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英国: 超党派議員連盟、ポンド印紙税(通貨取引税)を支持

2007-11-18 | トービン税・通貨取引税を知る
英国NGOのStamp Out Povertyは、英国債務、援助、貿易に関する超党派議員連盟が通貨取引に対する0.005%の税(ポンド印紙税)導入を政府に要求した、と伝えています。

             超党派議員連盟、ポンド印紙税を支持
                      英国NGO、Stamp Out Povertyのウェッブサイトより

英国債務、援助、貿易に関する超党派議員連盟(The All Party Parliamentary Group (APPG) for Debt, Aid and Trade)が、革新的な開発資金源に関する報告書を発表した。この中で同連盟は、世界的貧困の克服に必要な資金創出の方法として、通貨取引に対する0.005%の税を導入するよう政府に強く求めた。

英国債務、援助、貿易に関する超党派議員連盟(the Debt, Aid and Trade APPG)は、ほぼ200人の議員から成る、議会の中で最も活発な最大級の連盟の一つだ。同連盟の議長であるアン・マッキチン(Ann McKechin)下院議員は、「ポンド印紙税が効果的であるためには、同税が容易、安価に実施でき、世界中のポンド取引の大部分に課税できなければなりません。また、同税の回避を招いたり英国の貿易やロンドンの金融中心街に悪影響を与えたりしない程度の税率に設定しなければなりません。私達は、提案された税はこれらの条件を満たしており、英国政府はこの税を積極的に考慮すべきだと考えます」と話した。

同報告書は11月6日に議会の大会議室で発表された。ここにはアンに加えて同報告書の著者であるフィル・ソーントン(Phil Thornton)、セーブ・ザ・チルドレン代表のジャスミン・ウィットブレッド(Jasmine Whitbread)、INTLグローバルカレンシー(INTL Global Currencies)のフィリップ・スミス(Philip Smith)が発表者として出席した。INTLグローバルカレンシーは先ごろ、同印紙税を試験的に実施した会社である。会場には、同キャンペーンの長期にわたる支持者であるジョフィ(Joffe)上院議員とウィリアムズ(Williams)上院議員、NGOコミュニティ、ジャーナリスト、学生、 開発研究所(Institute of Development Studies)の代表ら、および何名かの議員補佐官が参加した。

[写真]
アン・マッケクン下院議員とセーブ・ザ・チルドレンUK代表のジャスミン・ウィットブレッド。APPG報告書の発表会場にて。


外国為替市場が年々成長する中、ポンド取引に対する非常に少額の印紙税から創出される税収は、2006年に実施されていたとすれば約24億ポンドに上り、政府にとって巨額の税収を生み出す可能性を持つ。ミレニアム開発目標を達成するために英国政府が表明したコミットメントは、新しい追加的な資金源なしに果たすことはできない。また、この圧倒的な不足額の問題に取り組む方法として、超党派で議員がポンド印紙税を明確に支持していることから、政府がこの提案を真剣に考慮しない理由はほとんど残されていないといえる。
この報告書および要旨をダウンロードしたい方は、英国債務、援助、貿易APPGのウェブサイトへアクセスして下さい。

プリントアウトした要旨を必要とされる方は、Stamp Out PovertyへEメールでご連絡下さい。

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英国「援助、債務、貿易に関する超党派議員連盟」(APPG)が「ミレニアム公約の達成(Meeting the Millennium Promise)」を発表

               英国援助、債務、貿易に関するAPPGのウェッブサイトより

ミレニアム公約の達成(Meeting the Millennium Promise) ― 英国援助、債務、貿易に関するAPPGによる、革新的な開発資金源に関する新たな報告書ミレニアム公約の達成(Meeting the Millennium Promise)は援助、債務、貿易に関する超党派議員連盟による最新の報告書である。2007年の初頭から、援助、債務、貿易に関する超党派議員連盟は、ミレニアム開発目標の達成に必要な革新的資金源の可能性について、幅広く政府、NGO、金融関係者、研究者、その他の利害関係者から証言を集めてきた。その報告書が完成し、現在ダウンロード可能となっている。

■報告書全文を読むにはここをクリックして下さい。(PDFバージョン)
■要旨を読むにはここをクリックして下さい。(PDFバージョン)

今後のイベント


ミレニアム公約の達成(Meeting the Millennium Promise) の発表 ― 英国債務、援助、貿易に関するAPPGによる、革新的な開発資金源に関する新たな報告書

2007年の初頭から、援助、債務、貿易に関する超党派議員連盟は、ミレニアム開発目標の達成に必要な革新的資金源の可能性について、幅広く政府、NGO、金融関係者、研究者、その他の利害関係者から証言を集めてきた。

11月6日(火)PM5:00に下院ウェストミンスター会堂の大会議室において、本連盟が作成した最終報告書「ミレニアム公約の達成(Meeting the Millennium Promise)」 の発表が行われる。下院議員、上院議員、NGO、関係者(および調査に対して証拠を提供した人々)が会場に集い、本連盟の議長であるアン・マッキチン(Ann McKechin)下院議員、報告書の著者であるフィリップ・ソーントン(Philip Thornton)、革新的資金源の創出策を試験的に実施したロンドンの為替売買企業であるINTLグローバルカレンシー(INTL Global Currencies)のフィリップ・スミス(Philip Smith) が発表を行った。

(翻訳:オルタモンド翻訳チーム)




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