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アース・オーバーシュート・デー

2015年11月09日 | サイエンス
アース・オーバーシュート・デー

持続可能な社会の指標とでも言えば良いでしょう。
人類による資源消費量がその1年間に地球が生成できる資源量を超える日のことです。
2015年のアース・オーバーシュート・デーは8月13日だったそうです。
1年間で地球が生成できる資源を、2015年は8月13日に使い切ったということです。それ以降は負債として未来にツケを残しているということですね。

我々の社会は、地球が再生産できる程度に消費を抑えていれば持続可能ですが、それを超えれば未来の人の生活を奪うことになります。

地球全体では既に地球1.5個分の消費をしていいます。
さらに、日本国内では実に日本7個分の消費をしているのです。
(日本は世界的に見れば人口密度が高いため。実際の消費活動は米国の方が大きい)

つまり、我々日本人が内向きになって日本さえよければとか自分たちの周りさえ良ければという生活をしていると、世界の人たちに日本6個分の負担を押し付けていることになるということです。

最低限、まずは世界の中の日本という視点でいなければなりません。
世界の資源を消費しているのですから、これは最低限のことです。

そして、それでもまだ我々は未来の人々に負担を押し付けていることに違いはありません。
地球人として歴史の審判に耐えらる行動をとっているとは言えないのです。

しかし、見方を変えれば、やることもやれることも山のようにあると思います。
文明を放棄して消費を止めましょうとは言えません。
食糧生産も文化も公衆衛生も、全て文明と消費の上に成り立っています。それを放棄したら数十億人規模の大虐殺になります。
科学や技術以外でも、人の営みを作る社会全体でやれることはいくらでもあります。

日本などの先進国は社会が成熟して低成長になると言われていますが、我々の社会はまだまだ成熟してはいません。
我々が生命を脅かしている未来の人々(いれば、ですが)から見てみれば、まだまだ未開人です。成熟という思い上がりを捨て、持続できる社会を創るためにしゃにむに努力すべき時だと思います。

見方を変えれば、これはビジネスチャンスでもあるわけです。
地球を含む自然界と人間の文明社会の接点が材料科学であり、材料科学にこそ持続可能な社会を創造する切り口があるとの考えが、AKT技術研究所設立の動機になりました。

目標がよくわからないと悩んでいる方々、未来を創造してみてはどうですか?



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