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ローマ人の物語I ローマは一日にして成らず

2006-11-21 22:34:18 | ローマ人の物語
ここからは1巻から14巻までの感想を書いていこうと思います。
さて、15巻の発売日まで全てを書く事ができるのか?

ローマ人の物語〈1〉― ローマは一日にして成らず

まず、記念すべき第1巻ですが、印象に残っている言葉はこの言葉です。

古代のローマ人とは
知力ではギリシア人より劣り
体力では、ケルトやゲルマン人に劣り
技術力では、エトルリア人に劣り
経済力では、カルタゴ人に劣るのが、
古代ローマ人である

そして、
「敗者さえも同化する、それがローマの強大化に寄与した」

この2つの言葉ほど、古代ローマ人の特性を的確に表したものはなく、ローマが一大帝国、一大文明圏を築くことのできた本質であるといえます。

そして、本巻では、ローマ誕生から第1次ポエニ戦争直前の約500年間について書かれています。
七人の王、共和政に至る道、そしてイタリア半島統一という流れとなっています。
この500年の過程があったからこそ、ローマはローマ帝国になりえたと、そして、その過程は決して平坦なものではなく、数々の失敗とそれを克服する過程の繰り返しであったと書かれています。

500年という長い時と、かなり、昔の話なので伝承が少ないという点からも、時事的な事柄に対しての歴史評伝というきらいはありますが、逆にそれだからこそ、古代ローマの本質をシンプルに分かりやすく伝えているということがいえます。
まずは、この巻で、古代ローマ人の本質を読んで考えてみませんか?。


 『ローマ人の物語(15)-ローマ世界の終焉』発売まであと25日です。

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