バキュームの効用

　お店での補聴器のメンテの一つにバキュームをかける（真空装置にて補聴器内の水分子と汚れを吸い出すこと）サービスがあります。半年来られなかったり湿度が多い季節には使っている補聴器の音が小さくなったり、はっきりしなくなったり、聞こえなくなったりと訴えられ、補聴器の故障か聴力の低下と心配されますが、お聡怐iマイクと音孔の耳垢除去）とバキュームをかけることでその性能が回復することが多くあります。
　今回そのことに関してＮＪＨ㈱技術部の山内氏が検証してくれました。実験機械は OTOVAC を使います。


　先ず始めに耳穴型補聴器を水で塗らす作業から始めますがNJH製作の物は　①水に浸けても内部に浸透せず　②超音波洗浄器で振動させても浸透せず　③洗濯機で回転してやっと水が浸透して音が出なくなりましたが、水を拭いてバキュームにタイマーの４分かけたところ正常に戻ったそうです。

　最初の実験の補聴器では（洗濯機に入れた物ではなく）バキュームにかける前と後の特性比較です。（バキュームは定格４分）　※画面大きくなります

　１．90dB最大出力音圧レベルでは ＋2.8dBSPL
　２．最大音響利得では ＋3.8dBSPL　

　こちらの機種では

　１．90dB最大出力音圧レベルでは ＋1.2dBSPL
　２．最大音響利得では ＋2.5dBSPL　それぞれ出力が大きくなりました。


新築なったセミナー会場での徳永NJH㈱社長のあいさつと神楽坂での懇親会。