新着情報

補聴器に纏わる情報をお知らせします。

iPhone 対応追加

2014-07-26 | 新着情報
他のメーカーからも iPhone でコントロールできる新製品が発売されました。

◆ ベルトーン
    RIC型2機種です





 ソフトがインストールされるとこのアイコンが iPhone に表示されます。

 iPhone で制御できる内容は先にお伝えしたGNリサウンドのものと(親会社が同じなので)同じになります。



◆ ワイデックス
  オーティコンと同じように補聴器の対応機種はまだありませんが、UNI-DEXを使って(オーティコンはストリーマー・プロ)iPhone からの電話や他のオーディオ機種からの音楽などを(コードをつないで)補聴器で聞くことができます。









耳鳴り資料

2014-07-19 | 新着情報
ワイデックス社から耳鳴りの資料を送ってきたので簡単にご紹介します。

人生40年、50年立つと時々にせよ、慢性にせよ耳鳴りが起きることが多くなります。本当に激しいものは自殺まで考えるようですが、そうでなくとも辛いものです。命にかかわる病気ではないものの、耳鳴りが悪い病気の前兆だなどと悪い方に考え出すと、ますます耳鳴りが気になりだします。お医者さんに「気にしないことです」と言われても、床に着いて周りが静かになると気になります。



耳鳴りを「気にしない」ようにするには ①正しい理解(重大な病気を抱えていないこと) ②忙しくして耳鳴りを考えないこと。難聴のある方は外からの音を聞いて耳鳴りを隠すこと。ラジオや音楽をを聞くこと。 ③薬による(精神安定)治療などです。



補聴器によって今までより音が聞こえてくるので、耳鳴りが気にならなくなったという方も多いのです。静かなときにはその効果も少ないのでワイデックスでは ZEN Proguram により静かな電子音を流して気をちらし耳鳴りを意識しなくする補聴器もあります。



 最近補聴器のプログラムに耳鳴り解消用の音を出す(サウンドジェネレーター)機種も各社から出ていますが、医師の指示の元に設定しなければなりません。

 健聴な場合もっとも安上がりなのは「気にしない」ことですが、それができれば・・・・・・

補聴器と人工内耳

2014-07-18 | 新着情報
済生会宇都宮病院耳鼻咽喉科診察科長 新田清一先生のセミナーをご紹介します。
その題は「補聴器と人工内耳は共存共栄しうるのか?」


人工内耳は誰でも手術出来るわけではなく、聴力が90dB以上の方が対象です。

下は語音明瞭度(弁別能)による言葉の理解の目安です。


聴力が90dB以上、明瞭度が20%以下で補聴器では余り効果が上がらない耳が対象になります。良い方の耳は手術をするよりも補聴器をそのまま使った方が良い(安全な)ようです。
 過去の実績では語音明瞭度は60%には届きませんでした。




人工内耳は補聴器より大幅に装用閾値があがり、



上の2例のように全く理解できなかった言葉を(今までより小さな声でも)理解できるようになります。




最近の人工内耳は悪かった耳に手術しても明瞭度が70%以上になりました。そのため良い耳に装けた補聴器と両耳で聞くことによって、大きく効果を上げることができます。


最近は両耳人工内耳という人もいるようですが、使えなかった耳に人工内耳を(特に高音を聞きとり)、聞こえていた耳に補聴器(主に低音を聞く)をコラボして使うと(両耳で聞く効果もあり)聞き取りが向上するようです。




耳かけ型補聴器のようなプロセッサーで音を拾い、コード化して、頭皮に埋め込んだインプラントへ電気信号を送ります。

以前は人工内耳の電極(以前6極だったが最近は22極まで増えてきている)を蝸牛に穴をあけて挿入したそうですが、最近は前庭窓(アブミ骨が蝸牛に音を伝える入り口)から入れるので以前より手術が簡単になったようです。


母音のフォルマントの特徴をとらえてアナログ→デジタル変換して伝える方式もあります。




始めは聞き取れない言葉でも、何度も聞いたり、単語を覚えていくと徐々に聞き取れるようになっていきます。人間の脳は何歳になってもトレーニングで効果を上げることが出るのです。




手術は思ったより安くできそうです。

医療は何事もそうですが、本人が治したいと強く思うことが先ず第一に重要なことです。

大人の隠れ難聴

2014-07-17 | 新着情報
NHKテレビの「ためしてガッテン!」で難聴の話をしていました。これらの難聴は補聴器の前に治療で治るようなので、このような症状の方と思ったら先ずは耳鼻科医での診察を薦めましょう。




◆ 片耳で聞くより両耳で聞いた方がうるさい中でも聞き取れるという話。

右耳のみで(左耳が何らかの原因で聞こえない場合)騒音の中で言葉を聞いても聞き取りにくくなります。ところが、両耳で騒音を聞くと(騒音が倍になるが)片側からの言葉が聞こえるようになります。これはカクテルパーティ効果といって、聞きたい言葉が両耳に届く時間差(10万分の数秒を感知)で音源を特定できるために可能となります。


片側が聞こえない状態になっている場合騒音の中で言葉の聞き取りが悪くなります。

■隠れ難聴① (片耳が)浸出性中耳炎の場合(聞こえないので一方だけで聞くことになる)


 老廃物の排出や鼓膜の保湿のため、中耳には一定の水分が保たれていて、あくびや飲み込みの時に耳管が開いて中耳の水分を流し出しています。


浸出性中耳炎で溜まった水(右)が頭を傾けると(左)鼓膜を覆うようになって、


鼓膜の動きを阻害するため、耳に違和感を感じて聞こえも悪くなります。


治療は鼓膜を切開して水を出すか、耳管を開いて水を出すと(とりあえず)治ります。


■隠れ難聴② 好酸球性中耳炎の場合


適度の好酸球は外敵をやっつけますが(ぜんそく患者の場合)増えすぎた好酸球が組織に害を加えます。


増えすぎた好酸球は中耳内でも組織を攻撃して、炎症を起こし音の伝達を阻害します。そのため聴力が落ちてしまいます。


お馴染みの 慶應義塾大学病院 小川郁 教授が解説されていました。



※ 浸出性中耳炎は耳管が未発達な子供にも多いのですが、50歳以上は耳管の老化で浸湿性中耳炎になりやすいので、50歳異常で耳が遠くなったら耳鼻咽喉科で大人の中耳炎のチェックをするようにしましょう。