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株式会社ANの社長ブログ

株式会社AN社長向山かおりです。ナチュラルワイン×沖縄料理飲食店を経営。経営や社会課題に関する情報を発信します。

【株式会社AN】サスティナブルな観光のあり方とはー白川郷の「結」の心から考える

2022-08-22 17:53:09 | 日記
 

株式会社AN代表取締役の向山かおりです。

前回はユネスコ無形文化遺産に登録されている「和食」が、どのような文化的背景に基づいているのか、そして「和食」がSDGsの考え方に適っていることについてお話ししました。

今回は、とある世界文化遺産を巡る取り組みから、サスティナブルな観光のあり方について考えたいと思います。

岐阜県の白川郷は、合掌造りの建物が並び、特有の生活・文化を持つことが評価され、1995年に世界文化遺産に登録。

以来国内外から多くの注目を集め、人口約1600人の村に年間約215万人が訪れる観光地になりました。

観光が村の経済を支えるようになる一方で、観光客が多く訪れるようになったことで生じたのがオーバーツーリズムの問題でした。

白川郷はコロナ禍に地域でこの課題に向き合い、その取り組みがオランダのNGOグリーンディスティネーションによって評価され、2020年には「世界の持続可能な観光地100選」に選出されました。

評価されたのは、予約制の観光システムと防火対策の取り組み。

予約制の観光システムは、バスの利用者、マイカー利用者いずれも含む完全予約制でオーバーツーリズムに直接対応するもので、 観光客からも世界遺産保全のための必要性を理解する声が多いそうです。

一方、茅葺屋根の家屋が広がる白川郷において、防火対策は重要なもの。

防火訓練、防火水源の点検などを村民の相互扶助によって行うと同時に、 集落内の加熱式たばこの専用ブース、集落外の紙巻たばこを含む喫煙ブースの設置により、喫煙者のニーズに配慮しながら火災リスクを低減させています。

こうした取り組みは、地域の生活・文化を守りつつ観光と両立させるものですが、 その根底にあるのは、白川郷で大切にしてきた「結(ゆい)」の心です。

冬は雪に閉ざされる厳しい自然環境にある白川郷では、様々な暮らしや行事の場面で家同士の助け合いが必要とされ、住民同士の相互扶助の関係が築かれてきました。

この「結」の心は現代にも受け継がれ、そして進化しつつあると言います。

例えば合掌造りの茅葺屋根の吹き替え作業を、村をあげてみんなで協力して行っており、 かつ最近では屋根に利用する芽刈りの作業などをツーリズムに組み込んで、外部の人も巻き込む動きも見られています。

人と人とのつながりを大切にし、力を合わせて助け合う「結」の心が、 白川郷のサスティナブルな観光のあり方を実現しているといえるでしょう。

近年は観光はもとより、社会課題の多くは、様々な関係者の理解と協力が解決において重要になっています。

当社も、コラボレートを通じて新たな価値を創出し、将来に渡って地球環境や私たちの生活を守っていくという理念に基づき、今後も情報を発信してまいります。

引き続きよろしくお願いします。

 

【株式会社AN】SDGsに「和食」で貢献—ユネスコにも登録されている「和食」の価値

2022-08-11 19:52:09 | 日記
 

株式会社AN代表取締役の向山かおりです。

前回の記事では、健康とウェルビーイングについて書かせていただきました。

心身ともに健康であるために、セルフメディケーションの視点からも、栄養バランスの整った食事が欠かせません。

健康的な食事を摂ることは、SDGsの目標「2,飢餓をゼロに」「3,すべての人に健康と福祉を」にも関連してきます。

そこで注目されているのが、ごはん、主菜、副菜2品と汁物の「一汁三菜」を基本とする「和食」。

主菜に肉・魚などのたんぱく質、副菜は野菜、海藻などの各種ビタミン、ミネラル、食物繊維を含む食材を中心に摂れ、理想的な栄養バランスであると言われています。 日本人の長寿の秘訣であり、肥満防止にも役立っているそうですね。

日本人の健康を支える「和食」が、ユネスコ無形文化遺産に登録されていることはご存知の方も多いかと思います。

「自然の尊重」という日本人の精神を体現した食に関する社会的慣習として、「和食」には、栄養バランスの良さ以外にも重大な価値があるとされているのです。

日本の国土は南北に長く、四季や地理的な多様性により特色があります。

そのため、育まれてきた食文化も非常に特徴的で、各地で地域に根差した旬の食材を使うこと、調理や保存に工夫をして無駄なくいただくこと、盛り付けや器、部屋の飾りにも配慮して四季を味わうこと、年中行事と密接に結びつき家族や地域の絆を深めることにも渡っています。

