唐松岳(2,696m)・五竜岳(2,814m) (つづき)
朝食の後、五竜岳のピークを目指しました。
小屋から横に長く出ている煙がまるで蒸気機関車のようです。
岩場がいくつか出てきましたが、昨日の牛首ほど高度感のある場所はありませんでした。荷物を全部小屋に置いて、空身で歩けたこともあって、昨日よりは簡単だと感じました。
山頂からの眺望は素晴らしかったです。立山三山と剱岳が横に並んでそびえています。両方とも氷河が存在する(日本には、立山と剱岳以外に現存氷河のある山はありません)山ですから、残雪があるのも見えます。剱岳の三ノ窓雪渓の雪が右上に向かって真っすぐ伸びています。遠くには、4日前に登ったばかりの槍ヶ岳も見つけました。同じ”槍”でもさらに印象に残ったのは鹿島槍ヶ岳でした。ここ五竜から眺めるのと、反対側から眺めるのとではかなり違います。五竜からの鹿島槍は、とても引き締まって格好良い山に見えました。もし、双耳峰らしい優雅さや大らかさを求めるなら、反対側の冷池山荘方面からの山容に指を屈するでしょう。どちらにしても、いい山であることに違いはありません。4年前、悪天の中、初めて北アルプス、鹿島槍に登った時のことが思い出されました。
昨日登った唐松岳は、今日も賑わっていることでしょう。
奥にそびえる白馬の山々は山肌が白いので、ハイマツの多い唐松岳が好対照です。
(登頂:2016年8月中旬) (つづく)