yuki’s-Diary~エイエムエスフジイ作業日記

エイエムエス フジイです。
整備・修理作業進行状況などを不定期にご報告しています。

DUCATI M900 エンジンメンテナンス&FCRキャブレターセッティング。

2010-07-15 01:47:11 | 仕事日記~エンジンメンテナンス
DUCATI M900 エンジンメンテナンス&FCRキャブレターセッティング。

作業を進めさせて頂きます。



エレメントを交換させていただき・・・。



エンジンオイルを入れてエンジン始動の準備をしています。



 ここからメカニック弟の文章です 

先ずはオイルの循環の為にエンジンをクランキングさせています。



でも、いくら回してもエンジンオイルが上がってきません・・・・

今回この車両はエンジン上部のO/Hだったので点検していませんでしたが・・・。

ゲージの不良も懸念して、オイルプレッシャーを点検させていただきます。



やはり測定の針が上がっていませんでした・・・

今回の作業ではオイルプレッシャーにかかわる箇所の作業をしていないので・・・

プレッシャーが上がらない原因が今回の作業とは無関係とは思いますが、

オイルプレッシャーが上がらないと言う事は、人間と言うと心臓が動かずに、

血液を循環しない事と一緒なほど、エンジンの根幹に関わる事なので大慌てで原因追求します。

オイル量を変化させても、エレメントを新たなもので試しても。

オイルクーラーをバイパスしても。

オイルが動いてる、回ってる様子がないので、オイルポンプが何らかな原因で動いてないと推測して、

取り外して見ることにしました。

オイルポンプは、クラッチ・クランクケースカバーの奥にあるので、外してオイルポンプを点検させて頂きます。



取り替えたクラッチ類などを再度外して、カバーを外してオイルポンプを確認しています。




う~ん・・・。
外してみましたが、シール、Oリングの不良などの明確な原因がありません。

弊社はこの車両のメンテナンス作業をさせて頂くのは初めてなので、

なんとも言えませんが・・・以前クランクケースカバーを開けてなにか作業した形跡があるので

もしかしたら、それらの以前の作業の際に、カバー内部のオイルラインとかオイルポンプ周りとかを

傷めてしまい、プレッシャーが上がらなかったような印象でした。

が・・・。

原因追求するよりも新たな在庫パーツを組み付けて、作動確認して見ることにしました。

あと、周辺パーツをよ~く清掃させて頂き、組み付けみました。



そして、再度オイルプレッシャーを測定したところ・・・



今度は、マニュアルの規定オイルプレッシャーまで上がって来たので大丈夫でした。

それにしても・・・・通常壊れることがないオイルポンプ。

どんな原因でオイルが回らなくなってしまったか判りませんが、車両保管してただけでは

壊れないパーツだと思うので、もしかしたら作業入庫前から何か支障があったように

思われますが、ひとまず、オイルプレッシャーが戻ったので、作業を進めていく事にします。






これで、ようやくエンジンが始動します。






そして、点火時期を調整しています。



エンジンの仕様を変更したので、それに合わせて点火タイミングを調整をしています。




続いてシャーシーダイナモでのエンジン初期慣らしです。

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