pagiのモラトリアム続行中

どこまでもウンコな独りもん生活を送る
自称ファッションヴィクティムのpagiの生活

備忘録

2005-06-21 | victim
すてきな片想い
ときめきサイエンス
フットルース
モンティパイソン
プリティインピンク

鏡心

2005-06-21 | cinema
先週末は立川まで行って鏡心を見てきました。
石井總互の映画が好きなことと、バリで撮影された映画だと知ったから。
まあ、石井ワールドっていうことでドラッグムービーみたいなのを想像してたら、
まさしくそのとおりだった、という。
もう、前半ダラッダラッしてるし、
主人公のオメー暗すぎだろみたいな聴衆に全く共感を与えない態度は、
とにかく不愉快。いや、いい意味で。
イヤーな映画ですよね本当に。
何がいやって、ああいう結論のない悩みを抱えて悶々としている人に対しては、
周囲の人間は何もいえないっていうことなんですよね。
一生懸命な町田康の説得も、なんだか結局は滑稽に見えてきてしまって。
思わず声出して笑っちゃったもんね。
あんな彼女持ったら大変だろーなーって心底同情した。彼に。

バリでの場面は、ああ、これだこれ、まさしくバリだ、っていう感じで。
湿気があって緑が濃い感じ。
あれが北部行くとまた雰囲気変わるんだけど、ウブド付近はああいう緑をしてますね。
クチャクチャという泥の音とか、ゴーゴーいう風の音などがとても印象的でした。
3Dサウンドとかいうやつらしくて、臨場感がありました。
あとはガムランなんだけど、
ジャンジャガジャンジャガ大音量で聞かせてくれたらよりトリップ感が高まったと思う。
本当は私はガムランならのんびりなジャワ派なんですけどね。

最後の物語の核になる部分は、私的にはちょっと不満でした。
わかりやすいことはわかりやすいけど、ちょっと陳腐にまとまっているような気がして。
もっと破滅的にグチャグチャして、結局どこにいても自分の居場所がなくて自殺し、
バリの暑さと湿気で腐敗していく、みたいな話だったらもっとよかったなあ。
…不覚にもそんなことを考えている私がいました。ヤバイヤバイ。
もっとも、この映画が救われているのはこの光の見えるラストのおかげなわけですが。

市川実和子ちゃんの顔面アップが大変頻繁に現れますが、
かなりの美人さんだってことを思い知らされました。
本当にきれいだった。美しかった。

オペレッタ狸御殿

2005-06-21 | cinema
オペレッタ狸御殿を先週見ました。
チャンツィイーとオダギリジョーの共演だし、監督は鈴木清純だし、
絶対見ようと思ってたのに遅くなってしまいました。
因みにオダギリジョーくんの熱心なファンである母はさっさと見に行っていました。

まず、この映画を見るときに留意すること。
あくまでもデートムービーだっていうことを意識してみること。
狸御殿シリーズの下敷きの上にこの作品があるということ。

そうじゃないと、この映画あまりにもワケがわからなくて混乱するのだ。
特に映画好きでもなさそうな30代主婦連からは不評が聞かれましたし。
ていうか、鈴木清純を誰かもしらねえバカは見にくんなっていう感じなんですけど。

映画の感想は、大満足ナリ。
もう、朝9時半の回とか見に行っているのに朝ッパラからビールですからね。
ビール飲みながらの独り映画はいいっすよ。
特に踊れる音楽映画はいいっすよ。スクールオブロックもビール片手に見ましたよ。
買える時も雑貨屋さんに寄り道とかしてるのに、普通にテーマソング口ずさんでたし。
とにかく音楽が素晴らしい。早速サントラを買いましたよ。
私はオダギリくんが花畑で独唱する「れいほーうーかいらーすざーん」ってやつと、
由紀さおりが死に際に独唱する「びるぜんばばあのマイウェイ」が好きだ。
演技でいいのは平幹二郎と由紀さおりのザッツ退廃ライフですよ。
あの退廃ぶりが素晴らしい。
お抱えの伴天連芸術家、っていうのも笑ったし。
そしてまるで花が咲いたようなチャンツィイーのかわいらしさ。
あの顔ではじらわれたら、清純じーさんにも久しぶりに春も訪れるわ。
何より監督がデレデレしてるだろーって感じが伝わってきて面白い。
オダギリくんも、何せこの世で最も美しい者の役ですから、
いかんなく美青年ぶりを発揮してます。
本人は二枚目扱いされるのあまり好きではないようだけど、
正統派の二枚目なんだから、こういうのもいいなあと思いました。王子の役だからね。
そして意外な美声を披露しているので、ちょっと感心。

見て、本当に楽しくていい気持ちで家路につける、という映画。
後味は最高。まさに「恋する炭酸水」な状態なわけです。