Newアラジン日記!

アラジン日記をリニューアルしました!
なるべくこまめに更新したいと思います(笑)!

ギアのお話・第2回目カラビナ・安全環付カラビナ編

2012年10月31日 | ギアについて!


<たくさんの安全環付カラビナ>

カラビナシリーズ第2回目は、『安全環付カラビナ』について、
じっくり語っていきたいと思っています。
宜しくお願いします♪

まずは、ざっくりですが、
安全環付カラビナ(クライマーは略して環付カラビナと呼びます)の、説明をしましょう♪


<ノーマルカラビナと安全環付カラビナ>
上の写真をご覧ください♪
左がノーマルカラビナで、右が安全環付カラビナになります。
パっと見た違いは、そのサイズでしょうか?
安全環付カラビナの方が、だいぶ大きいですよね。
でも、一番の違いはその大きさよりも、
ゲートに安全環、つまりロックシステムが付いている事です!
このロックシステムを解除しないと、ゲートを開けることが出来ないのです。

マウンテンショップに行けば、
これまたいろいろな安全環付カラビナが、売り場にぶら下がっていることでしょう(笑)?
ロックシステム(機構)もいろいろなタイプがあります。サイズもカラーも…、う~ん。

そこで、またまた問題です?

あなたは、
自分に合っている安全環付カラビナを探すことが出来ますか?

今回もしっかり勉強して、
自分にとってBESTな安全環付カラビナに出会いましょう!

ではまず、
僕らはいつ、安全環付カラビナを使うのでしょうか?

簡単ですよね~♪
ロープクライミングのビレイの時、
マルチピッチでセルフビレイをする時、
トップロープの支点作りに、
と、実にいろいろなシチュエーションで使っていますよね♪
このブログを読んでくれているのは、初心者・初級者が多いと思いますので、
まずは一番多く使うシチュエーションは、ビレイの時だと思います。
ということで、ビレイの時に使う、安全環付カラビナについて語っていきたいと思います。


<ブラックダイヤモンド社のロックロック>
これは今自分が使っている安全環付カラビナです。
最近では磁石でロックするなんていう、斬新なモデルも登場していますが、
今回は伝統的なスクリュータイプと、オートロックタイプの2つについて語りたいと思います。

1)スクリュータイプ
ゲートのロックシステムがネジ式になっているタイプ

メリット:
構造がシンプルなため、故障の可能性が非常に少ない。
雪も詰まり難いので冬季クライミングにも適していると思います。
ネジを開けた状態にすれば、常にロック解除の状態にすることが出来る。
一目見てロックが掛かっているか、簡単に確認出来る。
デメリット:
せっかちな人はイライラする(笑)。
たまに、激しく落ちるビレイをした時など、
ネジがかじり着く現象があり、開くのに多少コツがいる。
まれに振動によりロックが解除する場合がある。
以前フランスツアーでマルチピッチを登った時に、
フォローで登って来た妻のスクリュータイプの安全環付カラビナ(ATCセットで)が、
無くなっていたことがありました(ビレイループに付けっぱなしで登ったのも良くないことですが。)。

2)オートロックタイプ
ゲートをねじることによって、ロックの解除を出来るシステムです。

メリット:
スピィーディーに操作できること、これが1番の魅力でしょう!
メーカーも様々な努力をしていて、
ただねじるだけでは無く、
ボタンを押しながらねじるタイプなど様々のモデルがあり、
自分の好みのモデルを探すことが出来るでしょう。
デメリット:
構造がスクリュータイプと比べると複雑なため、砂や雪などでロックが固まって渋い時がある。
たまに途中で引っ掛って、半閉まり状態の時もあるので、必ず目視で確認しましょう。
慣れれば全く問題無いが、ゲートが閉じている時は、常にロックが掛かっている状態なため、ゲートを開けるのに毎回ロックを解除する必要性がある。
モデルによっては、凹部分がかなり鋭角なため、ビレイ中ロープが引っ掛るとロープにかなりのダメージを与える恐れがある。(※ぺツル社のオートロックタイプは良く出来てると思います。)
下の写真をご覧ください。

