4種類のコースを搭載。二つのもみ玉が緩急をつけてじっくりコリをほぐす。首や肩、腰など特定の部位を集中的にマッサージしたりストレッチしたりもできる。黒とベージュの2色。