株式会社オール・プラン社の薬局ブログ

(株)オール・プラン社は東京、神奈川、埼玉で開局している薬局チェーンです。

細粒 = 経管投与可能 ?

2011-07-29 09:42:48 | 
おはようございます、オールプラン社です。

お薬には錠剤やカプセル、シロップ、顆粒、細粒等、様々な剤形があります。
患者さまの中には、錠剤などを飲み込むことができないため、鼻から管を通して栄養やお薬を飲んでもらう場合があります(経管投与)。その場合には粉状のお薬を利用したり、錠剤をぬるま湯などに溶かす必要がありますが、粉薬ならすべて問題なく使用できるのでしょうか?

答えは「No」です。
例としては、抗菌薬の「クラビット細粒10%」。このお薬は粉の1つ1つに遮光性のコーティングがされているためなかなか溶けず、管を通そうとすると、管が詰まってしまう恐れがあります。逆に、錠剤であれば「簡易懸濁法」という手法を使えば
管を通しても飲んで頂けるのです。
お薬を調剤する場合、どのように飲んで頂くのか、問題なく飲めるのかなどを考えることも、薬剤師の大切なお仕事です。
粉だから大丈夫だろう、錠剤だからダメだ、と安易に考えるのではなく、一人一人に合った飲み方も提案できたらと思っています。


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薬学部6年制の現状

2011-07-28 08:59:25 | 教育・研修
おはようございます、オール・プラン社です。
先日医薬品卸様に薬局にて薬学部6年生の現状についてお話いただきました。
前にもご紹介いたしましたが当社でも実習生の受け入れをしており、学生さんともお話する機会がありましたが改めて6年制では臨床的な教育に重点を置いているのだなと感じました。来年度より6年制の第1期目の学生さんが社会に出られます。我々も学生さんに負けないように自己研鑽に努めなければなりませんね。

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滲出性中耳炎

2011-07-26 08:54:02 | 健康情報
おはようございます。

本日は中耳炎シリーズの最終回、滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)について紹介します。

滲出性中耳炎は急性中耳炎が完全に治りきらない時起こり、鼓膜の内側に滲出液が溜まりきこえが悪くなってしまします。他の特徴としては、聞こえが少しずつ悪くなる、痛みはない、放っておくと治りにくいなどがあげられます。

その治療方法は切開して滲出液を出したり、抗生物質や消炎酵素剤、粘液分解剤を服用します。なかなか治りにくいので、短くて1~2ヶ月、長い時は6ヶ月~2年間は治療を続ける必要があります。

痛みがなく、小さいお子さんの場合は気がつかないことがよくあるので、お母さんやお父さんが気をつけてあげることが大切です。テレビの音を大きくする、大きい声でしゃべる、聞き返すことが多い、少し離れた所から呼んだ場合に返事をしない等の症状がある場合には耳鼻科を受診しましょう。


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頓服って何?

2011-07-25 09:12:49 | 接客・接遇
おはようございます、オール・プラン社です。

普段薬を調剤、投薬する上で頓服(正式には頓用ですね)薬を扱う事も多いと思いますが、我々の言う頓服と患者さんの思う頓服に認識の差があるようですね。皆様すでにご存知でしょうが頓用について改めて確認です。

  頓用
患者の主訴を軽減・消失させる目的で、症状が出たときやひどいときなどに必要に応じて薬を服用(使用)するよう指示するための用法(眠れない時、痛い時、吐き気のある時、便秘時、(喘息、狭心症などの)発作時など)。原則的にはあくまで速効性のある薬によって症状を一時的に抑える対症療法であり、症状がないときにむやみに使用しないこと、適切な用量や使用間隔などを守って使用すること、といった点に留意する必要がある。

症状が出たときにその都度飲んでくださいという意味ですが、頓用で処方されるのが「疼痛時」であることが多いため患者さんの中には「頓用=痛み止め」と思われている方が割りと多いと聞きます。そのため頓服とだけお話しすると便秘薬や眠剤を痛みのあるときに飲んでしまう事があるようです。

「これは頓用です」だけではなく「〇〇の症状が出たときにこれを服用して下さい」と説明する事を再度徹底したいと思います。

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慢性中耳炎

2011-07-22 09:00:00 | 健康情報
おはようございます、オール・プラン社です。

本日は慢性中耳炎について紹介します。 
慢性中耳炎には穿孔性中耳炎、癒着性中耳炎、真珠腫性中耳炎があり、それぞれに特徴が異なります。

1)穿孔性中耳炎(せんこうせいちゅうじえん)
 鼓膜の中心部に穴がある状態で、耳だれと難聴が出る場合があります。治

2)癒着性中耳炎(ゆちゃくせいちゅうじえん) 
 細菌による耳管の炎症が続くと耳管の通気が悪くなり、中耳の圧力が低下することで鼓膜がへこみます。

3)真珠腫性中耳炎(しんじゅしゅせいちゅうじえん)
 中耳炎などで鼓膜がへこんでると鼓膜の内側に角化物が溜まりやすくなります(真珠腫)。そこが細菌や真菌のすみかになり感染や炎症が起こりやすくなります。また、真珠腫自体が骨をとかすことがあり、内耳、顔面神経、脳などとの境の骨が壊され、めまい、吐き気、内耳性難聴、顔面神経麻痺、脳腫瘍、骨髄炎などを起こす可能性もあります。

治療方法はそれぞれ抗生物質の内服や点耳液が基本となり、ひどい場合には手術を行う場合があります。

慢性中耳炎にならないよう、早めの治療が大切となります。


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