このような、「自然を尊ぶ」という日本人の気質に基づいた「食」に関する「習わし」が、以下の4つの特徴を有する「和食;日本人の伝統的な食文化」として評価され、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。

・多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重 ・健康的な食生活を支える栄養バランス ・自然の美しさや季節の移ろいの表現 ・正月などの年中行事との密接な関わり

一方で、「和食」は、SDGsの考え方に適った食文化としても積極的に伝えられているそうです。

肉類を多く食べる国々の食事に比べて、地球環境に与える負担が小さいという報告もあると言われています。 さらに、食べ物を大切に考え、素材を使い尽くす「和食」の工夫は、食品ロスを低減させるとも。

上記についてはSDGs「12,つくる責任 つかう責任」や、 先日の記事で触れた地産地消の観点からは「13,気候変動に具体的な対策を」「14,海の豊かさを守ろう」「15,陸の豊かさも守ろう」などが該当します。

当社が目指しているのも、サスティナブルな地球環境の豊かさへの貢献。 健康的なライフスタイルの提案も含め、今後も皆様のお役に立てる情報発信をしていきます。

引き続きよろしくお願いいたします。

 

【株式会社AN】健康とウェルビーイングについて、とある製薬会社の取り組みから考える

2022-08-05 17:38:25 | 日記
 

株式会社AN代表取締役の向山かおりです。

前回は農林水産業の六次産業化についてお話しし、 農林漁業者による加工・販売への進出により、地域資源を活用した新たな付加価値を生み出す取り組みをご紹介しました。

今回は、とある製薬会社の取り組みから健康とウェルビーイングについてお話しします。

近年セルフメディケーションの取り組みが広まりつつあることは、以前の記事でご紹介させていただいた通りです。

また先月開催しました、タスクデンタルオフィスの高木翼院長とのコラボレートワークショップにおいても、 歯の健康を長く保つには、定期的なプロの歯科医によるメンテナンスと、自宅での予防行為が重要だとお話しいただき、 予防医学の考え方がオーラルケアにおいても大切であることを感じました。

自己の健康管理や医療費の適正化等の観点からセルフメディケーションが注目される中、 ロート製薬は心身ともに健康なウェルビーイングのあり方を大切にした取り組みを進めています。

同社は2019年に、2030年に向けた経営ビジョン「コネクト フォー ウェルビーイング」を発表し、 一人ひとりの身体、心、そして社会を健康にしていくための価値を提供することをビジョンに掲げてきました。

人生100年時代に一人ひとりが長きにわたって心身ともにいきいきと過ごせるよう、 ヘルスケアに対する意識の向上や、自分自身で健康を守るセルフメディケーションのサポートにおける価値提供を通じて、社会全体のウェルビーイングを実現することを目指しています。

また、社員自身の働き方や健康づくりを通じたウェルビーイングを大切にしているのも注目されるポイント。

「社外チャレンジワーク」「社内ダブルジョブ」制度をはじめとした、社員自身の主体的な取り組みにより成長する機会の充実や、 育休・産休などのライフステージに関係なく働き続けやすい環境など、 多様な社員が多様な成長をしていく働き方をサポートしています。

さらに健康を提案する会社として、社員の健康づくりにも積極的に取り組んでおり、 自らの健康に向き合いながら、お客さまや社会への具体的な取り組みを考える環境を充実させることで、社員自身と社会の双方のウェルビーイング実現に貢献していると言えるでしょう。

人生100年時代と言われる中、心身の健康な状態を保ち、個人と社会のウェルビーイングを実現することが今まで以上に求められるようになってきました。

セルフメディケーションは単に身体の健康を保つにとどまらず、 健康管理の習慣がつくことでより一人ひとりの望む人生を実現することにつながる、医療費の適正化につながるといった深い意義を持つもの。

個々人が心身ともに健康で充実した生活を送り、将来世代に渡って持続可能な社会を形成する上で欠かせないものです。

当社も、健康的なライフスタイルを提案し、将来に渡って私たち自身も社会も豊かなあり方を実現するという理念に基づき、今後も情報を発信してまいります。

引き続きよろしくお願いします。

参考

 

