The Alan Smithy Band

The band is on a mission.

ASB Hide's Jukebox - I: I Will Follow You Into the Dark

2020年08月31日 | ASB活動日誌
先日母に付き添った病院で、保険証やらの手続きでちょっと不備があった時、受付で「おファックスはお持ちですか?」と言われた。



「おビール」というのも個人的には初めて聞いたときには衝撃を受けたが、おファックスはさすがに経験がなかったので思わず「え?」と聞き直してしまった。

ひで氏です。

ただ、今回受付の人は別に私の記憶に爪痕を残そうと思って言ったわけではないはずだが、これだけのインパクトを残したことを思うと、「斬新な「お」のつけ方次第で相手にインパクトを残せる」ということの裏返しでもある。

「また社に戻りましたらおデータお送りします」

「申し訳ございません、鈴木は現在おランチに出ておりまして」

「ではこちらに、おIDとおパスワードをご記入いただけますか」

営業マンなどが使えるかもしれない。少なくとも私ひで氏は「おパスワード」と言われたらその人のことは一生忘れないだろう。

さて、Jukebox 「I」である。

動画のほうでも語ったが、おそらく全アルファベットの中で最も選ぶのが難しいのではないかと踏んでいた文字である。一人称「I」、代名詞「It」と含むあの「I」だ。
もう細かく考えるのはやめた。

結果、Death Cab for Cutieの「I Will Follow You Into the Dark」という曲をセレクトした。
知る人ぞ知る、なのかもしれないがこの曲は本当にじんわりと染み渡る、フォークで、新しくて、優しくて、ソリッドな名曲だ。

どんな人間も絶対に避けられない「死」という恐怖に対して、それも「愛する人の死」に対して寄り添う歌い手のやさしさが最初から最後まで鳴り続けている、そんな曲である。ここでいう「Dark」は単なる暗闇ではなくて、本当の漆黒の闇だ。

しかしこんな歌詞が登場する。

If Heaven and Hell decide that they both are satisfied
Illuminate the "No"s on their Vacancy signs
If there's no one beside you when your soul embarks
Then I'll follow you into the dark

もしも天国も地獄ももう充分潤っていて
「満室」のネオンを光らせているなら
君の魂が旅立つその時 そばに誰もいなくても
僕が暗闇の中へついていってあげるよ


死の旅路に天国と地獄というモーテル群があるかのようなこの表現に、何とも言えないユーモアと、張り詰めていた緊張感が少し緩む。
このテンションと弛緩のバランスがこの曲の最大の良さだと感じている。

本家はこちら。これをきっかけにDCFCを聞いてみようという方は、ぜひこの曲が入っているPlansというアルバムをお勧めする。


今回、Iの選に漏れた色んな曲があるがそれを言い出すとキリがないので、また何かの機会にとっておこうと思う。
ここで経験したのと同じことがこれから先のSheとかYouでも苦しむのかと思うと恐ろしいような楽しみなような気がするが、それはまたその時が来たら考えよう。

それではJukebox動画版もぜひ。なぜか今回、ゴースト感がすごいひで氏も同時にお楽しみください!


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ASB Hide's Jukebox - H: Hard Luck Woman

2020年08月17日 | ASB活動日誌
いや暑い。

先日クルマが突然止まった。オーバーヒートで止まってくれればわかりやすいが、全く別の原因で動かなくなった。
ムシムシと気温が上がる山の中で、ひたすらレッカーを待つ時間は永遠のように感じられた。

何事も経験、という言葉はすごいな。
これを言うとどんなネガティブな出来事もあってよかったことだったかのように錯覚させられる。

だからみんなも言うといい。とてもポジティブにとらえられない出来事に見舞われても、例えば沸かした風呂に満を持して入ろうと全裸で蓋を開けたら栓するのを忘れてました、というときも

ま、何事も経験経験

と全裸でコーヒーでも飲めばいい。

ということでこんなご時世だからこそ何事もポジティブにとらえて生きていこうと思う。
Gから更新が遅れてしまったが、Jukebox、今日はHをリリース。

HはあのKISSというロックバンドの名曲 Hard Luck Womanだ。


詳しくはひで氏Jukebox動画で見てほしいのだが、私ひで氏は実はKISSの楽曲をほとんどまともに聞いたことがなく、今回のHard Luck Womanを知ったのもきっかけはKISSではなかった。

しかしふとしたきっかけでこの曲を知った私ひで氏は、大学時代、クラブのバンドでこの曲をカバーしていた。

80桁ぐらい覚えた円周率がいまでも言えてしまったり、じゅげむじゅげむ…の名前がすらすらと出てきたりするのと同じように、不思議なもので人間というのはある時期に刷り込まれたことは体が覚えているようだ。

歌ってみたら全く違和感なく、歌詞も忘れていなかった。

きっかけはKISSではなかったと書いたが、私ひで氏が出会ったのHard Luck Womanは、KISSのトリビュートアルバム「Kiss My Ass」に収録されている。


こういうトリビュートを聞くと、カバーをすることの意味、みたいなものを考えさせてくれる。果たしてこの人がこのカバーをする意味があったのか?と思うものもあるし、いやお見事!というものもある。あの名曲「Rock and Roll All Nite」のToad the Wet Sprocketによるカバーは本当に秀逸なカバーだと思う。ぜひ一度聞いてみてほしい。



私ひで氏はつまりこのアルバムに入っていた、Garth BrooksにカバーされたHard Luck Womanをカバーしていた。これがきっかけでGarth Brooksのほかのアルバムを聴いたり、他のアーティストにも目を向けるようになったりするので音楽はまさに出会いだ。

今歌うのは少し恥ずかしい気もするが、動画ではワンコーラス歌っているのでぜひご視聴あれ!
今回、録音状態をちょっと向上させたりいろいろ試行錯誤してたら動画がどうもプツプツ止まりがちになってしまった。また勉強しておきます!

それではJukebox、Hは Hard Luck Woman by KISS (or by Garth Brooks)です!