<ゲートの凹部分>

<もしこの状態でビレイしていてクライマーが落ちたら?>
以上、これがそれぞれの性格でしょうか。

今回のまとめ
安全環付カラビナは、ハーネスなどに付けたり・外したりの操作を、片手で出来る必要があります。
岩場に行けば、片手で操作しなければならないシーンはいくらでもあります。
そこで、自分は、初心者の方やビレイに慣れていない方に、はじめての安全環付カラビナは、スクリュータイプを勧めています。
横向きになっても、オートロックタイプに比べたら、まだ安全(マシ)なのと、片手でも操作しやすいためです。
そのため、操作性向上のため、クイックドローと同様のキーロックタイプをお勧めします。
また、安全環付カラビナは、基本的に少し大きめなので、
手の小さい女性や子どもは、小さめのモデルを探した方が良いと思います。

<写真ではわかりにくいですが、右のワイルドカントリー社シナジーライトキーロックスクリューは少し小さめです。>

最後に、
カラビナは消耗品だと思って下さい。
ビレイ用のカラビナは、使用中は常にロープが擦れています。
大雨の中の懸垂下降を経験した方なら分かるはず、
細かい石や砂を含んだ、濡れたロープがカラビナと擦れると、
カラビナが磨かれて、どんどん減っていくのがわかります。

ビレイの時にロープが擦れる箇所を、定期的に確認しましょう。
指でわかるくらいの段差が出来たら注意しましょう。
それは交換のサインです。
命に比べたら安い買い物です!

それでは、
今回の『安全環付カラビナ』のお話しは、終わりにしたいと思います。
最後まで読んでくれてありがとうございました。

次回は『カラビナ・ちょっと応用編』について語りたいと思います!
宜しくお願いします♪

弘資


みんな道具が好きなんですね♪

2012年10月30日 | 日々の雑感

前回の『ギアのお話・第1回目カラビナ・クイックドロー編』の、
ブログのカウント数が、普段よりも結構高めでビックリ!
みんなやっぱり道具が好きなのですね♪
そうですよね♪
命を預ける大事な道具な訳ですから、
一生懸命考えて選ぶのは当たり前ですよね!


次回、『ギアのお話・第2回目安全環付カラビナ編』の原稿は絶賛執筆中です(笑)♪
もう少しお待ちくださいね。
来週の月曜日くらいにはアップ出来ると思います。

さてお知らせいろいろ!!

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弘資


ギアのお話・第1回目カラビナ・クイックドロー編

2012年10月29日 | ギアについて!

さて、第1回目のお題は『カラビナ』とお伝えしていましたが、
『カラビナ』と一言で言っても、実はいろんな種類のタイプに分けることが出来ます♪


また、カラビナって(当たり前ですが)、単体で使うことはありません♪
何かと何かを接続させるための道具ですからね♪
ということで、カラビナシリーズ(全3回予定)ということで、

第1回目はクイックドロー(通称ヌンチャク)について語りたいと思います。

これは僕のヌンチャクの1部です。
まず簡単(ざっくりですが;笑)に、この道具<クイックドロー>の説明ですが、
クライマーが岩(壁)を登るときに使います。
クライマーは自分の安全を守るために、
壁に埋め込まれているボルトにこのヌンチャクをセットして、そこに自分のロープを通します。
それによって、もし落ちても最低限大丈夫な安全を手に入れる訳です。

お店に行けば、きっと何十種類ものクイックドローが売られていることでしょう!

そこで問題です。
どれが良いのか?
どれが使いやすいのか?
どれが自分の使い方に適しているのか?

はじめたばかりのクライマーは、きっと迷って途方に暮れてしまうでしょう(笑)!
今回しっかり勉強して、自分にとってBESTなクイックドローに出会いましょう!


これは今自分がメインで使用しているクイックドロー(ブラックダイアモンド社:ポジトロンクイックドロー)です。

クイックドローは、3つのパーツで構成されています。
上下にそれぞれカラビナがあって、それを真ん中のスリング(布の部分)というパーツが繋いでいます。
当然どの部分にも、それぞれしっかりとした役割があります。
※スリングについてはまた後日語りたいと思います(笑)。

写真をよく見ると、カラビナも上と下の違いがあるのですが、わかりますか?

はい、簡単ですよね♪
上の方のカラビナはゲートがまっすぐ(ストレートゲートタイプ)で、
下の方は緩くカーブ(ベントゲートタイプ)になっています。

では、どうしてそんなところが違うのかはおわかりでしょうか???


