天川荘の宿六の戯言

北信濃渋温泉から四季の味覚と風景をお届けします。

銘菓

2022-07-23 07:35:56 | 日記
長野市に、有名な和菓子の店がある
繁華街ではなく、閑静な住宅街にある小さな店で
看板に気が付かなければ、通り過ぎてしまいそうな店構え



だがいつ窺っても、客足の途絶えることのない名店で
前回はお目当ての菓子が昼を少し回った時間で売り切れ






「また来れるよ、楽しみにしていればいい。」と宿六が言うと
店の若主人がこの時のことを覚えていて
今回店に入るなり、「先日は大変申し訳ございませんでした。」と
深々と頭を下げた
そこからいろんな話を伺うことができ、有意義な時間を過ごすことができた
この主人のお母さまが、店のオモテで丹精込めて花を育てていて
いつもきれいに掃き清め、山野草などが心地よく揺れている

蕎麦の花が咲き始めていたが「もう少し早い時期に、お浸しにするととても美味しいですよ」
と教えていただいた、宿六の触角ピヨーンと伸びた
一度そばをまき食べてみなければいけない、新しいメニューが生まれそうだ
今度食べたら教えるね

ところでお菓子の話だけど、全国から注文が殺到するらしく宅急便用の箱が
所狭しと積み上げられていた、宿六は茶道などを嗜むような柄ではないので
知識はないが、正式な茶の席で使える菓子は決まりがあるらしい

ここ旬彩菓たむらの製品、蕎麦朧がそのひとつにあたるらしい
宿六一度食べたが、正直言って分からない甘味の音痴なのだ




長野市ではふるさと納税の返礼品としてこの菓子を使っている
やはり誰もが認める底力を持った商品なのだ

主人に確認したところ、個人相手に発送をしてくれるとのこと
ホームページでも確認できるが、一応☎番号載せておくね
026-228-9235
確かにいろんな商品があるが、本物と言えるものは数が少ないと思える

甘いものの苦手な宿六の薦める商品だが、大丈夫これ女将のお墨付き

もし旅行のお土産にするなら、公共交通機関を使用の場合は長野駅近くの
東急百貨店の地下にあるショップを訪ねればよい

あっ、おいしからと言って食べ過ぎての重量オーバはあくまでも
自己責任だからね、悪しからず




高温渇水

2022-07-11 19:07:47 | 日記
山ノ内町の中心を流れる夜間瀬川は、星川橋で上流が横湯川と角間川に別れ
志賀高原に至る



今年の異常気象と、記録的な梅雨の短さで降雨量が極端に少な
というかほとんど降らないのだ
しかも記録的な高温





これで悲鳴を上げたのは、冷水を好む魚たち
宿六が仕入れをしてる養魚場が、大きな被害を被った
この養魚場は角間川を水源として養魚をしているので
水温の上昇による被害をまともに受けて、大変なことになってるらしい

信州サーモンと信濃ユキマスで、4トン以上の魚を失ったらしい
本当に気の毒で言葉もない
この養魚場は、もしもの時を想定して木島平村にも湯漁場を持っているのだが
信濃ユキマスは山ノ内の養魚場だけで育てていたそうで
次の出荷は4か月ぐらいかかるらしい

宿六はこの夏積極的に使う予定だったのに、残念
でも養魚場の経営者のことを考えると、宿六の事情など微々たるもの

保険をかけていたのか尋ねると、保険金がとても高額でかけていなかったそうで
しかも、この業界は保険詐欺がおおくて審査がとても厳しいそうだ
魚の死因の証明がとても難しいそうで、これも保険を躊躇する要因となるそうだ

とにかくまとまった雨が欲しい

ここ何十年もこの川を眺めているが、こんな景色を見るのは初めて
先日、この川の上流部にB場ちゃんが入渓してフライフィッシングをしたらしいが
この川魚がいるのかの状態だったらしい
水温を測るとまさかの20度C
これ人間に例えると50から60度の風呂に浸かっている様な物

多分イワナは川底のわずかな湧水を見つけて、そこに固まっているはず
とても餌を追うどころではないのだ

もしこのまま日照りが続くようなら、宿六は戸隠の奥社まで雨ごいに出かけよう
それぐらいしか出来ないからね

もし雨が降ったら、宿六のおかげと感謝しなさい分かった。


立ち入り検査

2022-07-01 19:30:04 | 日記
昨日、天川荘に保健所の立ち入り検査が入った
とは言え、ほぼひと月前に通告があったわけで急な話ではない
でも宿六、大嫌い

宿六は無精者で、毎日こまめに記録を取るようなことはできない質なのだ
そんなわけで、数日前からのドタバタ劇
サンコリテップによる厨房内の大腸菌群の検査
これ自信がある、過去数百検体の検査で陽性は3検体ぐらいしか検出されていない



ずぼらな宿六だが、やはり食中毒は怖い
手洗い、器具の洗浄並びに消毒はかなり気を使っている

他に浴槽の、レジオネラ菌の検査記録



検便記録などきちんと記録、保管
面倒くさい



他に自主管理手帳の記載、これもお役所好みで七面倒





この日の担当は若い女性、すごくサバサバしていて
あっという間に終わってしまった
肩透かしを食らった

まあ、この位が調度いい

でも宿六、食中毒の防止には特に気を使っているんだこう見えてもね

まず冷たいものは冷たく、温かいものは提供前に調理
作り置きはしない

あらかじめ作るのは豚の角煮、これは時間と光熱費の関係で
豚2頭分を一度に仕込む、下茹でと本調理の加熱時間が5時間に及ぶ

あとは、椀の種になる蟹のしんじょうも100人分を一度に仕込む
これは新潟の、佐渡でとれた蟹の仕入れが100人前ぐらいが入手しやすい
依然はあまりこだわらず、島根県産など使っていたがやはり全然違う

以上の2品はあらかじめ作り置きするが、100%手作りの天川荘は
当日にすべてを作る

これ本当に大変なんだけどさ「どれを食べても、とても美味しいです。」
この一言に励まされ、老体に鞭打って頑張っているんだよ

でもそう長くはできそうもないと思う、そろそろ引退を
考え始めた、宿六である