オペレッタ狸御殿を先週見ました。
チャンツィイーとオダギリジョーの共演だし、監督は鈴木清純だし、
絶対見ようと思ってたのに遅くなってしまいました。
因みにオダギリジョーくんの熱心なファンである母はさっさと見に行っていました。
まず、この映画を見るときに留意すること。
あくまでもデートムービーだっていうことを意識してみること。
狸御殿シリーズの下敷きの上にこの作品があるということ。
そうじゃないと、この映画あまりにもワケがわからなくて混乱するのだ。
特に映画好きでもなさそうな30代主婦連からは不評が聞かれましたし。
ていうか、鈴木清純を誰かもしらねえバカは見にくんなっていう感じなんですけど。
映画の感想は、大満足ナリ。
もう、朝9時半の回とか見に行っているのに朝ッパラからビールですからね。
ビール飲みながらの独り映画はいいっすよ。
特に踊れる音楽映画はいいっすよ。スクールオブロックもビール片手に見ましたよ。
買える時も雑貨屋さんに寄り道とかしてるのに、普通にテーマソング口ずさんでたし。
とにかく音楽が素晴らしい。早速サントラを買いましたよ。
私はオダギリくんが花畑で独唱する「れいほーうーかいらーすざーん」ってやつと、
由紀さおりが死に際に独唱する「びるぜんばばあのマイウェイ」が好きだ。
演技でいいのは平幹二郎と由紀さおりのザッツ退廃ライフですよ。
あの退廃ぶりが素晴らしい。
お抱えの伴天連芸術家、っていうのも笑ったし。
そしてまるで花が咲いたようなチャンツィイーのかわいらしさ。
あの顔ではじらわれたら、清純じーさんにも久しぶりに春も訪れるわ。
何より監督がデレデレしてるだろーって感じが伝わってきて面白い。
オダギリくんも、何せこの世で最も美しい者の役ですから、
いかんなく美青年ぶりを発揮してます。
本人は二枚目扱いされるのあまり好きではないようだけど、
正統派の二枚目なんだから、こういうのもいいなあと思いました。王子の役だからね。
そして意外な美声を披露しているので、ちょっと感心。
見て、本当に楽しくていい気持ちで家路につける、という映画。
後味は最高。まさに「恋する炭酸水」な状態なわけです。