【株式会社AN】コラボレートにより実現?六次産業化の取り組みとは

2022-07-31 13:06:33 | 日記
 

株式会社AN代表取締役の向山かおりです。

前回、前々回と、Bistro Avantiの金子高也シェフとのトークイベントや、歯科医院タスクデンタルオフィスの高木翼院長コラボレートの企画について、続けて書かせていただきました。

今回の記事では、地域資源を活用した事業に着目し、「六次産業化」についてコラボレートの目線からお話します。

Bistro Avantiの金子さんは、地域の食材を使うことによって第一次産業の方の応援に繋がる事業ができれば、と仰っていました。

これは、六次産業の創出に当たるのではないでしょうか。

まず、地域の農林水産物の利用を促進する「地産地消」については過去のブログでも触れていました。

上記の「地産地消」と共に注目されている「六次産業化」という言葉をご存知でしたか?

六次産業化法とは、農林漁業等の振興等を図るとともに、食料自給率の向上等に寄与することを目指すため、平成23年3月1日に施行された、地域資源を活用した農林漁業者等による新事業の創出等及び地域の農林水産物の利用促進に関する法律です。

一次産業は、農林漁業など、自然界で作物を作ったり、採取する産業。 二次産業は、自然界からの物を加工する製造業。 三次産業は、小売業等、一次産業と二次産業に該当しないもの。

これらの産業を掛け合わせ「1×2×3=6」として、 六次産業は、農林漁業者による加工・販売への進出を指し、地域資源を活用した新たな付加価値を生み出す事業として、農林水産省により定義されています。

農山漁村の活用可能な地域資源を他分野と組み合わせる「農山漁村発イノベーション」の取り組みでも、 食品、ジビエ・鳥獣 、観光、福祉や教育、またはエネルギー、健康医療、スポーツ、芸術や歴史、文化などあらゆる分野を農業・林業・水産業と組合せた事例が全国で報告されています。 農山漁村発イノベーション事例集|令和2年12月 MAFF

Bistro Avantiも生産者の方と提携して香川県の食材を届ける事業を展開されていて、 金子さんの思い描くような全国での食材を扱ったコラボレート店舗の展開は、まさしく六次産業といえるのではないでしょうか。

当社のオーガニックショップで取り扱う製品やワークショップなども、地域資源の活用やコラボレートを意識してきました。

六次産業にも繋がるような、新たな価値を創出し社会貢献できれば幸いです。

引き続きよろしくお願いします。

 

【株式会社AN】サスティナブルなオーラルケアとはータスクデンタルオフィス高木翼院長とのコラボレートワークショップを通じて学んだこと

2022-07-22 17:21:56 | 日記
 

株式会社AN代表取締役の向山かおりです。

前回は、「Bistro Avanti」のシェフ金子高也さんとのトークイベントを通して感じたことについてお話しました。

金子さんのご自身の取り組みにかける想いから、地産地消、食を通じたコラボレートまで様々な可能性を感じ、 各業界で想いを持って活動をされている方たちとのコラボレートに邁進していきたいという想いを新たにしたところです。

そして当社は7月10日(日)に、歯科医院タスクデンタルオフィスの高木翼院長とのコラボレーションワークショップを開催いたしました。

ワークショップでは高木院長から「笑顔溢れるサスティナブルオーラルケア」をテーマにご講義いただき、生涯に渡って健康な歯をつくっていく上で大切なポイントについてお話いただきました。

参加者の皆様からも下記のような感想を伺い、 健康に関心を寄せる多くの方にオーラルケアに関する情報をお届けする一助になったことを大変嬉しく感じております。

・歯のことについて考えるきっかけになりました。 歯は非常に身近な問題なのに意外と学ぶ機会がなく、改めて歯について学べた時間でした。

・歯医者が身近な存在に感じました。 完璧を求めずにできることをやっていくことが良いと学びました。

・子どもの話の予防について知りたいことが知れて良かったです。

今回の記事では、「そもそもなぜオーラルケアが大切なのか?」という話から、 この度のコラボレーションワークショップ開催にあたっての想い、高木院長のご講義から学んだことについてご紹介していきます。

◇なぜオーラルケアは大切なのか?

「歯の健康は大事。オーラルケアをしっかりしましょう」という話は、日頃からよく耳にするところです。

一方で、「大切だとはわかってはいるけれど面倒に感じてしまう」「歯医者さんに行くのはなんとなく億劫」という方も少なくないかもしれません。

しかしオーラルケアには、単に歯をきれいに保つだけにとどまらない重要な要素があります。

実は、生活習慣病の中に歯周病があるということをご存知でしょうか?