答えは、
ストレートゲートのカラビナは、ハンガーの方にクリップするカラビナになります。
ハンガーは金属なので、カラビナをゲートに押しつけて押せば簡単にクリップが出来るのです。
そして、ベントゲートのカラビナは、ロープをクリップするカラビナになります。
ベントがあることによって、ロープの居場所が出来て、クリップが非常にし易くなるのです。
こんなちょっとの違いですが、効果はまさに歴然です!
なので、ほとんどのカラビナが、ストレートゲートとベントゲートの2種類ある訳なのです!
御存じでしたか!?

そして、それ以外にもカラビナにはたくさんの種類があります。
今回はその中から、代表的な3つの形状のカラビナをあげて、
それぞれの特徴(性格)を書きたいと思います。

まずは1番オーソドックスなタイプのカラビナ!
1)ピンロックカラビナ

おそらくこのタイプのカラビナが、今まで一番売れたのではないでしょうか。
今現在では次に紹介するキーロックカラビナに主流を奪われてしまいましたが、
まだまだ、今現在でもたくさんのクライマーが使っていますね。
代表的なモデルで言えば、ブラックダイヤモンド社の『クイックシルバー』あたりではないでしょうか。

メリット:ある意味1番バランスのとれたカラビナと言えるかもしれません。今のいろいろなカラビナの原点的なカラビナと言えるでしょう。
デメリット:キーロックカラビナの出現により、ゲート部分のピンロック形状が問題視されるようになった。
(※このことについては、次のキーロックカラビナで説明します。)
これから新しく揃えるのであれば、次のキーロックのタイプをお勧めします。

次は今の主役と言ってもよいカラビナ!
2)キーロックカラビナ

最近、いろいろな機構の面白いカラビナ達が登場していますが、
その安全性や最終的な性能がわかるまでは、まだまだ現代の主流のカラビナと言っていいでしょう。
代表的なモデルで言えば、ぺツル社のスピリットでしょう!これは間違いありません!

メリット:まさにキーロック形状です。下の写真をご覧ください。

右がキーロック、左がピンロックカラビナです。違いは、この凹みがあるか無いかですが、
それがとても大きな意味を持っています。
山(岩場)に行けば、1日カラビナをつけたり外したりの作業を繰り返す訳ですが、この凹みにいろいろな物(ハンガー、スリング、ロープ、指など)が引っ掛かり、とてもストレスフルな時があります。そのイライラをキーロックが全て解消し、安全に使用出来るようになったのです。冬季クライミングでグローブを使用していても引っ掛かり難いです。
デメリット:今でこそ、だいぶ安くなってきましたが、
10年近く前では一般的なクイックドローの1.5~2倍近くの値段。つまり高値の花でした(笑)。
自分の周りには欲しくても買えないクライマーがたくさんいました(笑)。

登場して、少し時間は経ちましたが、革命児タイプ(笑)のカラビナ!
3)ワイヤーゲートカラビナ

斬新なデザインのカラビナですね。違いは一目瞭然!ゲート部分がワイヤー形状になっているところです!
代表的なところで言えばブラックダイヤモンド社のホットワイヤー、ワイルドカントリー社のヘリウム(これはワイヤゲートでキーロックシステムのとても素晴らしいカラビナです。)あたりでしょうか。

メリット:ゲートをワイヤー形状にすることによって大胆な軽量化に成功しました。
一般的なカラビナに加え10~15グラムくらい軽量です。
つまり5個くらいで1個分の重さが違うと言うことはビックウォールや遠征(アルパインクライミング)、
または重たい荷物を好まない女性の使用など、様々なメリットがあります。
また構造上、雪に詰まり辛く、クリップの操作も非常にしやすいため、
冬季での(冬用グローブ)使用や、手の小さな女性や子どものクリップにもとても適していると思います。
また、ウィップラッシュ現象に強いのもとても大きなメリットと言えるでしょう。
(ウィップラッシュ現象とは、墜落時ロープの摩擦によりカラビナが微振動し、 ゲートが慣性のためにその振動に同調できず開いてしまうこと。最悪の場合はカラビナ破断により重大な事故につながる可能性が高いです。)。
デメリット:メリットを読むとまさに最高のカラビナとも思えます。
が、そのメリット故のデメリットも存在します。
ゲート部分のみをワイヤーにすることによってカラビナの重量バランスが非常に悪くなった。
たまに下のような写真の状態になってしまうことがあります。これで落ちたらどうなるでしょう?

