akynoのつぶやき

サッカー、政治についてのコラムを載せています。
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チェコ戦(前半)

2004-04-30 | サッカー
日本がアウェイにて強豪チェコとの試合に望んだ。
常々日本はチェコやパラグアイを目指すべきだと思っていた私にとって非常に興味深い試合である。

前半、ハンガリー戦からの急造スリーバックで挑んだ日本だが、思いのほか安定した守備を見せる。
しかしこの試合の特筆すべきはコンビネーションのよさだ。

チェコの前線からのプレスにはトライアングルを作りワンタッチでパスを回しながら、スペースに走りこむ玉田・久保に絶妙なパスを繰り出す。
決定的なシーンも作られたが全体的なペースを握り、狭い中でもスペースを生かしながらチャンスを作っていた。
まったく互角の試合。非常に面白い試合だった。

ハーフタイム、ゴールデンウィーク前の疲れがどっと出てついには耐え切れず寝てしまった…。
非常に面白い試合だっただけに残念である。

それにしてもやはり海外で強豪相手の試合のほうが力が出せるようである。
女子代表のように常に全力でやってもらいたいものだ。

国民年金不要論

2004-04-30 | 政治
政治家たちの国民年金未加入問題が取り上げられている。
議員年金がある限り、国民年金に加入するメリットがないのは当たり前だ。40年払い続けた挙句、生活できない程度のわずかばかりの金しかもらえない。
議員年金廃止論が出た時にも国会議員の方は「国民年金なんかじゃ生活できない」とはっきりおっしゃっていたほどだ。
確かに国民年金を払う個人的な意味はほとんどないだろうが、年金が相互扶助のシステムである以上、それが国民の義務である以上払っていなかった理由が何であれ非常に重要な問題である。

一方、年金が複雑なシステムであるのには訳がある。
システムというのは分かりづらければ分りづらいほど押し付ける側には都合がいいのである。
何とでも言い逃れできる上に、頭の悪い国民に理解できないシステムを押し付ければ反抗もできないまま受け入れるしかない。
分かりづらくして強制的に集めることができたらそれが官僚にとっては一番のシステムである。

本当は国民が一丸となって対抗しないといけない時期だが、個人主義と平和主義に侵され、抵抗する力もまったくなくなってしまった。
残念ながら日本に期待できる人材がいない以上国外の圧力を求めたい所だが、今はそれどころではだろう。
カルロス・ゴーンのような人材を外から大統領としてでも迎えない限り、この国はこのまま朽ち果てていくのだろう。

浦島太郎になった人質たち

2004-04-23 | ニュース
イラクで人質事件が起きた。
イラク派兵へ反対派の私としては”面白いことになったな。これで一人でもなくなれば大きく変わるぞ”と思っていた。

自衛隊派兵を「人道支援」と言い続けている小泉だが、イラクの人々はそれを求めておらずただの’おせっかい支援’でしかない。
目的はイラクの為ではなくアメリカに嫌われないためだ。さらに悪いことにはそれがイラクの人たちにバレバレである。

この見せ掛けの’人道支援’の割をくう形で日本人3名が人質になってしまった。
日本人を守るためにのみ その存在価値を認められる自衛隊が わずか数名とはいえその行動によって日本人を危険にさらしてしまうとは、自衛隊の存在意義にかかわる大きな問題である。

しかし、この事件も 本人たちのこれまでの活動とイラク聖職者協会の努力により一時絶望視された生還を果たした。
にもかかわらず、彼らを待っていた反応は彼らの予想だにしていない、なんとも違和感のあるものだった。

真の人道支援をしようとイラクに入った高遠さんらは、恐怖の中数日を過ごしやっと開放されたと思ったのもつかの間、帰国を待つ日本の状況は一変していた。

この事件の責任はすべて本人にあるとする'自己責任論'が一般論となっていたことだ。
一部議員がそうゆう発言をしていたとはいえ、多くのマスコミは同情的であり、情報操作をしたとも思われなかった。
いろんな原因が複雑に絡み合って大勢の意見となってしまったのだろうが、個人的には彼らの行動には信念があり、大きな非があるとは思っていない。
個人の行動が国家に迷惑をかけたから問題だというが、国家の行動がイラクで活動している個人に迷惑をかけたことは問題ではないのだろうか?

自衛隊の存在意義が日本人の人命を守る事だとすればイラクに行くことに何の意味があったのだろうか?
北朝鮮が怖いからアメリカに守ってもらわないといけないから憲法違反をしてでも派兵しよう。という理論はまったく筋が通らない。

話がそれたので戻そう。
感情を剥き出しにして政府に抗議していた家族たちが脅迫され、まったく発言できなくなってしまった。そして拉致された人質たちは帰国したにもかかわらず発言できてさえいない。
相当の圧力を感じているのであろう。
高遠さんにいたっては精神的にまいってしまい外にさえ出られない状態だ。

残念ながら今回の日本市民のリアクションは非常に違和感を感じるものだった。時代が変わったのかもしれない。