たかが歯周病と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、

・歯周病原因菌などの細菌感染が動脈硬化の一因になっている ・歯周病の人はそうでない人の2.8倍脳梗塞になり易い ・歯周病は糖尿病と相互に影響を与えている

などと言われており、他の様々な重大な疾病につながりうるリスクを有していることがわかってきています。

歯の健康を保つことは、生涯に渡る全身の健康の増進にもつながる大切なものと言えるでしょう。

◇今回のワークショップ開催にあたって

タスクデンタルオフィスでは、子どもから大人まで幅広い世代の方の歯の健康をサポートされており、「子どものむし歯ゼロを目指す歯医者さん」として小児歯科にも力を注いでいらっしゃいます。

高木院長にワークショップ以前にお話を伺った際、 歯医者に対するどこか近づきにくいイメージを払拭したい、 歯に関する正しい知識をより多くの方に届けることで健康をサポートしたい、 という熱い想いを持ってお仕事をされているのを感じました。

一方で、健康への関心を寄せる多くの方とお話する中で、 「オーラルケアは大事とわかってはいるけれど、実際のところ何をしたらよいのかよくわからない」 「自分の歯の健康について気になるけれど、現時点では困っているわけでもなく歯医者さんにいくのはどこか億劫」 このように思っている方が少なくないことを知りました。

歯の健康に関する正しい知識を届けたいという高木院長の想いと、 そうした知識を身につけ健康を保ちたいという多くの方の気持ちを結びたい。

このような考えから今回のワークショップ開催に至りました。

◇高木院長のご講義を通して学んだこと

今回のワークショップでは、日々のオーラルケアに関する様々な知識から、具体的な治療法まで多岐にわたってお話いただきました。

その中で特に印象的だったお話が2つあります。

1つめは、長く歯の健康を保つには、プロの歯科医によるメンテナンスと、自宅での予防行為のいずれも大切だということ。

歯医者さんというと、虫歯とか何か困ることが起きてからいくところ、と消極的に考えている方も少なくないかと思います。

一方で高木院長はご講義の中で、何かが起きてからではなく、普段から定期的にプロの歯科医のメンテナンスを受けることが、歯の健康を長く保っていく上で大切だとお話しくださいました。

定期的に歯医者さんのメンテナンスを受けながら、自宅での予防行為を行うことが大切です。

近年よく耳にする予防医学の考え方と重なるものがあるのかもしれませんね。

もう1点印象に残ったお話は、自宅でのケアを全て完璧にせねばと思いつめすぎず、できるところから予防行為に努めることが大事だということ。

いろんなアイテムを駆使してあらゆる箇所を完璧にきれいにしよう、というのは理想論としては正しいのはわかっていても、 実際そうはなかなかいかないという方もいらっしゃるかと思います。

高木院長はそんな私たちの本音に寄り添いながら、日常生活で取り入れられる対策についてお話しくださいました。

例えば、水、お茶以外のものを摂取する回数を抑えたり、フッ素を使ったケアを取り入れたりといった対策は、自宅でできる有効な予防行為です。

また子どもの歯磨きについても、毎日全部の箇所を完璧にしようとしなくても、 日ごとに集中して磨く場所を変えながらケアしていくなど、無理なく続けられるあり方を提案いただきました。

自宅での予防行為は毎日行うものだからこそ、持続可能な形で行なっていくことが大切ということを学んだように思います。

◇最後に

今回のワークショップを通じて、歯の健康に関する知識を身につけたいという思いを持つ参加者の皆様が、 日常的に実践できるケアの手法や無理なく続ける上でのポイントを知る機会になったという感想を伺っています。

オーラルケアに関する知識を広めることで、より多くの人の健康に貢献したいという高木院長の想いを、 当社なりに少しでも後押しできたことを嬉しく思いました。

当社の理念として大切にしていることは、私たちの健康的で持続可能なライフスタイルを提案すること、 コラボレートを通じて新たな価値を生み出すことです。

タスクデンタルオフィスの取り組みを見てもわかるように、 各界のプロフェッショナルの方には、よりよい情報を人々に届けたり、ご自身の知見を活かして社会に貢献したいと願う方が多くいらっしゃるのを感じます。

当社は今後も、様々な分野で活躍されている方々とコラボレートし、ワークショップやトークイベント等を通じて、健康的で持続可能なライフスタイルに関する情報を発信してまいります。

引き続きよろしくお願いします。

参考