最近は多くのメーカーが自社製品の画像をCG作成用の素材として無償で提供しております。
ただ、これらの殆どはダウンロードしたまま使用すると継ぎ目がはっきりしてしまい、繰り返しのパターンがシッカリと確認できてしまいます。
例としては ↓ の某メーカーのダウンロード画像を何の処理もせずにレンダリングをすると
↓ のように繰り返しのパターンがはっきりとしてしまいます。
これは現状ではどのメーカーでも同じです。
パース屋であればこの継ぎ目が目立たないように処理するのは仕事の一部で当たり前であり、それをうまく処理できる技術は非常に大事です(なぜかウツムイテしまう私・・・)。
けれども、建築設計者にとっては、継ぎ目を目立たなくする為の作業など余計なだけです。
ところが先日、大日本印刷株式会社さんのデータをダウンロードして驚きました。
↓ がダウンロードデータです。
これを何の処理もせずにそのままレンダリングしたところ、継ぎ目が判らないのです。
いくつか試してみましたが、どれも継ぎ目が目立たないのです。
これは偶然ではないと思います。
恐らく、大日本印刷株式会社さんが画像をあらかじめ継ぎ目が目立たないように処理して提供しているのではないでしょうか。
それが当たっているならば、僭越ながら拍手を送りたいと思います。
これは何も自分が楽になるからでは・・・ありません。
建築業界では今後BIMはますます広がるでしょう。
そして、建築設計者が自らレンダリングする事が当たり前になるならば、こうした配慮は建築設計に関わる無駄を軽減してくれます。
それは決して小さくはないと思います。
私は決して現在の殆どのメーカーの姿勢を批判するつもりはありません。
ただ、BIMの時代となって、「建築CG作成」がCG専門家以外の手による事が遥かに多くなる時代には、この大日本印刷株式会社さんのような対応は考慮する必用があるのではないでしょうか。
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