海外旅行において、今やパスポートの次に重要となったスマートフォン。電話としての利用にとどまらず、電子メール、カメラ、情報検索、LINE、地図、翻訳と八面六臂の大活躍である。バンコクでは、ホテルやカフェなど無料Wi-Fiに接続できるスポットは多いものの、それだけでは限界がある。使用頻度が高いだけに、海外旅行時の高額な費用の発生は避けたいと、誰しも思うところだ。
少し前までは、レンタルWi-Fiや短期SIMカードの購入が主流であり、スワンナプーム国際空港の到着ロビーに出ると、今でもタイの通信キャリア大手3社であるAIS、TRUE、DTACのSIMカード販売ブースが嫌でも目に飛び込んでくる。各社いろいろなプランがあり、価格はだいたい300~500バーツ(1250~2100円)といったところ。また、日本でもタイのSIMカードを通販サイトで事前に購入することが可能であり、こちらは1000円前後のようである。
では、現在ではどうだろうか?色々と比較検討してみた結果、NTTドコモのahamoが一番という結論に達した。日本国内での月次使用量が20MB以内で税込み2970円という格安プランであり、私はメールアドレスを維持するオプションを付けたので、毎月3300円位の支払いがある。このahamoは海外旅行と相性が良く、月20MBの範囲内であれば、海外でも国内と同様に使用することができるのだ。データローミングをオンにすれば、Wi-Fiに接続できない場合でも快適に使えるので、短期旅行にはもってこいと言える。
しかし、残念ながらロングステイには少し問題がある。第一に、滞在15日を過ぎると通信速度が極端に低下すること。Wi-Fiに接続しない限り、ウェブサイトの閲覧や地図、動画の快適な利用は困難で、これは日本に帰国しない限り回復しない。第二に、日本の電話番号のままでは利用できないアプリがあること。バンコクで主流となっているインターネットバンキングやQRコードを読み取っての支払いには、タイの電話番号の登録が必須である。一方で、日本からの連絡ルートは常時確保しておきたいとなると、SIMカードを入れ替えながら使うのは結構面倒臭い。
ということで、スマートフォン2台を使い分けることにし、①使用期間が長いこと、②月次容量がある程度大きいこと、③安いこと、を条件としてタイ用のSIMカードを調べると、AISで1年1890バーツ、100GB/月、更新可能というNet Marathon SIMを昨年発見。これなら月160バーツ(660円)ということで、すぐにBTSプロンポン駅そばのデバート「エムクォーティエ」にあるAISショップに買いに行きました。今では、バンコクで常時携帯するのはタイ用、日本用は自宅でWi-Fiを繋いで使用と、快適なスマートフォンライフを実現することができています。
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