心が満ちる山歩き

美しい自然と、健康な身体に感謝。2019年に日本百名山を完登しました。登山と、時にはクラシック音楽や旅行のことも。

秋田市・日本一低い富士山

2019年11月27日 | 東北の山


富士山(35m)


 群馬県の桐生市に、上毛電鉄の「富士山下」という駅があります。
 先日桐生の方から、(日本最高峰の)富士山を目指していた外国人観光客の人が、間違えて桐生の富士山下駅に来てしまったという話を聞きました。
 「富士山」は、山梨県・静岡県以外の場所にもあります。『茨城県の山』(武村岳男著・山と渓谷社)には、「富士山」のモデルコースが2座紹介されています。読みは両方とも「ふじやま」で、高さは183mと144mでした。
 広島県の「富士山」は、「とみしやま」と読みます。『日本山名事典(改訂版)』(三省堂)をひくと、「とみしやま」と読む山はここだけでした。
 日本で一番高い富士山は「ふじさん」ですが、全国の富士山では「ふじさん」より「ふじやま」と読む山の方が多いです。
 埼玉県には「弟富士山」という山があります。読みの「おとふじやま」がリズミカルです。
 さて、ここ秋田県の「富士山」は、日本山岳会が「日本一低い富士山」と認定した山です。「明田富士」と呼ばれています。


 富士の山名は人名が由来とのことでした。
 コンクリートの階段を登っていくと赤い鳥居が現れました。
 登山口から歩いて3分で山頂に着きました。頂上は広場のようになっていて、古タイヤを半円形にしたベンチが並んでいました。
 標高35mながら見通しはよく、秋田駅付近の高層ビルまでよく見えました。
 離れた場所からは、こんもりとした山の形ですが、3,776mの富士山には似ていませんでした。


 同じく秋田県(大潟村)の大潟富士。標高はさらに低い0mです。
 富士山の形につくられた、人工の築山です。

 (2018年9月中旬)



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