また、クリップがしやすいと言うことは、逆に外れやすいと言うこと。
これは分かって使用していれば時にメリットにもなりますが、
自分の知らない所で起きた場合はとても危険なデメリットになります。
過去、カラビナが岩に引っ掛って自分のロープ(あるいはパートナーのロープ)が外れた経験が3~4回ありました(ノーマルゲートでは経験ありません)。

簡単に書くと、これが個々のカラビナの性格です。
通になれば、カラビナ、スリングを別々に買って、
自分だけのオリジナルクイックドローを作って使っている人もたくさんいます。


例えば、上の写真のクイックドロー
ハンガー側のカラビナをぺツル社のスピリット(または他社のキーロック形状のカラビナ)にして、操作性・安全性を高め、ロープ側のカラビナをワイヤーゲートにしてクリップの操作性を高める組み合わせです♪
このケースで使っているクライマーは、結構たくさんいますよね♪

少し長くなってしまいましたが(書こうと思えばいくらでも書けちゃいます;笑)、
とりあえず、第1回のカラビナ<クイックドロー>のお話はこれでおしまい♪


次回は安全環付カラビナについて語りたいと思います♪

最後まで読んでくれてありがとうございました。
もしわからないこと・気になることがありましたら、
アラジンで気軽に聞いて下さいね♪

弘資


最近思うこといろいろ。

2012年10月28日 | 日々の雑感

最近、朝晩が寒くなってきましたけど皆様元気にお過ごしでしょうか?
自分はうっかり朝の寒さにやられて(笑)、ちょいとばかり風邪を引いてしまいました。
早く治さないと~。
喉が調子悪い人、結構いますよね。
皆様も風邪など引かないようにご自愛くださいね。

最近はいろいろ毎日連戦で(笑)、頑張っています。

一昨日の金曜日は、自分のツイッターにも書きましたが、
鶴見にある、
クライミングジム『ビッグロック』の新店舗(日吉店)の作業を、
お手伝いさせて頂きました。

何で多店舗のジムのお手伝い?
と、思われる方もいるかもしれません。

今、僕がこうやってクライミング業界でいられるのは、
実はビッグロックさんのおかげなのです。
何も知らない自分をスタッフとして雇って頂き、
クライミングの哲学やいろいろな事を教えてくれました。
クライミングジム『アラジン』を開業、つまり独立出来たのも、
全てビッグロックさんのおかげだと自分は思っています。

今はクライミングジムもたくさん出来て、良い時代になりましたね♪
クライマーの人口も増えて、いろいろな考え方(発想)が生まれましたね。
それはとっても良いことですね。
でも物事には光と影の両方が必ずあると思います。

お手伝いの後、
オーナー、名古屋BRの店長、BR横浜(新館)の店長と自分の5人で呑みました。

その中で、自分が再確認出来たことは、
『クライミングは、いかにそのスタイルが大事か!』
昔のクライマーは登るスタイルをとても大事にしていました。

例えば、
クライミング用語のロワーダウンスタイルって言葉を知っていますか?
その言葉の意味を知っていますか?
(懸垂下降ではありませんからね;笑)

さすがに自分も、ロワーダウンスタイルで登ることは無いと思いますが(笑)。

目標に対して、
そのプロセス(過程・内容)も妥協せずに追い求めるスタイルは、
本当に素晴らしいと思います。
ちょっと泥臭いし、遠回りで、
今の時代にスマートな考え方では無いかもしれませんが。


しかし凄い壁でした♪
登ってみたいですね~♪

ロワーダウンスタイルを知らない人、
こっそりアラジンで聞いて下さいね♪
こっそり教えますからね(笑)。

弘資


アウトドアクラブ終了しました!

2012年10月27日 | アウトドアクラブ

今日は鷹取山でアウトドアクラブを開催しました
自分を入れて6人で楽しく1日登ることが出来ました!

ありがとうございました!

言葉はいりません!
写真をご覧ください(笑)♪

帰りにお客さんの1人が、
『楽しい時間ってすぐ過ぎちゃうな~』
って言ってくれたのが凄くうれしかったです!

次回はスケジュールはなるべく早めにアップしたいと思います。
一応11/24(土)湯河原・幕山公園で開催予定です!
宜しくお願いします。

弘資