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大人の隠れ難聴

2014-07-17 | 新着情報
NHKテレビの「ためしてガッテン!」で難聴の話をしていました。これらの難聴は補聴器の前に治療で治るようなので、このような症状の方と思ったら先ずは耳鼻科医での診察を薦めましょう。




◆ 片耳で聞くより両耳で聞いた方がうるさい中でも聞き取れるという話。

右耳のみで(左耳が何らかの原因で聞こえない場合)騒音の中で言葉を聞いても聞き取りにくくなります。ところが、両耳で騒音を聞くと(騒音が倍になるが)片側からの言葉が聞こえるようになります。これはカクテルパーティ効果といって、聞きたい言葉が両耳に届く時間差(10万分の数秒を感知)で音源を特定できるために可能となります。


片側が聞こえない状態になっている場合騒音の中で言葉の聞き取りが悪くなります。

■隠れ難聴① (片耳が)浸出性中耳炎の場合(聞こえないので一方だけで聞くことになる)


 老廃物の排出や鼓膜の保湿のため、中耳には一定の水分が保たれていて、あくびや飲み込みの時に耳管が開いて中耳の水分を流し出しています。


浸出性中耳炎で溜まった水(右)が頭を傾けると(左)鼓膜を覆うようになって、


鼓膜の動きを阻害するため、耳に違和感を感じて聞こえも悪くなります。


治療は鼓膜を切開して水を出すか、耳管を開いて水を出すと(とりあえず)治ります。


■隠れ難聴② 好酸球性中耳炎の場合


適度の好酸球は外敵をやっつけますが(ぜんそく患者の場合)増えすぎた好酸球が組織に害を加えます。


増えすぎた好酸球は中耳内でも組織を攻撃して、炎症を起こし音の伝達を阻害します。そのため聴力が落ちてしまいます。


お馴染みの 慶應義塾大学病院 小川郁 教授が解説されていました。



※ 浸出性中耳炎は耳管が未発達な子供にも多いのですが、50歳以上は耳管の老化で浸湿性中耳炎になりやすいので、50歳異常で耳が遠くなったら耳鼻咽喉科で大人の中耳炎のチェックをするようにしましょう。